UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

コロナさんから少し離れて:「散る桜」と「桜散る」、あるいは「散る桜」と「散ってしまった桜」・・・

2020-04-10 02:02:53 | 日記
依然としてコロナ禍が続いていますね。湖国でも、少しずつ感染者が増えて4月9日現在32人の方が感染・・・みなさん落ち着かい日々をお過ごしかと存じます

GGIも人並みに落ちつかないのではありますが、依然としてノーマスクで不要不急の用事で外に出たりしております。最近の重要な不要不急の用事のひとつが花見です。今年は例年より開花が早いため、桜を楽しめる機会が多いのです。しかし、桜はもう散り始めていると申しますか、落花盛ん・・・

花は散り際、満開の桜もいいのですが、やはりいちばんステキなのは、風に吹かれしず心なく花のちるらむ・・・風に吹かれてしきりに舞い散る花びらでございます

ところで「散る桜」は限りなくポエチックでありますが、「桜散る」は「「散る桜」とは大違いです。「桜散る」はまったくポエチックなんかではありませぬ。これは悲しいと申しますか、深い失意を意味する言葉でございます。

GGIが若かりしころ、つまり受験生であったころは、「桜散る」というのは不吉な忌み嫌われる言葉でありました。と申しますは、「桜散る」は「まことに残念ながら貴殿は入試に不合格でありました」というメッセージを意味していたからです。

最近はネットなどが発達していますのでどこに住んでいる受験生でも、合格発表があったときに、自分は合格したのか落ちてしまったのか、すぐに知ることが出来るのではないかと思うのですが、GGIが紅顔ならぬ美少年でありましたころは、そうした便利なものはございませんでした。ですから、遠くからの受験生は、試験が終わったあと合否を電報で知らせてくれるサービスをやってくれる受験した大学のアルバイト学生さんなんかに頼んで故郷へ帰ってきたものでありました。

不合格のときの電報の文言は多くの場合「桜散る」でありました。ですから「散る桜」と「桜散る」とは大違い、天国と地獄どころの違いではございません。合格の場合は「桜咲く」をはじめいろいろな文言があったのではないかと思います・・・・

この合否電報、ときには悲劇をもたらしました。京都の某有名国立大学の、合否電報の依頼を受けたアルバイト学生、まちがって、不合格であった受験生宅へ合格電報を打ってしまったという話をGGIは関係者から直接聞いたことがあります。平謝りに誤ったけれど・・・ということでありました

また、「散ってしまった桜」と「散る桜」も大違いでございます。散ってしまった桜を写真に撮ることは容易であります。いつであったが、某知人は地面いっぱいに敷き詰めている散ってしまった桜の花びらを写真に撮って「桜でんぶのお弁当みたい」と喜んでおりました。一方、気まぐれにひらひらと行方を定めぬ「散る桜」を写真に撮るのは素人にはなかなか容易ではありませぬ。

今日の写真は数日前、某神社で何とか撮ることに成功した「散る桜」です。見事に桜の花びらが宙を舞っているのですが、残念ながらピンボケでありました。ピンボケでよろしい、いいものはいいとおっしゃる方はクリックしてご覧くださいませ。しばしコロナさんのことをお忘れになっていただければ望外の喜びでございます。

《散る桜 残る桜も 散る桜》 良寛さん(辞世の句)

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!