UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

ああ、ばら色の雲・・・魅惑の宵・・・バチがあたるなあ・・・

2023-06-13 01:44:25 | 日記
先週の金曜日、6月の9日、小さな集まりがありました。いつもはしゃれた英国の車「ミニ」に乗ってやってくる某氏が古ぼけた自転車で来ていましたので、「今日はどうしたの?」と尋ねましたら、「今日は夕方になれば晴れる、晴れたら、例の迎賓館でドイツのビールを飲むつもり、だから自転車で来た、集まりが終わったら一緒に飲みに行こう!」とのうれしいご宣託

実は先月の連休明けに閑古鳥が鳴きまくっているこの湖岸の我が迎賓を借り切って某知人とランチを共にしたのですが、かようなしだいで、今度は数人の知人たちと一緒に迎賓館のテラスで、目の前に広がる湖を眺めながらジョッキを傾けることになりましました。

湖岸を散策して迎賓館に着いたのは夕暮れ少し前、テラスの客は私たちだけ、テーブルを囲んでい一同席につきましたら、別の知人が「ドイツから直輸入とは言え、迎賓館のビールは高すぎる、よその倍はする」などとぼやきますので、「何言ってるんだ、このさきどれだけ生きていられるか分からんでしょ、私がおごってあげるからどんどん飲もう!」と叱咤激励

一同、ビールと料理が運ばれてくるのを心待ちにしているうちに、やがて夕暮れ、湖からは心地よいそよ風、暮れ行く空は一面バラ色の雲、彼方に見える湖を横断する長い橋に灯が点々とともりはじめます・・・

舞台装置満点の素晴らしき夕暮れ・・・一同しばしこの湖畔の光景に見入りました

湖畔の夕暮れを眺めてながらジョッキを傾けていましたら、「そうだぁ、むかし、『バラ色の雲』とかいうグループサウンズの歌があったなあ」と思い出してしまいました。甘ったる~い、おセンチな歌です・・・「バラ色の雲と~ 思い出を抱いて~ 会いに行きたい海辺の町へ・・・」とすこし口ずさみましたら、隣に座っていた知人が「ご機嫌ですねえ、その歌、何か思い出があるの?」などと雑音を発しましたから、

「そうやなあ・・・思い出というほどリッパなものやないけど、まあ、わが失敗だらけの青春の苦い苦~い、ビールのホップより良薬よりも苦い、一片のはかない記憶というか・・・ああ、まったく少年老いやすくとわかっていながら老いてしまうというか・・・」

一方、迎賓館とのビールは高いと嘆いていた知人は気分が乗ってきたのか、「ここに来たら、ビールだけじゃだめ、やっぱりドイツの焼酎『シュナップス』を飲まなければ!」と大変身

「シュナップス」というのはアルコール度数が極めて高い蒸留酒、わずか数十ミリリットルの小さなグラスで飲むのですが、受け皿にもたっぷりあふれているというわけですから、きわめて短時間のうちに効果てきめん、

暮れ行くマザーレイクを眺めて盛り上がっている間に、ばら色の雲は姿を消し、空には星が瞬きはじめていました。星空を見上げていましたら、そうや、わが若かりし頃、「魅惑の宵」という曲があったなあ・・・アメリカのミュージカル映画の主題歌だったかなあ・・

ああ、これはまさに魅惑の宵・・・バチがあたりそうな素晴らしき宵・・・

かようなわけで、気のおけない知人たちに囲まれ、久方ぶりにわが人生に感謝のひとときを過ごしたのでありました・

今日の写真は暮れなずむわが湖の光景を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になり、あなたも魅惑の宵をちょっぴりお楽しみくださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・