UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

何も口をきかない監査委員さん、いろいろ尋ねる情報公開審査会の委員さん

2015-04-09 02:26:29 | 日記

お役所のむだ遣いなどについては、市民には監査請求という方法で追及するという制度が存在しています。これこれの部署によるこれこれの公金支出は不公正の疑いありとして監査請求を行いますと、監査委員さんたちが監査請求人とお役所の双方に意見陳述させてから、数名の監査委員が審議し判断をくだします、監査の結果に不満があれば裁判を行うことができます

 一方、何か知りたいことがあって、お役所に情報公開請求をして、公開内容に不満があったり必要な情報が公開されていないと考えられる場合は、情報公開審査会という機関に異議申立てを行うことができます、すると審査会の委員さんが審議して結論を出します

 GGIはいずれに関しても若干の経験があるのですが、先日久しぶりに監査請求に際しての意見陳述の場に行ってきました、と申しましも、まあ金魚のフンみたいに知人たちについていっただけであります

 県庁新館6階の眺めのよい会議室で行われました、会議室に入っていきますとびっしりお役人さんたちが席についておりました、20人ぐらはいたでせうか、どうやら以前とはやり方が違ってきてるようです、以前は出席者は監査委員事務局のお役人数人、監査委員4人と意見陳述人だけであり、非公開に近い形であったのです。

しかし、このたびは無駄遣いをしているのではないかとGGIの知人らが指摘したお役所の関係部局の役人たちも参加しており、彼らが私たちの意見陳述を聞くという具合でありました、そのかわり私たちも関連部局のお役人の「カクカクシカジカで決して無駄づかいではございません」という弁明を聞くことができるという仕組みになっておりました、お役人たちの弁明を直接聞くことができるのは初めてのことでありました、またテレビカメラが入るかもしれませんが、よろしいですか、などということも聞かれてしまいました、これも以前にはなかったことであります

 どうしてこのようにやり方を変えたのか定かでないのですが、まあ、公正にオープンにやっていますよというところを見せたくなったのでありませうか・・・・

 GGIらが席に着いたときには監査委員のみなさんは席についておらず、しばらく待たされました、今日の写真は待たされているあいだに撮ったものです、窓の外に見える工事中の建物は、もったいない知事の時代に計画された「防災センター」なるものです、この新たな施設は純然たるハコモノであるます、一時代前は環境云々とH称せば予算がついたそうでありますが、最近は防災云々と称せばたっぷり予算がつくという仕掛けであります

 などと話が脱線しましたが、やがて監査委員諸氏が席につき、私たちの意見陳述が始まりました、言いたいことはすでに監査請求書に記されておりますのでたいし言うことがあるわけではありません、でもお役人たちを後ろか横で聞いておりましたので、GGIは一言粛々と申し上げました、すなわち「そもそも君らが職務怠慢だからアホな業者に放射能汚染木材チップを不法投棄されてしまったのだ、しっかり河川管理を行っていたら、あんなアホな事件には至らなかったし、アホな無駄づかいをせずに済んだはすや、分かっておるか、業者だけではなく君らにも責任があることが」

 各人の陳述が終わって司会役のお役人が監査委員諸氏に質問を促しました、ところが、委員諸氏、どなたもまったく無言でありました、監査委員諸氏を代表する公認会計士と思われる、メガネをかけた禿げ上がった老人が、質問なしと音もなく首を横に振っただけで終わりでありました、あきれはいたしましたが、やる気があるのかないのか、監査委員なる人種は、最小限の口しかきかないというのが一般的特徴であります

 そのくせ、監査請求は100%と言っていいぐらい、結局は棄却されてしまうというのが現状なのです、すなわちお役所に落ち度なしというわけです、これは湖国に限った話ではなく、全国共通の傾向であります、すなわち監査請求制度というものはまったく形骸化しているのです、公正にやっていますよという形式だけのものであり、粛々と、すなわち慇懃無礼に、市民を無視するのであります

では監査請求を行った市民はどうするかと申しますと、裁判に持ち込むしか他に方法がないのです、監査請求を行っておくと訴訟を起こす権利が与えられるシカケになっているからです、まあ、かようなしだいで、監査請求制度というのは裁判に持ち込むための通過儀礼に過ぎないというのが実態なのです、真剣に行政を監査するつもりなんかまったくないのです、役所が公正であることのアリバイ作りの装置といってよいでありませう、まことに哀しくも情けない日本の民主主義であります、一見公正にオープンに審議されているように思えても、実際には公正とは無縁な制度になっているのです

そして裁判は時間もおカネもかかりますから、何でもかんでも裁判というわけにはいかず、結局は大半の場合、監査請求したもののたいした成果は得られないということになります

 一方、情報公開審査会のほうは非公開ではありますが、意見陳述に際しては、審査会の委員のみなさんマジメに質疑を行います。それに監査請求における意見陳述の場合のようにお客さんを待たせるという失礼なことはいたしませぬ、定刻に会議室に入っていきますと、委員のみなさん、すでに着席していて、待ち構えております、情報公開審査会の場合、委員は78人、主要な委員さんは大学の法学部の先生と弁護士さんです、

審査会の場合はいろいろ質問されて、困ったりもします、先日も県内に放射能で汚染された木材チップが不法投棄された事件に関する情報公開審査会で、ある委員さんから「湖国だけではなく他のところでもこの種の事件が起きているのですか?」と質問されて困ってしまいました、GGIはそんなことはあまり知りませぬ。それで「あの~、せっかくのご質問ですが、私はつき合いが悪いので、よそのことはほとんど知りません」、ときには「そのご質問は情報公開とは次元の異なる性質の問題ですのでお答えしかねます」と役人ふうの言い訳をしたりいたしますす

 情報公開審査会の場合は、常にというわけではありませぬが、監査委員の場合とは異なり、場合によっては「県は○○○の情報を非公開としたが、不公正なので、これらの情報を公開しなさい」とお役所に勧告します、このような勧告がだされますと、よほどのことがない限りはお役所は勧告に従います(たまにお役所が従わないために裁判になることがありますが)、すこし以前、県が行った放射の拡散シミュレーションのデータの一部、すなわち福井県に関する部分について、県が公開しませんでしたのGGIが異議申立てを行いましたところ、情報公開審査会がGGIの異議申立てを妥当として県に命じました、その結果、最終的に公開されるに至ったということがありました

 かようなしだいで、十分であるとは必ずしも言えないのですが、監査請求制度はまったく形骸化しておりますが、情報公開制度のほうは、ある程度公正に機能していると言えるでありませう

 今日は退屈な話になってしまいました、

 グッドナイト・グッドラック!


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