UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

選挙騒ぎのドサクサまぎれに米軍戦闘機が戦後初の日本軍の「空母」に着艦・発進!・・・

2021-10-10 01:12:25 | 日記
去る10月1日、朝日新聞朝刊の隅っこに掲載されていた小さな記事が偶然目に入りました。大半の読者は見落とすのではないかと思われるほどの小さな小さな記事、わずか7行の記事です。

▼護衛艦いずも、F35Bの発着検証へ 
防衛省は30日、事実上の
空母とする海上自衛隊の護衛艦
「いずも」に米軍の戦闘機F35B
を発着艦させる検証を実施する、
と発表した。太平洋上で10月3日~
7日の間に予定している。

敗戦後永きにわたり保有していなかったと申しますか、保有することができず自衛隊が喉から手が出るほど欲しがっていた「空母」(航空母艦)を、念願かなって、いよいよ近日中に実際に保有することになることを伝える重要なニュースです。にもかかわらず、このように紙面の隅っこに、たったの7行・・・朝日さんはなにを考えているのでありませうか・・・

敗戦後、平和主義の憲法を掲げる新日本の防衛の大原則は「専守防衛」、この大原則を吹き飛ばし空文化してしまう空母保有の実現・・・第一面のトップ記事にしてもおかしくないビッグニュースと思うのですが、GGIがピンボケなのでありませうか、それとも選挙騒ぎの報道に浮かれている天下の大朝日が大ボケしているのでありませうか?・・・

戦後日本初の空母の名は「いずも」、1200億円もの巨額の税金を投入して建造された海上自衛隊最大の護衛艦(軍艦)です。

(ついでながら申し上げますと、GGIが棲息している人口30数万の湖都であるところの大津市の今年度の一般会計、その予算総額は1299億円でございます)

「空母」なるものは、どこにでも移動していって敵に攻撃を加える能力を有している兵器でありますから、ミサイルと並んで、軍事大国つまり「列強」の座を占める国家であるために欠かすことができない最重要の「標準装備」です。大国であることを自認し、大国であることを誇りとしている国はすべからく空母を保有しています。すなわち空母の保有は大国であることのシンボルなのです。したがいまして、わが日本はこのたび空母の保有を実現させることにより、いよいよ本格的に「列強」の座を占めることになるのです。

空母は国家の軍事力を象徴するものでありますから、空母にその国を代表する人物の名を冠していることが少なくありません。曰く、米国の原子力空母「ドナルド・レーガン」(母港:横須賀)、フランスの原子力空母「シャルル・ド・ゴール」、英国の原子力空部「クイーン・エリザベス」などなど、もちろんロシアもお隣の大国中国も、そしてドイツも空母を保有しています(また、イタリア、インドも保有しています)。なかでも米国は、なんと11隻もの空母を保有しています。しかし、他の国は保有していても一隻だけ、多くてもせいぜい二隻にしか過ぎません。ところが、実は、日本は「いずも」に続き「いずも」と同型の護衛艦「かが」も近いうちに空母に改装することを計画していますので、いずれ2隻の空母を保有することになります。2隻も保有することになれば、もうこれはリッパな軍事大国、押しも押されぬ列強の一員ということになります。戦後、自衛隊が誕生した当初、憲法が戦力の保持を禁止していることから、わが政府が自衛隊は「戦力なき軍隊」などとヘリクツをこねていたことがあったのですが、それが今では堂々と空母を保有するまでに至ったのです。かつての敗戦国日本は、いつのまにかこんなに軍事大国になってしまったのです・・・

当初「これは災害時の救援などのためのヘリコプターや哨戒用ヘリしか搭載しないヘリ空母に過ぎません、決して空母なんかではありませぬ」と政府・自衛隊関係者が断言していた護衛艦「いずも」がどのようにして空母へと変身を遂げたのでせうか。その変身の過程はインチキの積み重ねです。アベ君による最大のインチキです。これは悪質さという点において、陰謀と言うに値する、国家的インチキともいうべきものです。モリカケ問題や花見問題における小汚くみみっちいインチキなど遠く及ばない大インチキです。

