わがガーデンの夏草の面々、今年の夏はやけに元気です、過剰に元気です。
とりわけ、サザンガーデンにバッコする草々クンは傍若無人、その勢い留まるところを知りませぬ。今やデッキを占領せんとして魔手を伸ばしております
今日の写真はデッキの上で魔手をどんどん伸ばしている草々クンを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ
二本の魔手のうちの一本、写真の上のほうでバッコ中の魔手は、幅およそ2メートルのデッキを横断、まだ蜂の巣が健在の網戸の端っこを目指してさらに腕を延ばそうおります、この魔手クン、どうやら好奇心旺盛、ハチの巣を表敬訪問するつもりのようです
写真の下のほうに写っている魔手クンはデッキを横断、ついに日除けに立てかけてあるよしずに到着、これからはよしずを伝って上へ上へと征服欲にとりつかれて伸びていくつもりなのでありませう
「おい、草々クンよ、いいかげんにしろ、無断でわがデッキを占領したりして、失礼やと思わんのか!見苦しいやないか」
「誰かと思ったらGGIのオッサンか、そのしわだらけのステテ姿のほうがよっぽど見苦しいでえ」
「君たち、口を慎め、GGIさまはシティボーイさまやぞ」
「シティボーイかなんかしらんけど、オッサン、このあいだチラッとテレビに出てたやろ、この暑さなのに無理してよれよれのジャケット、髪みだして、仏頂面、人相最悪やったぞ」
「ああ、あれか、あれはなあ、先日某知人に頼まれてサクラ役と務めただけや、記者会見するから枯れ木も山のつもりで同席しろ、何も発言なんかせんでもええ、ただし愛想笑いしたりニッコリ笑ったりするな、不機嫌そうにブスッとしてオレの横に座っていてくれと言われたので、そのとおりにしただけや、でもなあ、GGIよ、なかなか男前やったでえという人もいるのや」
「アホやなあ、GGIは。そんなのオベンチャラに決まっているじゃない」
「まあ、いまのうち言いたいこと言っておくんだな。どっちみち、君らの命はあと数時間やから」
「GGIのオッサン、いきなりヘンなこと言うなあ、それどういう意味?」
「どういう意味もヘチマもない、ジャンボキューリでもない。あのなあ、よく聞け、あと数時間すると死刑執行人が二、三人やってくる、そしてGGIさまの命令一下、冷酷非情に君たちの首をバッサバッサと斬りおとすことになっているのや、まあ斬首の刑というとろや、分ったか!」
「GGIのオッサン、あんたは日頃、オレは死刑制度に反対と広言してるやないか、それなのにボクたちの首を斬りおとすなんて、なんていうことするんや!ぼくたちの首斬りおとすぐいらなら、オッサンの伸びきった見苦しい髪、切り落としたらどうなんや」
「そのとおり、GGIは今でも死刑には反対や、反対も反対、正真正銘の反対派や、だから安心しろ、君たちの胴体を真っ二つに斬りおとしはするけれど根絶やしにするわけやない、だから君ら、斬りおとされたらしばらくは反省の色を示すべく、しおらしくしていたらええのや、そうしたら来年の春には、いや春まで待たなくても、やがて君たちには輝かしい復活の日が訪れる、安心しろ、愛情深きGGIさまのおかげで、君たちは命を新たにして再び生命力を発揮してバッコすることができるのや、ありがたいと思え!」
「なんだかまたGGIのヘリクツにだまされたような気がするなあ・・・・」
かようなしだいで、わがガーデンの傍若無人の草々クン、今日中に一掃される予定であります
グッドナイト・グッドラック!