UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

白内障でお悩みの方へ、白内障手術体験記(その二)・・・

2018-02-17 01:29:44 | 日記
昨日の日記に書きましたように、2月5日に入院、両眼の手術を無事終えて退院したのが2月11日のお昼前でした。

そして2月14日、退院後初めての診察を受けたのですが経過は良好、あとははじめにかかった眼医者さん方に委ねるということになりました。状態が安定するには三カ月ほどかかるとのこと、その間、毎日、炎症と化膿を防ぐために二種類の目薬(片方の薬は一日4回、もう一方は一日2回)を忘れずに点眼するようにとのことでありました

三カ月が過ぎ安定したら、あらためて視力検査をしてもらって老眼鏡をつくれば新聞や本は何不自由なく読めるようになるとのご宣託でありました。

さて、白内障の手術、最近は日帰りでの手術も多くなっているのですが、入院しての手術と日帰りの手術、果たしてどちらが適しているのかは、個人の事情もありますから一概に言えないのですが、手術と手術前後に要する日数とをいう点からは、入院したほうが効率が良いであろうということができるでありませう

と申しますのは、日帰りでの手術のときは、多くの場合、一方の眼の手術を終えてから一週間あるいはそれ以上の期間をおいてもう一方の手術をすることが多いようなのですが、入院の場合は、昨日の日記に書きましたように、一方の眼を手術してから2日おいて、3日後にはもう一方の眼の手術が行われるからです。つまり、日帰りで一週間以内に両目を手術するのは無理だろうと思われるのですが、入院であれば一週間で完了となるからです。

でも、費用(治療費)のほうは、当然のことでありますが、入院の場合の方が若干高くつくでありませう。本人負担1割の後期高齢者であるGGIの場合、6泊7日の入院で、食事代も込みで、一金約4万8000円也でありました。3割負担でありますと結構なお値段になってしまいます・・・

一方、手術直後には生活にかなりの注意を要しますので(とくにまだ片目しか手術を終えていない場合はもう一方の眼の手術を受けるまでの間は片目での生活になります)、日帰り手術の場合、ご自宅に良妻賢母なる結構なお方がおられるのであれば、何かとあなたの世話をしてくださるでしょうから、あまり問題はないでしょうけれど、GGIのような良妻賢母なる結構なモノとは無縁な哀れなる独居老人の場合は、術後の暮らし、点眼だけではなく、身の回りのことなど、いろいろたいへんであり、かなりの注意を要することになり神経を使います。

この点から考えますと、入院しての手術のほうが、術後の様子を看護師さんたちが、目薬の点眼をしてくれたり、眼の周りに清潔に保ってくれたりと、しっかり監督なさってくれますから、日帰りの場合よりもずっと安心安全、気が楽であると言えるのでありませう。ですから、独居生活のかたや家族がおられても良妻賢母やできの良きご子息などという結構なモノの存在に事欠くかたには、おカネは日帰り手術の場合より若干高くついても、入院での手術をお勧めしたいと思います。

次に手術そのものの様子について少し記しておきます。白内障の手術そのものの具体的内容はネットなどにも掲載されておりますので、適切なサイトをご覧になってください、

白内障の手術というのは、要するに使い古して濁ってきて視力低下の原因となっている水晶体を取り除いて、その代わりに人工のレンズである眼内レンズを挿入することを内容とするものです。医療技術として十分に確立されている手術であると思われます

手術そのものは二十分足らず、痛くもかゆくもありませぬ。まず手術の30分ほど前から、眼に麻酔を施すために病室で5分おきで何回も何回も麻酔用の目薬が点眼されます、眼が徐々にジンジンしてきて、十分に麻酔が効いてきたところで、間髪おかず車椅子で手術室に運ばれ、待ちかまえていた手術室の看護婦さんとお医者さんによりさっさとリクライニングシート式の手術台に乗せられ、血圧計系や心電図系などいろんなものを取り付けられます。ついで目ん玉のところだけ丸く開けられている手術用のシーツを全身にかぶせられます

まず目ん玉を大量の水で洗ってから手術が始まります

「手術中は急に動いたりしないこと、くしゃみやせきなどが出そうになったりしたときは、声で知らせるか、お渡ししたカスタネットを鳴らしてください。その間は手術を中止します。真上を、遠くをぼんやりと見るようなつもりでいてください。目玉をキョロキョロさせないように」

手術は顕微鏡を用いて行われるようです。たえず上方から強い白い光が射しこんできます。ときおり強いライトが射しこんできます。目の表面をたえず何かがゴソゴソ這い回っているような感触がします、ときおり機器の一部やお医者さんの顔がぼんやり見えたりします。何かお医者さんと助手の方が小さな声で話しているのが聞こえたりします

