昨日、３月１１日は福島第一原発の悲惨な事故から丸７年、全国各地で様々な催しが行われたようですが、湖国でも、わが庵の近くの城跡の公園で県内のさまざまなグループ、組織、団体や個人などが寄り集まって脱原発を目指す大きな集会が行われました。
GGIも、この集まりを実質的に取り仕切っている知人への表敬などという若干の義理や用事がありましたので、また集会の終わりに行われるデモに参加する数人の知人がデモの進路の途中にあるわが八重葎庵でデモから自発的に脱落して、庵で親交を深めようと意図していたこともありましたので、デモが始まる一時間ほどまえに集会の会場である公園へとでかけました。４００人～５００人ぐらいの人たちが集まっていましたでせうか
表敬など義理を果たすためには手ぶらでは失礼であろうと考え、GGIは若干の手土産を用意しました。おみやげの中身はハガキです。広島高裁に昨年末に新たに赴任したばかりの裁判官さんに宛てたお願いのハガキ３００枚弱を用意し、日曜日にわざわざ遠くから足を運ぶという感心なみなさんに差し上げることにしたのです。
みなさんもご存知のように昨年１２月１３日に広島高裁において、伊方原発３号機の再稼動を差し止める仮処分を行うよう求めていた市民にたいして、阿蘇山が大噴火した場合に伊方原発が十分に安全であるという保障はないということを理由に、仮処分を認める決定が下されました。その結果、伊方原発３号機の運転は停止されたのですが、すぐに四国電力をこの決定に対して異議申立てを行っています（この決定を下した裁判官は一週間後に退官しています）。
この決定の内容について昨年１２月１３日付の毎日新聞（デジタル版）は以下のように報じています
《野々上裁判長は決定で、規制委が作成した安全審査の内規「火山ガイド」が、火山の噴火規模が推定できない場合、過去最大の噴火を想定して評価すると定めていることを指摘。その上で、伊方原発から約１３０キロ離れた阿蘇山について「四電の地質調査やシミュレーションでは、過去最大の約９万年前の噴火で火砕流が原発敷地の場所に到達した可能性が十分小さいとは評価できない」などと述べ、原発の立地として不適と断じた。》
四国電力が異議申立てを行ったため、広島高裁において、別の裁判官の下で、四国電力による異議申してついて審議が行われ決定が下されることになっています。
かようなしだいで、GGIはこの新しい別の裁判官さん、ぜひ公正な決定を下して下さいね、というお手紙なんか差し上げてはとうかと、ふと思いつきました。はじめこの裁判官さんの名前がわからなかってのですが、朝日新聞の広島支局に電話してみましたら、裁判所担当の記者さんがすぐに教えてくれました。
そこでネットさんでこの新しい裁判官さんの名前を検索してみましたら、最高裁人事という新聞記事に雄遇しました。そこには以下のように記されていました
２０１８年１２月２１日付け
広島高裁部総括判事（京都地裁部総括判事）三木昌之
退職（広島高裁部総括判事）野々上友之
１２月２１日付けの人事異動ですから仮処分を認める決定が下されてからわずか１週間後のことです。何と迅速なる最高裁人事局でありませうか、GGIは少なからず驚いてしまいました
おわかりでせうか。四国電力による異議申立ての審理にあたる裁判官さんは、それまでは京都地裁の裁判官さんでありました（「部総括判事」というのは裁判長を務める資格を有している裁判官のことです）。この方が広島高裁の裁判官になって審理を行うのです。地裁から高裁への人事異動でありますから、栄転であります。もっと平たく申し上げれば出世したのであります。
これを知って根っからの心配性であるGGIは思わず邪推してしまいました
大丈夫かなあ・・・この裁判官さん、最高裁人事局により出世させたもらったんだ、だから出世させてくれた最高裁の気に入らないような決定を、国の方針に逆らうような決定を、下すわけにはいかない、なんていうヘンな考えの持ち主でないといいのだがなあ・・・
もちろん、これはGGIの杞憂に過ぎないでありませう。きっと、そんなケチなことを気にせずに公正な判断を下してくれるのではないかと思います。そして最高裁さんも、栄転させてあげたのだから国の方針に逆らうよう決定を下したりするな、などというケチなことは考えていないと思います。
でもなあ・・・やはり心配だなあ・・・GGIひとりがこの新しい裁判官にお手紙を出したところで頼りない話だ、そうだ他の人にも、この裁判官さんにお手紙を出してもらおうと思い、たくさんハガキを印刷して、集会の会場に手土産として持参したのでありました。