どのようにインチキであったのかは2019年1月29日の日記などに詳しく記しています。重複いたしますが、その内容を以下に要約して記しておきます。

海上自衛隊が護衛艦「いずも」を進水させたのは2014年8月6日のことです。このときの発表では「いずも」は「ヘリ空母」であると称されていました。当時、日本のノーテンキなメディア諸氏はほとんどたいした報道は行わなかったのですが、中国と韓国の関係筋はすぐさま反応を示しました。広々とした甲板を備えた「いずも」は実質的に「空母」そのものであり専守防衛を逸脱していると指摘、警戒感を露わにしていました。なかでも中国は、日中戦争において、あの「上海事変」のときに上海を砲撃したのが帝国海軍の戦艦「出雲」であったことから、よりによって同名の自衛艦を進水させたとして、非常な不快感を表明していました。

一方、自衛隊筋は当時、ヘリ空母「いずも」は大災害などに際しての救難用のヘリや哨戒ヘリを搭載するだけであり攻撃型の装備ではない、したがって専守防衛の原則を逸脱するものではない、と明言していました。それだけではなく、2017年末、アベ君は国会で「ヘリ空母《いずも》を空母に改装することを検討しているのではないか」と質問をぶつけられたのですが、この指摘を言下に否定していました。ところが、それからわずか一年後の2018年末、アベ君はぬけぬけと「いずも」を空母に改修する方針を閣議決定したのです。

しかしながら、事実は小説より云々などを申しますが、事実は陰謀などとは無縁の私たち市民の想像を超えるものでありました。と申しますのは、実はアベ君が空母への改修を閣議決定するよりずっと以前に、現場すなわち海上自衛隊は、「いずも」の設計段階から、すでに近い将来「空母化」することを念頭において着々と計画を進めていたのです・・・

最近大流行のフェイク話なんかではありませぬ。この間の事情について2018年2月23日の朝日新聞が以下のように報じています。

「海自幹部の証言によれば、当初から空母化を考えていたため、搭載機を格納庫から甲板に運ぶためのエレベータは(空自の)次期戦闘機と目される米国製のF35B型戦闘機の大きさに合わせて作られており、また短距離離陸・垂直着陸式戦闘機であるF35Bの搭載に備えて、甲板は着陸時の高熱に耐える塗料が施されている」。

この記事によれば、海自の担当者は「将来を見越して装備を考え設計するのが我々の仕事だ」と誇らしげに語っていたとされています。

つまり、閣議決定でこれから「空母化」に着手するとされたものの、実際には「いずも」も進水した時点で「空母化」のための主要な工事の大半はすでに完了済みだったのです!!つまり、この閣議決定は実質的には現場の海上自衛隊がすでに行ってしまっている「空母化」という既成事実を追認したに過ぎなかったのです。

通常、重要な装備は国の「防衛大綱」や「中期防衛計画」に基づいて計画され整備されるものなのですが、未だこれらの国の計画に盛り込まれていない、もっとも重要な装備ともいうべき空母を、海上自衛隊は勝手に計画し建造していたのです。現場の暴走、それを知っていながらの防衛省幹部・政府関係者の黙認(=実質的な承認)、次いで、「大丈夫ですよ、空母なんかにすることなんかありませんよ」と国会で明言しておきながら、頃合いを見計らって「空母化方針」を閣議決定することで海自による勝手な既成事実にお墨付きを与える・・・この一連のインチキだらけの過程、とても法治国家などとは申しませぬ

「軍部」の暴走は戦前だけの話ではなかったのです。海上自衛隊はこのような勝手な行為は明らかに悪質な越権行為、まさに重大な違法行為です。戦前であれば統帥権の侵犯、軍法会議で裁かれるべき重大事です。しかしながら、海自の幹部には、既成事実を積み上げてしまえば大丈夫、「積極的平和主義」の下、列強の座を占めることを一番の望みとしているアベ君が「勝手に空母を造ったしてケシカラン」などと咎め立てすることなんかあり得ないという読みがあったのでありませう。民主主義国家における軍を統制するための大原則であるシビリアンコントロールが事実上骨抜きにされていたのです・・・

以上に記しましたように、海上自衛隊は当初から「ヘリ空母」を建造すると偽って実際には「空母」の建造を意図し実行に移したというのが事の真相です。これはまさに陰謀です。1200億円という膨大な税金を費やして、国民の目を欺いて何ら法的な手続きを経ることなく「防衛計画」に挙げられていない重要な装備、空母を勝手に建造したのです。

