魚沼市と南魚沼市にまたがる八色原の名産品「八色すいか」の出荷が今年も始まった。甘さとサクッとした食感が特長の八色すいかは人気が高く、今やブランド品だ。現在はシーズンに数回口にすること以外に八色すいかとの関わりがない筆者であるが、八色すいかには思い出がある▼そのひとつは以前このコラムにも書いたが、筆者は高校時代に八色スイカの集荷場のアルバイトをしたことがあること。八色スイカの集荷場といえば、現在は大掛かりな自動選果機が導入され機械化が進んでいるが、30年以上も前のその当時は殆どが手作業だった。朝、農家の人が収穫したスイカをトラックに積んで集荷場に持ってくると、高校生のアルバイトが1個ずつスイカを降ろし、組合員の人が等級を決定すると、アルバイトはスイカの重さを秤で計って、等級とS、M、Lなどのサイズ別に集荷場内に並べていく▼並べられたスイカはその後、市場のトラックが到着するとトラックへの積み込み。バラ積みのトラックの場合は1個ずつスイカを投げ上げるので百個、2百個と投げると腕が棒のようになった。作業が始まるとすぐに全身から汗が噴出し、着ているものはすぐにびっしょり。しかし仕事はきつかったが、機械に追われることにない比較的のんびりとした作業で、バイトも組合員も同じ地域の人たちなのでアットホームな雰囲気。今となっては楽しい思い出となっている▼スイカの栽培は5月の大型連休の頃畑に苗を植えて、お盆の頃にはほぼ収穫を終えるので、その期間は米などに比べて短いが、作業は重労働だ。手作業が多く暑い畑で腰を屈めての作業は足腰が痛くなる。収穫は猛暑を避けて早朝から行われるが、それでも涼しいうちにすべての作業を終えられるはずはなく、猛暑の中で作業を続けている光景をこの時期よく見かける▼外にいるだけで汗が出てくるこの季節に重いスイカを運ぶのは大変だ。今年もおいしい八色スイカがいっぱい出荷されることを願っている。
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