わが庵のサザーンガーデンには隣家の越境柿の実がまだなっています。ヒヨドリ君たちはGGIの目を盗んでこの越境柿も食べてしまおうと飛来いたします
今日の写真は越境柿をむさぼるように食しているヒヨドリ君をガラス戸越しに撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。
ヒヨドリ君たち、警戒心旺盛、ガラス戸を開けて撮ろうとしますと、あっという間に見事な逃げ足で、鳥のくせにクモの子を散らすように飛び去ります。
「おい、君たち、それは隣家の越境柿だぞ、勝手に食べていいのか、隣家の許しを得たのか?」
「おっさん、余計なお世話です。ボクたちには境界線なんていうケチなものはないのです。そのような概念も存在していないのです。昔からどこの柿を食べてもいいことになっているのです。渡り鳥の場合は渡り鳥条約というものがあって、結構ヤヤコシイらしく、日本はロシアなんかと協定してカモ君たちは日本とロシアあいだをビザなしで自由に行き来してもいいよということになっています。もちろん北方領土への出入りも自由です
「でも渡り鳥の意見を聞かないで、人間が自分たちの都合で消えた条約なんて意味がないというのがわれわれヒヨドリの考えです」
「一方、柿の実の場合は《万国柿の実協定》という紳士協定があって、ヒヨドリはどこの柿でも自由に食べていいことになっているのです、この協定はもちろん越境柿にも適用されるのです。この協定は人間どもの勝手な都合に合わせたものではありません。ヒヨドリのヒヨドリによるヒヨドリのための協定なのです」
「万国柿の実協定?聞いたことないなあ、紳士協定だって?笑わせるな!いいかげんなウソ言うな」
「ウソではありません。先年、ボクたち世界のヒヨドリが集まって国際会議で議決したのです。でも越境柿に関する自由は、人間には適用されません。オッサンがこの越境柿の実を隣家に無断で取って食べた場合は、日本の民法により窃盗罪とされ罰せられます。というのは、隣家の越境柿であっても地上に落下せずに枝にぶら下がっている限りはオッサンの所有物ではないからです、地上に落下してしまったらオッサンが拾って食べることは合法です。柿の木の枝も同じことです。邪魔だからいって勝手に切ったら違法行為になります」
「ヒヨドリの国際会議なんて、よくそんな口からでまかせ言えるなあ」
「とんでもない、口から出ませはオッサンのほうです。連日の口から出まかせであり公序良俗を害しています。だからこの日記の題名は《口から出まかせ・ゴメン日記》に改めるべきです。民法云々の話はデタラメではりません、弁護士さんにきいてみればわかります」
「そうかあ、わかった。でもなあ、柿の実を食べるときはギャーギャー鳴かずに、もっと上品に静かに食べろよ。君たちの鳴き声、耳障りなんや、ジンマシンが出る。それに皮ものこさずに、きれいに食べろよ」
「聞き捨てならぬことをオッサンは言いますね、ボクたちの鳴き声が耳障りなんていうのは、オッサン、差別ですよ、ボクたちを蔑視していることを意味しています、明らかなる差別。耳障りなのはオッサンの説教のほうです。これは神さまが恵んでくれた鳴き声なのです。それに、オッサン、上品に静かにおちょぼ口で食べるよりも仲間とギャーギャー鳴きながら楽しく食い散らすのが一番おいしい食べ方なので~す。なあ、みんなぁ、この柿おいしいなあ、たのしいなあ、ああ、日々是好日やなあ」
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
今日の写真は越境柿をむさぼるように食しているヒヨドリ君をガラス戸越しに撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。
ヒヨドリ君たち、警戒心旺盛、ガラス戸を開けて撮ろうとしますと、あっという間に見事な逃げ足で、鳥のくせにクモの子を散らすように飛び去ります。
「おい、君たち、それは隣家の越境柿だぞ、勝手に食べていいのか、隣家の許しを得たのか?」
「おっさん、余計なお世話です。ボクたちには境界線なんていうケチなものはないのです。そのような概念も存在していないのです。昔からどこの柿を食べてもいいことになっているのです。渡り鳥の場合は渡り鳥条約というものがあって、結構ヤヤコシイらしく、日本はロシアなんかと協定してカモ君たちは日本とロシアあいだをビザなしで自由に行き来してもいいよということになっています。もちろん北方領土への出入りも自由です
「でも渡り鳥の意見を聞かないで、人間が自分たちの都合で消えた条約なんて意味がないというのがわれわれヒヨドリの考えです」
「一方、柿の実の場合は《万国柿の実協定》という紳士協定があって、ヒヨドリはどこの柿でも自由に食べていいことになっているのです、この協定はもちろん越境柿にも適用されるのです。この協定は人間どもの勝手な都合に合わせたものではありません。ヒヨドリのヒヨドリによるヒヨドリのための協定なのです」
「万国柿の実協定?聞いたことないなあ、紳士協定だって?笑わせるな!いいかげんなウソ言うな」
「ウソではありません。先年、ボクたち世界のヒヨドリが集まって国際会議で議決したのです。でも越境柿に関する自由は、人間には適用されません。オッサンがこの越境柿の実を隣家に無断で取って食べた場合は、日本の民法により窃盗罪とされ罰せられます。というのは、隣家の越境柿であっても地上に落下せずに枝にぶら下がっている限りはオッサンの所有物ではないからです、地上に落下してしまったらオッサンが拾って食べることは合法です。柿の木の枝も同じことです。邪魔だからいって勝手に切ったら違法行為になります」
「ヒヨドリの国際会議なんて、よくそんな口からでまかせ言えるなあ」
「とんでもない、口から出ませはオッサンのほうです。連日の口から出まかせであり公序良俗を害しています。だからこの日記の題名は《口から出まかせ・ゴメン日記》に改めるべきです。民法云々の話はデタラメではりません、弁護士さんにきいてみればわかります」
「そうかあ、わかった。でもなあ、柿の実を食べるときはギャーギャー鳴かずに、もっと上品に静かに食べろよ。君たちの鳴き声、耳障りなんや、ジンマシンが出る。それに皮ものこさずに、きれいに食べろよ」
「聞き捨てならぬことをオッサンは言いますね、ボクたちの鳴き声が耳障りなんていうのは、オッサン、差別ですよ、ボクたちを蔑視していることを意味しています、明らかなる差別。耳障りなのはオッサンの説教のほうです。これは神さまが恵んでくれた鳴き声なのです。それに、オッサン、上品に静かにおちょぼ口で食べるよりも仲間とギャーギャー鳴きながら楽しく食い散らすのが一番おいしい食べ方なので~す。なあ、みんなぁ、この柿おいしいなあ、たのしいなあ、ああ、日々是好日やなあ」
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!