黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

ロードバイク買うか迷っている人のために

2012年10月24日 23時00分02秒 | 自転車
10月24日分。

 毎度。ここのところほとんど定時上がりばかり続いているのですが、何か致命的な仕事を幾つか忘れているんじゃないかと不安になってきます。幽霊です。……まあ、最悪でも金銭事故さえ起こさなければまだ何とかなりますけれども。やらかしてしまったら、私のクビがすぽーんと飛ぶだけです。ゆっくり死んでいってね。
 まあさておき、定時で上がってきたので、溜まっていたゴミを捨ててきたり、米を炊いたり、ロードバイクで小一時間ほど普段の平日夜コースを走ってきたりで、ようやくこれから晩飯です。自分で作る日が増えると、味噌の消費量が一気に増えますなー。おかず自体は惣菜で済ませてしまうのですが、味噌汁だけは自分で作るので減る減る。相変わらず昆布と鰹節でだしをとってから作るので、そっちも減る罠……。
 そんな感じで、何気なくロードバイクに夜乗るという習慣がちょいちょいついてます。クロスバイクで走っていた頃は、夜間に走るなんてしなかったんですけどねぇ。

 まだロードバイクを自分で買ってから四ヶ月ばかりですが、ちょうど今、ロードバイクを買おうかどうしようか悩んでいる……なんて人がいるかも知れません。そんな人のために、私のレベルでは的確なアドバイスなんて出来ませんが、私が悩んだというか分からなかったことなどを幾つか書いておきます。
 参考になる……かどうかは、保証しかねますけれども。チラシの裏程度の感覚でどうぞ。


(1)ロードバイクって簡単に乗れるもの?
 A.初めてでいきなり一般道(車道)を走れるほどには簡単じゃない。

 私は若干特殊で、元々子供の頃からスポーツ自転車ばかり乗っていて、逆にママチャリにほとんど乗った時期がないという感じでした。それでも、最初にロードバイクに乗ったときは、ハンドルが狭くてコントロールしにくい、安定しない、あちこち痛くなる……という有様でした。まあ、最初から車道を走って「乗って帰ろうとした」こと自体がちょっと無謀だった……かも。今にして思えばですが。
 できれば、買ってすぐ車道に出るのではなくて、かなり広い公園などで練習してから、をオススメします。一時間も乗っていれば、多分慣れるでしょう。なので、初見一発では上手く乗りこなせないだろうけれど、特殊なセンスが無いと乗れないって代物でもない、という回答になります。


(2)ロードバイクかクロスバイクかで悩んでるんだけど?
 A.用途次第で、どっちが好ましいかは回答が変わる。

 街中をちょっと格好良く、ママチャリよりちょっと速く軽快に走りたい、というくらいならばクロスバイクの方が間違いなく適しています。もしくは、それプラス、週末に河川敷などを10キロ20キロくらいのんびり散歩的な感じで走りたい、というのでもクロスバイク向きです。そうでなくわざわざロードバイクを選ぶのは、ある程度限られた範囲の人だと思います。
 ぶっちゃけて言いますが、ロードバイクはかなり不自由な乗り物です。乗り心地は悪いし、車体の扱いには気を遣わないといけないし、歩道を走れないので微妙に小回りが利きにくい場面もあるし、スタンドが付けられないからその辺にぱっと停めておくのがしにくいし。荷物も積めない、保管に気を遣う、盗難が怖い……などなど、挙げていくときりがありません。
 さて、ここまでの難点を読んで、じゃあ止めておこうと思った方は、ロードバイクは止めておくのが無難です。それでもオレはロードバイクに乗りたいんだという方は、是非そうして下さい。ロードバイクに乗りたいのに妥協してクロスを買っても、どーせ後でロードバイクを買うハメになりかねません。私もそのくちで、4月にクロスを買ったのに、その直後の6月にロードバイク買った大馬鹿者ですから。


(3)予算はどんな程度?
 A.用意できる予算の中で一番良いモノを選ぶべし。ただし、予算大幅オーバの法則がある。

 ちゃんとした回答になっていない気もしますが、実際こんな感じです。ロードバイクも物によってかなり価格差があるので、予算額なりの選択肢は一応出てきます。まあ、それでも最低十万から十五万は覚悟する必要がありますけれども……。どのくらいの値段するものなのかは、ロードバイクのメーカのWebサイトをご覧になっていただく方が手っ取り早いかと思います。
 参考までに、幾つか有名どころのサイトをリンクしておきます。他にもたくさんメーカはあるので、色々調べて眺めてみてください。ちなみに、うちのお嬢様はピナレロの子です。

