2011年6月にイタリアで脱原発に関する国民投票が行われました。この国民投票で95%という圧倒的の多数の人々が脱原発に賛成した,すなわち原発に反対してと報じられました。このときGGIはこの賛成率の高さ!ビバ!イタリア人!と感心いたしました
イタリアはチェルノブイリ事故の影響などで福島原発事故が起きるかなり以前に原発による発電を停止していましたので、この国民投票は、正確に言えば、今後も原子力発電を再開しないことに賛成であるか否かを問うたものでした。
このニュースを引用した一文を某ブログに記しましたところ、イタリア在住の日本人という方がコメントを寄せられました
「あの95%という圧倒的多数のイタリア人が脱原発に賛成したというのはウソですよ、イタリアの国民投票では、賛成である場合には投票所に行かなくていいことになっているのです。だから、実はそれほど大差で脱原発が決定されたわけではないのですよ」
まったく、エッ!という話です。この国民投票の投票率は57%であったとされています。イタリア在住氏のコメントに基づきますと、100-57=43%の人々は投票しなかった、すなわち棄権したことになりますが、この43%は脱原発に賛成する票として計算されていることになります。
このように考えますと、脱原発に賛成したとされる95%の人々のうち、43%の人々は投票をサボったために賛成票に算入された人々ですから、実際に投票に行って脱原発に賛成票を投じた人々は95-43=52%の人々に過ぎないということになるのです・・・・
まったくあきれたハナシであります、投票に行かなかったら賛成と見なすというイタリア式国民投票が日本に導入されたならば、あっと言う間に憲法改正が国民投票で決まることになるでありませう・・・・
もっとも、イタリア式国民投票では、投票率が50%を上回っていないと、国民投票そのものは有効と見なされないことになっています、
写真は国民投票で圧倒的多数が原子力発電の再開に反対した、すなわち脱原発に賛成したことを報じるイタリアのテレビの画面です、よろしければ写真をクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!