湾岸戦争(1991)のとき、GGIは米国によるアホな戦争を止めさせてください、そして米国追従の日本政府にも1兆円もの戦費を負担するいうアホなことをしないように言ってくださいと、東京のヴァチカン大使館あてに手紙を出したことがあります、そうしましたら、一週間ほどして白い封筒に入った返事がきました、びっくりして開けましたら、法王庁の紋章が入った正式の返事でありました、「法王はあなたに代わって神にお祈りになられました」と記されており、法王が必死でこの戦争に反対していることを伝える英字新聞の記事と法王のカラー写真が同封されていました
当時GGIは、法王の存在とはどのようなものであるのか、ろくに知らなかったのですが、何年かして偶然、作家の堀田善衛の、ヨーロッパにおける法王の存在について記したエッセーを目にしました、そこで堀田氏はおおむね次のようなことを記しておられました
「ヨーロッパでは、何か重大な出来事が起きると、そのことについて法王はどう考えているのだということを人々は密かに話題にする。常に人々は法王のことを気にかけ、ヴァチカン放送に耳を傾ける・・・・湾岸曹操のとき、法王はこれは新たな十字軍であり、歴史に大きな禍根を残すと必死で反対を訴えていた、それは側近たちが、法王の身に危険が及ぶのではないかと危惧したほどであった」
なるほど法王というのはヨーロッパではそういう存在なのかとGGIはちょっぴり納得したのでありました
その法王、このたびのシャルリー・エブド襲撃事件についても、以下のような発言をしています
《イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載した仏週刊紙「シルリー・エブド」が襲撃された事件について、アジア歴訪中のフランシス・ローマ法王は15日、テロを厳しく非難する一方、「他者の信仰を侮辱したり、もてあそんだりしてはならない」と述べ、「表現の自由」にも一定の限度があるとの考えを述べた。AP通信などが伝えた。
スリランカからフィリピンへ向かう機中で、同行記者団の取材に応じた法王は、事件について「神の名をかたって行われる悲惨な暴力は断じて正当化できない」と非難。表現の自由は基本的権利であるとした上で、信仰の自由と対立する場合には制限があると主張した。(毎日、1月16日)》
みなさんはこの法王の発言についてどのようにお考えしょうか、
確かに、民主主義であるということができる社会においては、表現・言論の自由という基本的権利は厳然と存在しており、もちろん宗教に対する批判も言論の自由の範疇に含まれているのですが、権利があるからといって、違法ではないからと、めったやたらにどこまでも権利を行使すればよいというものではないのではないかというのがGGIの考えであります、他者の権利と衝突する懸念がある場合は、自制あるいは抑制することが必要とされることもあると考えるのが成熟した民主主義社会ではないでせうか
フランスの週間新聞ジュルナール・デュ・ディマンシュが民間世論調査機関と共同で行った世論調査(18歳以上の男女約1000人)では「ムスリムの人々の一部はムハマンドの風刺画掲載を不快に思うが、我々はどうすべきか」と言う質問に対して、42%の人が「反発を考慮に入れ、この種の風刺画の掲載を止めなくてはならない」と答えている(1月19日付け朝日)
この記事はシャルリー・エブドが再びマホメットを「風刺する」マンガを掲載したことについて、違和感を感じている人々が多くのシャルリーたちのなかに少なからずいることを意味しているものと思われます・・・・
今夜はまとまらない話になってしまいました・・・・
今夜の写真は本文とは何の関係もありません、わが湖の対岸に燦然と光り輝く謎のピラミッドです、ここにも神さまがおられるのかもしれません、よろしければクリックしてご覧くださいませ
グッドナイト・グッドラック!