 ・ブリヂストンアンカー
 ・ピナレロ
 ・トレック
 ・ジャイアント


(4)何か種類がいっぱいあってどれ選べば良いかワカランのだけど?
 A.実は価格帯は三つくらいのランクがあるので、予算に見合う価格帯から選べば良い。

 各メーカとも、大体三つくらいのランクに分けて製品ラインナップを揃えてきています。大雑把には、十万円から十五万円前後のエントリーグレード、三十万円前後のミドルグレード、五十万円以上のハイスペックのフラッグシップモデル、の三つ。とりあえず、用意できる予算がどのグレードの範疇かによって、選べる範囲は自ずと絞られてきます。
 ただ、初めてロードバイクに乗るということであれば、まずフラッグシップモデルは候補から外して良いと思います。また、TTバイク(トライアスロン・タイムトライアル用のモデル)も外して良いでしょう。TTバイクは他に比べて妙な形をしているので、すぐに分かると思います。この辺のものは用途が更に特殊なので、最初の内は考慮に入れなくて良いものかと。
 予算の価格帯が決まれば、後はもう趣味の問題になってきます。同じ価格帯であれば、極端な性能の優劣は全く無いと言って良いというのが現状のようです。好きな物を選べば宜しい。色でも、フォルムでも、メーカで選んでも、何だって構わないでしょう。気に入った車体に乗るのが一番です。予算の許す限り。


(4)の捕捉:完成車価格とフレーム価格について

 あんまり気にするところじゃないのかもしれませんが、念のため。エントリーグレードではあまり無いかも知れませんが、ミドルグレード以上になると、「完成車」での価格設定と、「フレームのみ」をバラ売りしている状態での価格設定とで二通りがあります。初めてロードバイクを買われる方は、「完成車」の価格の方を見てください。フレームだけ買っても走れませんので……。
 ロードバイクって、フレーム以外の全てのパーツを交換できるんです。なので、二台目以降を買う場合、前の車体からパーツを流用するというのが普通にあるので、「フレームだけ」を売る、という形態もあるわけです。上位グレードのものになると、今度は「完成車」としての売り方をしておらず、フレームのみ売っているということもあります。
 価格を調べるときには、完成車での価格を調べるようにしましょう。


(5)完成車に幾つか種類があるんだけど?
 A.主にはコンポーネントによって差がつく。どれを選ぶかはやっぱり予算次第。

 フレームのランクは同じなんだけれど、コンポーネント(とそれ以外のパーツも含めて)で差を付けて完成車を売っているパターンが大半です。コンポーネントというのは、要はロードバイクについているブレーキ、クランク、チェーン、スプロケットなど駆動系一式のこと。この駆動系にもランクがあって、ランクが上がるごとに値段も上がっていくわけです。
 一番オーソドックスなのがシマノのコンポーネントで、下から順にソラ→ティアグラ→105→アルテグラ→デュラエース、となります。搭載コンポーネントから、フレームのグレードの類推も出来ます。ティアグラ以下を完成車に積んでいるのはエントリーグレードくらい、105以上辺りがミドルグレードで、フラッグシップモデルであればアルテグラかデュラが通例みたいな状態ですね。
 私個人は、105を積んだミドルグレードの車体に乗っています。変速性能などには、特に不満はありません。クロスバイクの方に積まれていたソラだと、たまに変速でもたつくことがあったかな? ネットで評判を見る範囲では、ティアグラと105だと変速性能などはほぼ差がないようです。ただ、105以上はミックスが出来るのに対して、ティアグラ・ソラと105以上は混ぜられません。変速の段数が違うため、合わないんです。
 あくまで個人的な見方ですと断りを入れた上で書くならば、エントリーグレードならばティアグラを、ミドルグレードならとりあえず105で良いんじゃないかなーと。最初からデュラの必要は無いように思います。所有欲を満たしたい、予算が潤沢にあるということであれば、デュラとか、海外メーカの高級グレードとかでも大変結構。


(6)同じ価格帯、同じコンポーネントでもフレームに複数種類あるんだけど?
 A.それは用途に違いがあるため。どういう乗り方をしたいかで、選ぶフレームは変わる。

 ……と書きましたが、ミドルグレードまでであれば、あまり差は無いかも知れません。一応書いておくならば、主には速度を重視したレース向け仕様のフレームか、長距離を楽に走れることを目的としたフレームなのか、という差です。車的に例えるなら、前者がスポーツカーで、後者がセダンでしょうか。両立はかなり難しいところなので、どっち向けの味付けになっているか、で同じ価格帯でも別のフレームが用意されているというわけ。
 ガンガン突っ走りたい、とにかく速く走りたいということであれば、レース向けのフレームを選択することになりますし。ゆっくり距離をこなしていきたい、なるべく楽に乗りたいということでれば、後者のフレームを選択することになります。私自身は、レース参加を考えておらず、楽に乗りたかったので、後者側のフレームです。
 どのメーカのどのフレームがどんな味付けか……という専門的なところは、専門店で店員さんをとっつかまえるのが確実です。


 さてさて、ここまでで大体、車体選びまでの話は書いたかなーといったところ。あとは、実はロードバイクの車体そのもの以外にも、幾つか買っておかないといけない物があるのと、そもそも別の問題として考慮しておかなければいけない事柄があるので、そこを補足的に書いてお終いにします。