ときどき、上を見て、右上を見て、右を見て、下を見て、左下を見て、左を見て、左上を見てなどという指示がでたりします。何をしているのだろうなあ、さっぱりわからんなあ、などと思っているうちに手術は終了、シーツが外されると手早く手術が施された目に消毒薬が点眼され、ついてガーゼで覆われ、眼帯が付されました。これで一丁上がりという感じです。

ヘンだったのは手術が行われている間、終始、音楽とも雑音とも言えない、大きな奇妙な音がガンガンと響いていたことです、強いていえば現代音楽ふうの音でありました。宇宙人が何か浮かれているのではないかと思ったりしました。顕微鏡など、手術用の装置や器具が発する音だとは思われません。緊張している患者の気を逸らすために、ヘンな音が意図的に流されているのでありませうか・・・

右目の手術を受けたとき、GGIは当日手術を受ける二番目の患者でありましたので、手術後に今日は何人ぐらいを手術するのですかと看護師さんに聞きましたら、二十人ということでした、患者を間違えたりしたら大変ですので神経を使いますとのこと、途中でお医者さんは交替するのかもしれませんが、一日に二十人・・・お医者さんも重労働であります

水晶体を取り除いて人工レンズを入れるのが白内障の手術の内容なのですが、人工レンズを用いるにあたって問題になるのは、本来の水晶体は自分で厚みを調整してピントを合わせる能力を持っているのですが、人工レンズにはそのような機能はないということです。つまり、人工レンズに置き換えると、ある一定の距離にしかピントを合わせることができません。

このため、手術を受けるにあたり、事前に、どのような焦点距離の人工レンズを挿入するのかを自分で決めなければなりません。本を読むときのような近い距離に焦点を合わせるのか、遠くに焦点を合わせるのか、それとも中間的な距離に焦点を合わせるのかを決めなければいけないのです

(近いところにも、中間の距離にも、遠いところ、いずれにも焦点が合うような人工レンズを用いて手術するという技術はあるのですが、その場合には健康保険が効きませぬ。費用はウン十万円を要します。お金がドッサリあるかたはお考えになってもよいでありませう)

GGIの場合、最近、度の強い老眼鏡を使っても読書に困難を来たしておりましたので主治医のシャキシャキ女医さんに、とにかく本が普通に読めるようになりたいと告げましたところ、やや意外な答えが返ってきました

「GGIサン、本が読めるようになりたいということで近い距離に焦点があう人工レンズを用いての手術を受けられた方のなかには、術後に《たしかに本はっメガネなしでも読めるようになったのだけれど、すこし遠くを見ようとするとぼんやりしか見えいので、なんだかうっとうしい気分になる》などとストレスを感じることを訴えられる方が少なくないのです。確かに、ふだん周囲がぼんやりしか見えないとそのような気分になるも無理はありません」

(注:ただし眼鏡をかければ見えます。でも、周囲を見回すのにいちいちメガネが必要というのは、人によってはかなり煩わしく感じられるでありませう)

[こういうわけですがから、GGIさん、本をお読みなりたいとしても、遠い距離に焦点が合う人工レンズになさったらいかがでしょう。そうして術後、三カ月ほどして十分に状態が安定して視力検査を受けて、あらためて老眼鏡をおつくりになると、普通に本や新聞が読めるようになりますよ。もちろん遠くは今までよりずっとよく見えるようになります」

かようなわけで、素直なるGGI、この女医さんのアドバイスを受け入れ、遠い距離に焦点を合わせた人工レンズを入れてもらうことにたしました。その結果、日頃の行いが良かったのでありませうか、想定外のまことに良好なる成果がもたらされました。

すなわち、遠くがしっかりと見えるようになっただけではなく、いままで使っていた老眼鏡でも新聞や本が楽に読めるようになっていたのでありまます!

遠くは、霊峰比叡平の山並み、その稜線までもがクッキリ、木々の小枝、その一本一本が数えることができるぐらいにクッキリ、庭の枯葉や枯草の一本一本までもがクッキリスッキリ・・・ここまでは遠距離に焦点を合わせた人工レンズを入れましたので当然のことであるのですが、意外であったと申しますか、まったく想定外でありましたのは、これまで役立たずになりかけていた老眼鏡の用いても何と新聞や本の文字が楽に読めるようになっていたということであります!

近距離に合う人工レンズではなかったにもかかわらず新聞や本が読めるようになっていたのです!なぜこのような想定外の好結果がもたらされてのか、その理由は定かではないのでありませぬ。人工レンズにしたことにより視力が全体的に改善されたことによるものなのでせうか?でも、GGIの日頃の行いが良かったのもその一因であるかもしれませぬ!

というわけで、2月11日のお昼前、迎えに来てくれた姪夫婦と一緒に有頂天、超ルンルン気分で帰宅いたしました

しかしながら、好事魔多し、夕方になって突如事態は暗転・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

今日の写真は片目のジャックです・・・

グッドナイト・グッドラック!
コメント
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