UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

ある正直なマラソン選手の物語・・・

2016-03-07 01:38:46 | 日記

昨日の午後、わが湖畔の街でマラソン大会が行われました。第71回びわこ毎日マラソン大会であります。

今回のマラソン大会、オリンピック出場選手の選考も兼ねているということでありましたが、往きも帰りもわが庵の前を選手のみなさんが走り抜けます

GGIは今日が締切りというちょっとした宿題があったのですが、選手の皆さんを応援し激励するために、宿題をこなすあいまに見物することにいたしました。というのは真っ赤なウソ、ほんとうはテレビ出演するためでありました。

宿題というのは県から出されていた宿題です。県の原子力防災計画を修正するので意見書を提出しろというものです。わが湖国の住民の大半はたいへんなサボリ生徒でありますので、お隣の福井県に、わが湖都から80キロばかりの若狭湾に、十数基もの原発があるというのに、こんなやっかいな宿題を出したりはいたしませぬ。

GGIも当初はこの宿題を出すつもりなんかまったくなかったのでありますが、締切直前になって湖国にもマジメな生徒がいないこともないですよということを示しておこうかと真に感心なことを思い立ったのでありました。われながらカンシンカンシンであります

マラソンの往路、たくさんの選手が元気一杯にスタートから約5キロの地点にあるわが庵の前を駆け抜けていくのを眺めていて、GGIは選手たちのことはそっちのけでテレビの出演してやろうという我が魂胆がいかに恥ずかきものであるか、いかに僭越なる行為であるのかを思い知りました

と申しますのは、懸命に走っていてもテレビカメラでアップで写してもらえるのはほんの少数の一握りの選手に過ぎないからです。今回の大会、参加選手が280人ほどでありましたが、スタートした後ゴールに到着するまでの間に一度でもテレビに大きく映し出される選手は、有力選手などほんの少数、10人から20人ぐらいに過ぎないのではないでしょうか。

残りの二百数十人の選手たちはいわばその他大勢に過ぎないのです。でも、それでも、テレビに映るか映らないか、そんなコソクなことに関係なく懸命に走り続けるのです。ただ走りたい、その一心で走るのでありませう。

このような大多数の選手の皆さんのまことに真面目なる心意気を考えますと、見物と称して、応援や激励などともっともらしいことを称して、選手たちの方には目を向けず、テレビカメラに向かって、目立つおようにわざわざ赤いマフラーを大きく振って見せるなんて、なんと恥ずかしき行為であろうと思い知ったのであります。

聞くところによりますと、その他大勢組の選手諸氏の大半は、全国各地からひとりで、しかも自費で、この湖畔の街にやって来て、懸命に走り抜け、そして一人で各地に帰っていくのだそうであります。ただ走りたいの一心でみなさんやってくるのでありませう。

復路、選手のみなさんがバラバラに疲労の色を深めながらも懸命に走り抜けていくのを見ていまして、GGIはある正直なマラソン選手のインタビュー記事をどこかで読んだことがあったのを思い出しました。

いったい、なぜマラソンをやろうと思ったのですか?

ボクは元々陸上の選手でした、トラックで走っていたのです。

それがなぜ?

はじめ100メートルをやっていたのですが、まわりは強い選手ばかりでしたので・・・

それで?

それで、次は200、次は400と走ることしたのですが、それでも見込みなしということになって、それで・・・

それで、しかたがないから1000メートルと距離を伸ばしたのですが、それでも・・・それで

それで?

それで次は五千、一万とさらに距離を延ばして走ってみたのですが、それでもやはり成績が思わしくなく・・・それで・・・

それで?

それで、とうとうマラソンを走ることになってしまったのです

そうですか、これからもガンバってください

はい、ありがとうございます、これからも走り続けます

GGIはこのような人物、とても好きであります

グッドナイト・グッドラック!