UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

サンダースさんに強力な援軍、ピケティ先生登場!

2016-02-25 01:44:53 | 日記

一昨日の日記にGGIは、米民主党の大統領選予備選の候補者サンダースさんは世界の希望の星だなどと書きましたが、彼に強力な援軍が現れました。あの「21世紀の資本」で一躍世界に名を馳せてしまったフランスの若き経済学者、ピケティ先生であります

 彗星の如く現れたサンダースさんが行き過ぎた経済格差是正のために世界一の金融街へ、富裕層への課税を強化することや公立大学授業料の無料化などを主張しているのを知ってGGIは思っていました。

サンダースさんは、今日の資本主義社会では労働によりカネを稼ぐよりもおカネを動かして投資を行ったほうがずっと儲かる、だから貧富の格差は拡大する一方、これを解決するには富裕層などへの課税を強化することにより所得の再分配を行うしかないと指摘しているピケティさんのことが頭にあるのではないか、ピケティさんのほうもサンダースさんのことを自分の経済理論を実践しようとしている政治家が出現したとサンダースさんのことを注目しているかもしれないと思っていたのです

 そうしましたら昨2月24日の朝日新聞に「ピケティ・コラム:米大統領選、サンダース氏は新時代を開くか」と題されたフランスの新聞ルモンドの記事(2月14日)の要約が掲載されていました。またまた手抜きの日記でありますが、以下はピケティさんの弁の要点をGGIが勝手にまとめたものです

 サンダースさんは、50歳以下の支持層でクリントン候補を上回っているけれども、50歳以上の支持層と「クリントン・マシーン」と呼ばれる支持者や保守的な主要メディアにより勝利を阻まれるかもしれんなあ・・でも彼のような人物が出現したことで、将来、彼よりもっと若い白人でもない候補者が大統領選に勝って米国の《顔》をすっかり変えてしまう可能性があることが証明されたんや

 大企業・富裕層への大幅減税と歳出削減を中心とした、1980年代にレーガン大統領が始めたレーガノミクスなるものの終焉に私たちは今立ち会っているのだ

 1930~1970年代、米国は不平等是正のために野心的な政策を進めて、年収100万ドル以上の富裕層に対する最高税率は70~80%に達していた。なぜこのような政策を進めたかというと、同時期の旧大陸(欧州)は「超」のつく不平等がはびこり、こんなことは米国の民主主義の精神とは相反するものとみなされたんや。それで米国は欧州の二の舞にならないようにと、高い累進しえを備えた所得税と相続税を導入したというわけ

たとえば、同時期のドイツやフランスでは最高税率が3040%を超えることはなかった。それだけではなく、この間、30年代に欧州よりずっと早く最低賃金を定めており(2016年現在のドル換算で、60年代に時給10ドル)、高い生産性と教育体制のおかげで失業はほとんど生まれず、南部での人種差別にも終止符がうたれた

でも、白人特有の少数の反動的な人たち、金融エリートの反感を買い、ベトナム戦争に負けたり、ドイツや日本などの敗戦国が急激に追いついてきたり、石油危機やインフレ悩まされ、その結果、レーガンがこれらの不満を背景にレーガノミクスを始めたわけや

レーガノミクスが始まると最高税率は28%にまで引き下げられ、クリントン大統領が若干の見直しを行ったものの最高税率は40%あたりに留められた。

その結果、経済格差が爆発的に拡大、超高額所得者が生まれる一方で、経済成長が低調であったことが加わり、大多数の人々の所得は停滞することになり、最低賃金もインフレにより目減りしていった。でも、民主党政権の下でもレーガノミクスという政治イデオロギーを根本的に変えることはできなかった。

サンダースさんの出現は、米国のかなりの数の人々が、不平等の増大と見せかけの政権交代にうんざりしており、革新的な政策で平等を目指すことを望んでいることを意味している。

サンダースさんは、高い累進性を持つ税制度、時給15ドルという高い最低賃金、教育を受ける権利の極端な不平等を解消するための公立大学の無償化、国民皆保険を政策に掲げている。すなわち、サンダースさんのような考えかたと「能力主義」という現体制の勝ち組が使う論法との間には明らかに大きれ亀裂が走っている。

レーガンとブッシュに任命された判事たちが、政治資金の影響力を制限する法的規制をすべて取り払ってしまったので、特にサンダース氏のような候補が大統領選で戦うのは難しいやろうなあ。でも、新しい動員のスタイルと参加型の選挙資金の調達により勝利することで、政治を新しい時代へと向かわせるかもしれない。

 私たちはいま、歴史の終わりにまつわる陰鬱(いんうつ)な予言とは、かけ離れたところにいるのだ。

この記事を読んで、GGIはピケティ氏を日本サンダースクラブの名誉会員兼顧問に据えることにいたしました!

(朝日の記事の全文は以下のサイトにも掲載されています)

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12224159.html?_requesturl=articles%2FDA3S12224159.html&rm=150

この朝日の記事の上の欄に「マイナス金利は効くのか」と題された日銀の黒田総裁へのインタビューの記事が大きく掲載されておりました。なかなかグッドな組み合わせであります。黒田センセイ、大企業の景気を良くすることだけしか考えていないようであり、経済格差拡大という問題にはまったく無関心なようであります・・・・

今日の写真は朝日新聞の記事を撮ったものです。クリックして拡大していたきますと大部分を読むことができます(一番左側の欄が写真には写っていません)

グッドナイト・グッドラック!


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