UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

私たちはとても可憐な花なのですが…ネーミングがよくなくて・・・

2023-06-26 00:19:28 | 日記
わがガーデン、雨の季節になって草々さんが群雄割拠で一段と元気、まさに雑草園にふさわしい光景を呈しております。なかでも元気なのはドクダミさんたちです。

先日、「君たち元気やなあ」と声をかけましたら、何やら返事がありました

お声をかけていただきありがとうございます、元気です、でもねえ、私たちちょっぴり世の中を恨んでいるのです・・・

恨んでる?そんなに元気なのにどんな恨みがあるの?

あるのです、おおありなのです。それは私たちの名前です。ドクダミというネーミングです。こんな名前では世間に悪い印象を与えるだけだからです

悪い印象って?

だってそうでしょう、ドクダミ・・・濁音が二つも入ってなんだか感じが・・・語感が良くないというか・・・それに、ドクダミのドクは毒でしょう、毒にはいい意味なんか一つもないでしょう。毒々しいとか毒舌とか、毒饅頭とか毒殺とか・・・そのうえ「ダミ」も良くありません。「ダミ」の「ダ」は駄目の駄、駄弁の駄、駄々をこねるの駄、駄犬の駄、無駄の駄、要するに「駄」には一つもいい意味がないのです。ですから人は「ドクダミ」と耳にしただけで、なんだか気持ちの悪いどうでもいい草花だという先入観を抱いてしまいます。「ドクダミって、あのじめじめした暗いところに咲く陰気くさい花でしょう」というわけ・・・おかげで私たちはわけもなく毛嫌いされ、わけもなく差別されてしまう存在なのです、日陰者なのです・・・「差別反対!」なんて叫んだりはいたしませんが日々辛い思いをしているのです・・・

う~ん・・・確かになあ・・・そやなあ、植学者はわりあいええ加減な命名をしたりすることあるからなあ・・・オオブタクサなんていういかにも嫌われそうな名前の草もあるし、それに、たとえば「いぬのふぐり」なんていう犬君が聞いたら恥ずかしくて赤面するような、とんでもない名前の植物もあるからなあ、確かに君たちの嘆き、わからんこともないなあ・・・

そうでしょう!そんなヘンな先入観を持たずに私たちの花を見れば、ちゃんと見れば、誰だって「可憐な花だなあ」と思わず感心してしまうはずなのです。私たちは「白い記憶」という素敵な花言葉も持っているのですよ。それに、世間の人は誤解していますが、私たちは薬草として役立っているのです。「ドクダミ」というのは、もともとは「毒を消す」という意味なのです。生薬でもあり、化粧水にもなりますし、ドクダミ茶は健康にいいのです・・・

というしだいで、ドクダミさんにつきまとう偏見を払拭するために、今日はわがガーデンでいま咲き誇っているドクダミさんの花の写真を紹介させていただきます。クリックしてご覧になりドクダミさんたちにエールを送っていただければまことに幸いでございます。

《どくだみや 真昼の闇に 白十字》   川端茅舎

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!