今日の写真はこの広島高裁の新しい裁判官さんへのハガキを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック！
GGIも、この集まりを実質的に取り仕切っている知人への表敬などという若干の義理や用事がありましたので、また集会の終わりに行われるデモに参加する数人の知人がデモの進路の途中にあるわが八重葎庵でデモから自発的に脱落して、庵で親交を深めようと意図していたこともありましたので、デモが始まる一時間ほどまえに集会の会場である公園へとでかけました。４００人～５００人ぐらいの人たちが集まっていましたでせうか
表敬など義理を果たすためには手ぶらでは失礼であろうと考え、GGIは若干の手土産を用意しました。おみやげの中身はハガキです。広島高裁に昨年末に新たに赴任したばかりの裁判官さんに宛てたお願いのハガキ３００枚弱を用意し、日曜日にわざわざ遠くから足を運ぶという感心なみなさんに差し上げることにしたのです。
みなさんもご存知のように昨年１２月１３日に広島高裁において、伊方原発３号機の再稼動を差し止める仮処分を行うよう求めていた市民にたいして、阿蘇山が大噴火した場合に伊方原発が十分に安全であるという保障はないということを理由に、仮処分を認める決定が下されました。その結果、伊方原発３号機の運転は停止されたのですが、すぐに四国電力をこの決定に対して異議申立てを行っています（この決定を下した裁判官は一週間後に退官しています）。
この決定の内容について昨年１２月１３日付の毎日新聞（デジタル版）は以下のように報じています
《野々上裁判長は決定で、規制委が作成した安全審査の内規「火山ガイド」が、火山の噴火規模が推定できない場合、過去最大の噴火を想定して評価すると定めていることを指摘。その上で、伊方原発から約１３０キロ離れた阿蘇山について「四電の地質調査やシミュレーションでは、過去最大の約９万年前の噴火で火砕流が原発敷地の場所に到達した可能性が十分小さいとは評価できない」などと述べ、原発の立地として不適と断じた。》
四国電力が異議申立てを行ったため、広島高裁において、別の裁判官の下で、四国電力による異議申してついて審議が行われ決定が下されることになっています。
かようなしだいで、GGIはこの新しい別の裁判官さん、ぜひ公正な決定を下して下さいね、というお手紙なんか差し上げてはとうかと、ふと思いつきました。はじめこの裁判官さんの名前がわからなかってのですが、朝日新聞の広島支局に電話してみましたら、裁判所担当の記者さんがすぐに教えてくれました。
そこでネットさんでこの新しい裁判官さんの名前を検索してみましたら、最高裁人事という新聞記事に雄遇しました。そこには以下のように記されていました
２０１８年１２月２１日付け
広島高裁部総括判事（京都地裁部総括判事）三木昌之
退職（広島高裁部総括判事）野々上友之
１２月２１日付けの人事異動ですから仮処分を認める決定が下されてからわずか１週間後のことです。何と迅速なる最高裁人事局でありませうか、GGIは少なからず驚いてしまいました
おわかりでせうか。四国電力による異議申立ての審理にあたる裁判官さんは、それまでは京都地裁の裁判官さんでありました（「部総括判事」というのは裁判長を務める資格を有している裁判官のことです）。この方が広島高裁の裁判官になって審理を行うのです。地裁から高裁への人事異動でありますから、栄転であります。もっと平たく申し上げれば出世したのであります。
これを知って根っからの心配性であるGGIは思わず邪推してしまいました
大丈夫かなあ・・・この裁判官さん、最高裁人事局により出世させたもらったんだ、だから出世させてくれた最高裁の気に入らないような決定を、国の方針に逆らうような決定を、下すわけにはいかない、なんていうヘンな考えの持ち主でないといいのだがなあ・・・
もちろん、これはGGIの杞憂に過ぎないでありませう。きっと、そんなケチなことを気にせずに公正な判断を下してくれるのではないかと思います。そして最高裁さんも、栄転させてあげたのだから国の方針に逆らうよう決定を下したりするな、などというケチなことは考えていないと思います。
でもなあ・・・やはり心配だなあ・・・GGIひとりがこの新しい裁判官にお手紙を出したところで頼りない話だ、そうだ他の人にも、この裁判官さんにお手紙を出してもらおうと思い、たくさんハガキを印刷して、集会の会場に手土産として持参したのでありました。
今日の写真はこの広島高裁の新しい裁判官さんへのハガキを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック！