(7)車体以外に買わなきゃいけないものって?
 A.最低限必要なのは、ヘルメット・グローブ・前後ライト・ペダル・パンク修理キット・空気入れ。

 ヘルメットは出来るだけ着用をお勧めします。というか、着用して走ってください。ノーヘルで車道走行とか見ていて恐ろしいので……お願いします。
 グローブについては、案外素手だとハンドルから手が滑ってしまったりするので、あった方が間違いなく楽です。初心者の方は、ちょっとピッタリめかな? と思うくらいのサイズを選ぶ方が良いようです。キツキツを選ぶ必要は全くありませんけれども。
 ライトは、自分の安全を確保するためのものですし、法律で義務づけられていますので必須です。昼にしか走らないにしても、ちょっと時間が遅くなって日が暮れてきてしまった……なんてときのために、普段は使わないにしても付けておきましょう。
 盲点なのがペダルで、実は完成車にはペダルが付いていません。ペダル無しじゃさすがに走れないので、これは予算に加味しておく必要があります。ペダルの話は、次の項目に先送りします。
 パンク修理キットは、是非持っておいてください。サイクリングに出かけた先でパンク、というのはちょいちょいある話です。すぐ近くに自転車屋があれば良いのですが、そうそう都合良くいくわけもなし。自前で対応せざるを得ないことがほとんどです。備えあれば憂いなし。
 空気入れについてですが、ロードバイクの場合、ママチャリで使っていた空気入れだと合わないことが大半です。ママチャリは英式のバルブなのですが、ロードバイクは仏式のバルブを使っており、英式と仏式は直接には互換性がありません。要は口が合わないので、英式空気入れじゃロードバイクに空気を入れられないのです。仏式の、空気圧メータの付いたやつを買ってください。
 空気入れについてはもう一段捕捉があって、携帯できる空気入れも持っておく必要があります。上でパンク修理キットを持っておくよう書いていますが、パンクの穴が塞がっても、抜けた空気を入れる道具が無ければ意味がありません。携帯空気入れは、サイクリングするときには持って出かけましょう。


(8)何で完成車にペダルがついてないのさ?
 A.ペダルにはやたら色々種類があるから。各自好きなの選んで付けて頂戴、ってこと。

 ペダルについては、普通のペダル(フラットペダル)の他に、ビンディングペダルというやつがあります。コイツには専用の靴が必要なんですが、要は靴の裏に金具をつけて、この金具とペダルがガチッとはまってペダルと靴裏がくっつく仕組みになっています。何でそんなことするかと言うと、こういう状態の方がペダリングの効率が間違いなく上がるから。
 私自身、最初はビンディング無しで走っていましたが、今はほぼ常にビンディングで固定した状態で走っています。信号待ちなど、止まるか減速する際は片足だけ外して対応する形ですね。……たまーに、今でも諸々重なって立ちゴケしそうになることはありますが、それでもフラットペダルよりはペダリングがかなり楽なので、使ってます。
 ただ、最初からビンディングにしなくても良いんじゃないかな、とは思っています。最初はどうしてもフラフラ安定しない走行になるだろうし、操作や安定性の確保に慣れていない状態で、脚がペダルからとっさに外せない状態になっているというのは、ちょっと危ないかも。
 なお、ビンディングにもSPDとSPD-SLという二種類がありますが……もうその辺りまで来たら、もっと詳しい解説サイトなどを読んでいただく方が宜しいかと。私個人はSPDの方です。片面フラット、片面SPDビンディングというペダルがあって、それを車体にくっつけているためですね。シマノの一番下の普及ランク、お店でも多分、初心者にはこれを勧めるパターンが多いんじゃないかと思います。


(9)最後に、そも別の問題って?
 A.保管場所と、家族の理解という大問題二つ。

 最初にコレを書いておくべきだった気もしますが……思いついた順に書いているので、ご勘弁を。で、ロードバイクというのは、実質屋外に置いたまま保管する状況は望ましくありません。あくまでも、レース用・スポーツ用の「機材」なので、日用品としての耐久性は持ち合わせていないんです。野ざらし雨ざらしにしておくと、あっさり劣化して駄目になります。外に置きっぱなしでは、盗難も怖いですしね。
 ということで、どうしても屋内保管になってきます。屋内保管になるってことは、室内にロードバイクを置いておく場所が必要になるってことです。一緒に住んでいる人がいるのであれば、その人達からの理解も当然必要でしょう。私は一人暮らしだから、どーでもいいですけど。
 そも、ロードバイクって色々お金がかかります。時間もかかります。なので、家族がいらっしゃるという方の場合、その家族の理解が無いと風当たりがすごーく強くなるでしょう。あんまり周囲の理解を得やすい趣味とは言えませんし……ね。説得頑張って、としか言いようがありません。南無。


 以上、つらつら書いてきましたが、こんな感じでチラシの裏は終了です。もっと上級者の方なら書くことも違ってくるのでしょうが、私程度だとこんなくらいしか書けません。ミリ単位ででもお役に立てたなら、幸いということで。

 ではでは。ひゅう、どろん。

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