一千億円以上もの公金を目的外の事柄に勝手に使ってしまったのですから、これは大汚職、犯罪そのものです。きわめて悪質な政府ぐるみの組織犯罪です。実質的な主犯はアベ君です。ですから本来であれば内閣総辞職モノでありませう。このようなインチキを承知しながら事後承認してしまったアベ君は万死に値します。国家的規模ともいうべきインチキでありますから、モリカケや花見というチャチなインチキどころの騒ぎではありませぬ。しかしながら、政府も与野党の政治家・関係者も、検察も、日本のメディアのみなさんも、みんなみんなノーテンキ、誰も本気で問題にはしておりませぬ・・・この世は闇だと申しては言い過ぎでありませうか・・

上記のような経過で空母「いずも」が完成し、先に示しました小さな朝日の記事が予告していたとおり、空母としての性能を検証するために10月3日、岩国の米軍基地のF35Bが「いずも」に飛来、「いずも」への垂直着艦、「いずも」も250メートルある甲板からの短距離発進を行ってみませました。そのときの様子は3月5日に様々なメディアが報道しています。映像も公開されていますのでご覧になってみてくださいませ・・・・

このたびの米軍F35B戦闘機による「検証」の実施について、政府や自衛隊は当然ながら「空母いずも」は専守防衛の原則を逸脱するものではないはないと、いろいろ小理屈をこね回しています

政府関係者曰く「F35Bで構成する部隊を常時搭載することはなく、憲法上保有が許されない《攻撃型空母》には当たらない」(10月5日NHKニュース・デジタル版)

日本は1機100億円以上はするとされる米国の最新鋭ステルス戦闘機F35Bを何十機も買うことにしています。ふざけてはいけません。「常時」搭載しなくても、「非常時」にこれらのおカネの塊のような戦闘機を搭載すればあっという間に政府がいうところの「攻撃型」空母として立派に働くことになるではありませんか。それにですねえ、「攻撃型空母」などという勝手な造語をしてはいけません。そんな言葉、軍事用語にはありません。攻撃型があるなら「守備型空母」あるいは「防衛型空母」なるものもがあることになりますが、そんなものは聞いたことがありませぬ。空母は空母です。どこか遠くまで行って戦闘機を飛ばして敵を攻撃するのが空母です。

空母を保有することが専守防衛の原則にふれないのであれば、もうなんでもありということになるでありませう。と申しますか、このたびの検証により「空母いずも」が誕生してしまったことで、「専守防衛」という戦後日本の平和主義を象徴する原則がいまや風前の灯になった、いや、もう「専守防衛」という言葉は死語になったと言うべきかもしれませぬ。

ついでながら申し上げますと、「列強」の座を占めるための、もう一つの必須の「標準装備」はミサイルなのですが、すでに日本は「イプシロン」という、固形燃料を用いる、H型ロケットよりは小型の、ミサイㇽに適した大きさのロケットを保有しています。2015年にイプシロンの打ち上げに成功したときも、韓国と中国は、ミサイルに簡単に転用することができると警戒感を露わにしいました(ミサイルの場合は取り扱いに注意を要する液体燃料よりも固形燃料が適しているとされています)。あと足りないのは弾頭だけであります。政権与党のなかには敵の基地に対する先制攻撃能力を持つべきだと主張する、アベ君をはじめとした勇ましい面々もいらっしゃいますので、遠くない将来、またしても「現場」が暴走して、弾頭付のイプシロンを完成させすかもしれませぬ、またしても政府が「ああそうなの、ミサイルを勝手に作っちゃたというの、よくやった、感心感心」と事後承認することになるかもしれませぬ。そしてミサイルが完成すれば、ほんとうは核弾頭がほしいのだけど・・・ということになるかもしれませぬ

今日の写真は「空母いずも」に垂直着陸するF35Bの様子を撮った写真をメディアから勝手に借用いたしました。自衛隊提供の写真とされています。重要なる国家機密ということで報道陣による撮影を許さなかったのでありませうか・・・クリックしてご覧になるか否かはご自由です

写真の他にも映像が公開されており、さまざなメディアが報じています

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!
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