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記者日記

2011-02-26 | 小出郷新聞コラム

近年、魚沼市湯之谷地区で売り出し中のB級グルメに「開高めし」(山菜チャーハン)がある。この料理、その名前の通り芥川賞作家・開高健氏に因んだもの。開高氏は1957年「パニック」で文壇にデビューし58年には「裸の王様」で芥川賞を受賞。その後も数々の名作を生み出した。70年5月に始めて銀山平を訪れ、同年の6月から8月まで「村杉小屋」(現・銀山平温泉村杉)に滞在。「フィッシュ・オン」で銀山湖(奥只見湖)を紹介したことからルアーフィッシングの聖地として有名になる一方、75年には釣りにより激減した魚を回復させるため「奥只見の魚を育てる会」が設立され会長に就任。禁漁期間の延長や禁漁河川の設定を提唱するなど銀山平の魚の保護にも大きな足跡を残したが、89年12月に亡くなっている▼開高氏が銀山平を訪れた際に、山菜入りのチャーハンを作って出したのが宇津野の佐藤アサノさんだ。佐藤さんは昭和53年に食生活改善グループのメンバーとなったのを機に郷土料理が廃れていくことに危惧を抱き、グループで郷土料理の冊子を出版するなど伝承活動に取り組み、6年前には有志による「ゆのたに茶々の会」を結成。平成20年には魚沼市から郷土料理の達人の認定を受けている▼佐藤さんが初めて開高氏に山菜入りのチャーハンを食べてもらった時、開高氏は「これは商品になるぞ」と、その味を絶賛するとともに「紅ショウガを付けろ」とアドバイスもくれたそうだ。開高めしの特徴は「もちもち感」。佐藤さんは「最初に具だけを作り、その後でごはんと炒めるからもちもち感が出るのだと思う」と話す。「ゼンマイ、ワラビ、シイタケ、タケノコとニンジンの5品は必ず入れてほしい」と、入れる具にもこだわりがある▼こだわりの「開高めし」、27日に魚沼市地域振興センターで開催される第3回「魚沼市まちづくり委員会全体会」では、秋田の「横手やきそば」とともに参加者から試食してもらうことになっている。

<魚沼百景>

Img_5031「晴天」

大雪だった1月が嘘のように2月になってからは寒さも緩み、先週後半から今週前半までは晴天が続いた。終日、雲ひとつ無い晴天となったこの日、青空をバックに少し赤みがかった陽を所々に浴びた越後三山がとてもきれいに見えた。来週はもう3月に入る。


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