水路に流された高齢女性救う
魚沼市消防本部は6月24日、用水路に流されていた高齢女性を発見し的確な連携活動で救出した小千谷市桜町の会社員・金森憲悦さん(53)と魚沼市古新田の社会福祉法人職員・森山進さん(63)の2人に人命救助の功績により消防表彰を贈った。
金森さんは今年4月28日、仕事で訪れていた魚沼市大沢の製菓会社の近くを流れる用水路(幅126センチ、高さ80センチ、水深70センチ)に同市内在住の女性(88)が流されているのを発見。用水路に入り助けようとしたが上がらないため助けを呼んだところ、同じく仕事で訪れていた森山さんが声を聞きつけ、二人で協力して女性を引き上げたもの。女性は自宅前で誤って用水路に転落したもので500メートルほど流されていた。
この日は金森さんと森山さんが消防本部を訪れ、椛沢一史消防長から表彰状が手渡された。
表彰を受けた金森さんは「飛び込んで引き揚げようとしたが重くて上がらなかったので助けを呼んだ。入った時は水の冷たさを感じなかったが、後で寒かった」と当時のことなどを語るとともに「一命を救うことが出来て良かった。表彰はうれしく、誇りに思います」と話し、森山さんは「たまたま居合わせ人助けができてうれしい。表彰を頂き光栄です」と話していた。
椛沢消防長は「二人の迅速かつ的確、勇気ある行動に感謝したい。社会全体の模範であり、これを機に私たちもさらに命の大切さを啓発していきたい」と功績を称えていた。