UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

ドタキャンでお困りの金正恩氏への真摯なるプラクティカルなアドバイス・・・

2018-05-26 01:59:58 | 日記
拝啓 金正恩 様

突然お手紙を差し上げ失礼いたします。私はこれまで何度か貴国の憂慮せざるを得ない人権状況についてお手紙を差し上げたことがあるGGIという日本の一市民です。

このたびはトランプ氏に米朝首脳会談をドタキャンされてしまってたいへん困惑しておられることと存じます。しかしながら気落ちされる必要はまったくございません。貴方が核兵器を完全に廃棄するお気持ちをほんとうにお持ちであるならば、道はいくらでも存在しております。

なぜならば、まったくあたりまえのことですが、米国だけが世界なのではないからです。国際社会は米国だけで成り立っているわけではないからです。世界は動いております。

たとえば、日本人の大多数は死刑制度が存在しているのはあたりまえと思い込んでおりますが、世界の動向はまったく異なっています。貴国にも死刑制度が日本や米国と同様に存在しておりますが、最新のデータによれば死刑を法的もしくは事実上廃止している国は世界で140カ国にも達しており、いまや世界の3分の2の国が死刑制度を廃止するに至っています。すなわち今や死刑制度がある国は少数派というべき存在になっています。

そして死刑問題と同様に、日本人の大多数は、北朝鮮は鎖国しているも同然の国であると思い込んでおります。しかしながら、貴方もご承知と存じますが、北朝鮮と国交を結んでいる国は、いまや何と死刑廃止国を上回る160カ国以上に達しているとされています。つまり日本や米国の方から北朝鮮を眺めますといかにも鎖国しているように見えますが、実際にはそうではなく、いまや貴国と国交がない国は世界で三十数カ国に過ぎず、国交のない国ほうが少数派ともいうべき存在になっているのです。たとえば世界の先進地域とも言えるEUのほとんどの国は貴国との国交を有しており、世界にはイギリスやドイツをはじめ平壌に大使館を設けている国々も少なからずあります。

ここまで書けば、賢明なる金氏は私が何を言いたいのかお分かりではないかと思います。単刀直入に申しますと、国際社会は米国だけで成り立っているわけではないのですから、すなわち貴国は世界の約8割の国々と正式に国交関係を持っているのですから、問題解決のためには、米国抜きで物事を考えればよいのです。

米国の同意が得られなくても、米国を抜きにして、これらの国交を有している国々の協力を得て、また国連軍縮委員会などの国連の機関やIAEA(国際原子力機関)などの国際機関、さらには米国も日本も貴国も未だ加盟していない国連核兵器禁止条約の加盟国などの協力を得て、問題の解決にあたればよい、というのが私の考えです。

これらの国々や国連の機関などの協力と同意を得ることを前提に、トランプ氏の要求がどのようなものであろうとも、貴国の核廃棄廃絶計画を自発的に進めればよいのです。「完全かつ不可逆的で検証可能な」核廃絶実現のためにはどのようなスケジュールでどのように方法で実行するのかについては、これらの国々や国連の機関や核兵器禁止条約加盟国などと話し合って決めればよいのです。とりわけIAEAや核兵器禁止条約加盟国との協力は有益でありませう。米国のトランプ氏の要求に従う必要はないのです。「体制の保障」についても同じことです。これらの国々や国際的な組織・機関などから保障を得ればよいのです。

貴方が上記のような方法で朝鮮半島の核廃絶に向けて実際に真摯な努力を傾け実行に移すならば、たとえ米国が同意しなくても、国際社会の理解と同意を得ることができ、米国や米国やその「同盟国」である日本の圧力が続こうとも、貴国に対する国際社会による圧力や制裁は弱まり、問題可決に向けて確実に前進していくことが可能となるでありませう。

かような状況が生み出されるならば、たとえ米国が貴国に対して依然として軍事的圧力をかけ続たり圧力をさらに強めるようなことがあっても、米国は国際社会の同意を得ることはできないでありませう。

この私どもの提案は決して荒唐無稽なものではないことをご理解ください。国連軍縮委員会や核兵器禁止条約の加盟国やIAEAの協力を求めることは、当然考えられる極めて理に適った方策であり、これらの協力を求めるか否かは貴方の意思しだいです。あいもかわらずパックス・アメリカーナ(アメリカにとっての平和)を掲げる米国に振り回される必要はないのです。

最後に、金氏にとって少ならず不愉快ではないかと思われることを申し上げます。それは「体制の保障」の問題です。核兵器廃絶が近い将来現実のものになったとしても、貴国において政治犯とみなされた数多くの市民やその家族が強制収用所に長期に拘禁されるなど、「拉致問題」も含めた貴国の過酷極まる劣悪な人権状況が依然として放置されるようであれば、そのような「体制の保障」に私どもは同意することはできないことはっきり申し上げます。

人権問題から目を背け続けるようでは安定した国家を築くことができないことはお分りであろうと思います。貴国が真に国際社会に受け入れられるには人権問題を避けて通ることはできません。核廃絶の実現に向けて尽力されるとともに、同時に人権状況の改善に向けて近い将来積極的かつ具体的な措置を講じることをお考えくださるよう切望いたします。 

お忙しいことと存じますが、この手紙に添えました写真をクリックしてご覧になってください。わが庵の庭にいま咲いておりますドクダミの花を撮ったものです。小さな小さな白い花ですが、どの花の生き生きと咲いております。貴方の尽力により、貴国の市民がこの花々のように生き生きと安心して暮らすことができる日が訪れることを切望いたします。

敬具

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!

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