説明会で接種呼びかけ
魚沼市が接種の公費助成を行なう子宮頸がんワクチンについての第1回目の説明会が3月19日、市役所守門庁舎で開催された。
子宮頸がんは子宮の入口にできるがんで、最近では特に若い女性に増加していることが問題となっている。感染前のワクチンの接種により原因の約7割を占める2種類のウイルスの感染を予防でき、ワクチン接種と検診により100%防ぐことができる。
子宮頸がんワクチン接種費用の公費助成は、魚沼市が全国に先駆けて実施を表明したもの。同市では平成22年度から中学1年生の女子を対象にワクチン接種費用の全額助成を行なうことにしているが、接種は任意であり、接種を受けてもらうためには、まず、対象となる女子や保護者から子宮頸がんについて知ってもらうことが大切であるとして説明会を開いているもの。
この日の説明会には対象となる児童や保護者、関係者など約30人が出席した。
説明会ではまず、小出病院副院長の鈴木孝明医師が「子宮頸がんはアジアでの発症が多く、日本はドイツと並んで世界トップクラス。若い人にとっては一番危ないがん。ワクチンで7割を防ぐことができ、検診を行うことで100%防ぐことができる」と子宮頸がんと同ワクチンについて説明。市からは助成対象や実施時期、接種までの流れが説明された。
この後、参加した保護者からは「ワクチンを打った後どれくらいで検診を受けた方がよいのか」、「インフルエンザのワクチンのように接種後30分くらいは帰れないのか」など質問され、「今、日本では検診は2年に1回、20歳以上を対象としています」、「接種後30分は副反応をみたい」と答えられていた。
説明を聞いた保護者は「ワクチンの副作用が気になり説明を聞きに来た。子どもには接種させたいと思っている」と話していた。
この説明会は3月30日に小出ボランティアセンター多目的室でも開かれる。
時間は19時から20時30分。問い合わせは魚沼市役所福祉保健課健康増進室《電》797-4803へ。