7月18日(木)、快晴
午後1時、大阪の某高層ビルの一室、
GGIは勝利の確信に満ち満ちて座席につき心穏やかに鎮座しておりました
しかし、13時15分、突然、魔が部屋に入ってきました
魔は書類を広げ、一気に読み上げました
平成25年(行コ)第○○号 損害賠償請求行為等請求控訴事件(原審・湖都地裁平成22年(行ウ)第○号)
判決 主文
1. 原判決中控訴人敗訴部分を取り消す
2. 上記の部分につき、被控訴人の請求を棄却する
ガツ~ン!晴天の霹靂!
控訴人は湖都の女性市長、被控訴人はGGI
逆転全面敗訴!
何ということでありませうか、これはまさに真昼の暗黒であります、この世は闇であります、正義はどこにあるのでありませうか!
この裁判は湖都の行政当局が税金を垂れ流していることを訴えたものです
一審ではGGIらの主張を全面的にみとめ、この税金の垂れ流しは市長の裁量権の範囲を逸脱しており違法と認めました
しかし、この控訴審判決は裁量権の範囲内であり適法であるとしております
まったくの逆転判決であります
高裁には魔物が棲んでいるとしばしば噂されておりますが、ほんとうでありました
翌日の新聞、過日誤報問題でGGIが厳しい説教をいたしました可愛さ余って憎さ百倍のわが某紙が、地方版の隅っこに小さな字をびっしりつめてしぶしぶ、
できるだけ目立たないように報道しておりました。しかしその内容はまあまあ適切なものでありましたので以下に紹介しておきます
◆湖都の「迷惑料」控訴審で住民側が逆転敗訴
ごみ処理施設の迷惑料名目で湖都が(施設の)近隣の自治会のほかに、自治会を束ねる自治連合会にも補助金を出したのは「二重払い」で違法だとして、自治連への支出差し止めなどを求めた住民訴訟の控訴審判決が18日、大阪高裁であり、裁判長は支出を違法とした一審・湖都地裁判決を取り消し、住民側の逆転敗訴を言い渡した。
一審判決では、自治連への支出を「裁量の範囲を逸脱している」としたが、控訴審判決では、市が一審後に議会で議決を受けたことから違法性はないとした。
判決を受け、湖都市長は「主張が全面的に認められた。今後も適正な支出に努めたい」とコメントを出した。原告のGGIさん(前期高齢者)は「二重払いの審議がされずに非常に残念。今後、公益性のない補助金がまかり通る危険がある」とした。住民側は最高裁への上告を検討するという。
まことに残念どころの騒ぎではありません。控訴審公判はたったの2回だけ、初公判でいきなり「次回に判決言い渡し」、そして「次回」はこのありさまでありました、実質的な審理は事実上なしでありました
弁護士さんはもとよりGGIらも、初公判でいきなり判決日を告げられましたので、これは一審判決を支持、そのため審理は不要という判断であろうと考え勝訴まちがいなしと確信していたのでありました。控訴審初公判のあとで出会った別の弁護士さんも「勝ちますよ!」と太鼓判を押してくれていたのでありました
一審判決を覆すのなら、審理を行い、GGIらに反論の機会を与えるべきであります、反論の機会をまったく与えずに、いきなり判決を下すというこの裁判長の訴訟指揮は乱暴極まるものです、断じて許すわけにはいきませぬ、まさに不当判決であります
むかし実在の冤罪事件「八海事件」を題材にした「真昼の暗黒」という映画が
ありました(1956年、今井正監督)
映画の最後の場面で主人公(この映画のモデルとなった人物は二審で死刑判決を受けたがのち逆転無罪)が拘置所の面会室で別れる母に対して叫んだ「まだ最高裁があるんだ!」という言葉は1956年の流行語になったそうです。
不当判決でありますから放置しておくわけにはまいりません
GGIも「まだ最高裁があるんだ!」であります、最高裁の壁の厚さも有名でありますがいたしかたありませぬ、まことに暑い夏であります
よろしければ写真をクリックして判決文をご確認くださいませ
グッドナイト・グッドラック!