黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

久々に試乗行ってきました

2014年12月06日 22時13分08秒 | 自転車
12月6日分。

 毎度。昨日に書いた通り、何とか体調とメンタルがある程度動かせる水準になったので、予定通り外出してきました。幽霊です。……とは言っても、私自身の方は予定通りでしたが、道中でトラブルがあって、若干手痛いロスを喰らわされましたが。
 まあ最初に思っていた予定時刻より、出発がちょっと遅れたのは確かなんです。ただ、まさかよりにもよって、目的地へ最短で行ってくれる路線で、まさにジャストタイミングで人身事故発生で電車が止まっているとは思わなかったんですよ。結局、行けるところまで行って、そこから運良く迂回ルートでつながる路線があったので、どうにか現地へ行き着きましたが。
 この大遅延と迂回でのタイムロスで、一時間ほど失ったのがちょっと惜しかったなぁ、と。ようやっとメンタルが少しだけここ数日ではマシになって、出かけてみればコレです。どーも最近は憑いてないな~とぼやきながら、現地では何とか楽しめました。楽しめた分、やっぱりその一時間が悔やまれますが……。
 余談ですが、自宅へ戻ってきてから事故について調べてみたら、電車の下敷きになった人を救助している間に、車両が脱線したとか。妙にアナウンスしている復旧までの時間が長いなと思っていたら、ガチ事故だったようですね。

 ともあれ。今回行ってきたのは、「第12回スポーツバイクデモin埼玉」という、大規模な試乗イベントです。かなり前に平塚での「湘南バイシクル・フェス」という試乗イベントへ回ってきましたが、あれとほぼ同じような感覚でした。
 最近、まともに自分の車体にも乗れていませんが、少しでも勘を戻すという意味合いと、ちょっとでも身体を動かした方が気分は晴れるかもしれない……というところ。あとは、物欲的なところで新しいものを見繕っていくという目当てもありありでしたけれども。
 ということで、乗ってみた車体の中で、それなりに記憶に残っていた分の試乗感想などをつらつら書いてみることにします。自分の中での、次を購入する際のメモ書き、という意味でもありますが。なお、会場内の試乗コース周辺が混雑していたのと、上記の一時間ロスで試乗時間が個人的に限られてしまっていたため、今回車体の写真無しです。
 また、やっぱり試乗が混み合っていたところを避けざるを得なかったので、サーベロやキャノンデール、ピナレロ、ビアンキ辺りのメジャどころは乗れずじまい。キャノンデールのスーパーシックスとシナプス、ピナレロのプリンス、ビアンキのインフィニート辺りは乗りたかったんですが、残念……これも時間があればなぁ。

○アンカー RL8 製品ページはこちら
 前回の湘南バイシクル・フェスでは、2台あった気になるものの内の1つでした。今回、乗り比べのベースとして最初に試乗。
 相変わらず持ってみて軽く、走ってみても負担感の少ないフレームでした。ただ、前回に乗ってしまっているので、前回時の「おおっ」というほどの感動はちょっと無かったのですけれども。うん、でもやっぱり軽いし、走りやすい。違和感なく使いやすい感覚ですね。
 私自身の場合、身長177.5センチに対して体重51キロ前後という、極端なウェイト不足・パワー不足のすっかすかな脚力なので、力で踏み込んで扱うタイプは全然合わないんです。RL8は踏み応えが無いとか、柔いといった話もありますが、私にはこれくらいの方が体力が削られなくていいかなーとか。
 ただ、今回の試乗会では、このRL8よりさらに軽く、乗り心地も良いというモデルをその直後に乗ってしまったので、RL8の印象は薄まってしまったのですけれども……。

○GIANT PROPEL ADVANCED 製品ページはこちら
 今回の試乗会の内、見た目と乗り味のギャップという意味では、このプロペルが一番の驚きだったかもしれません。乗った順番的にはコレが一番最後に乗った車体で、一番「へぇ~」と思ったモデルでもありました。
 製品ページで見てもちょっと「何じゃこりゃ?」な形ですが、実物を見るとますますもってすごい形です。バリバリのエアロロードというか、むしろTTバイクじゃないかコレ、と。そういった印象を前々から持ちつつ、試乗の機会が無くて興味はありつつも……だったのですが。
 今回乗ってみて、最初の感想が「あれ、コレ普通のロードの乗り味とほぼ一緒だ」ということ。各所のインプレサイトなどを見ると、やはりそういう部分を強調して書いてあることが多いモデルですね。実際自分で乗ってみても、見た目に比して「あれ、フツーだ……」というところに驚きを感じる乗り心地でした。ただ、細かいコーナリングとかターンは苦手かも。
 直進安定性よし、乗り心地もそれなりに確保されていて、見た目から感じる扱いにくそうな感覚も乗ってみると無し。ついでに、持ってみると案外重たくないんですね、コレ。軽量モデルじゃないのですが、それでも持ってみて重たいという印象は無い程度。こういうのを出してくるんだなー、というのが一番の驚きかもしれませんね。

○KhodaaBloom Farna 6800S 製品ページはこちら
 前々からワイズ新宿店で飾ってあるのはずっと見ていて、触ってみたいなーと思っていたモデルの一つ。価格帯や、快適性重視である程度軽いフレームということで、アンカーのRL8と近いタイプとして購入候補にはこっそり入っていました。
 なかなか試乗チャンスが無かったこともあり、今回はちょうどよくブースがあったし、そんなに混み合っていなかったので乗ってきた次第。なお、ブースの人が結構熱心に、乗った人の感想を収集している様子でした。他のところだと、乗ったらはいそれまでよ的なところも結構あったので、熱意がちょっと違ったのかもしれません。まあ、他は混み合っていて余裕が少なかった、という面もあったでしょうが……。
 乗ってみた印象は、とにかく「扱いやすい」という感覚。重量もある程度軽く、手に持ってみた時も、ほぼ重心が前後方向のど真ん中にある感じでした。コーナリング、加速性能、振動吸収など、全般に乗りやすく扱いやすいというイメージが最後まで残るタイプ。脚への負担も、私程度の脚力でも少な目でした。
 どこか尖った性能がある車体ではないし、全方向に超優秀と言えるほどではないかもしれませんが、地道に優秀といったところでしょうか。癖もないし、スポーツ自転車に慣れていない人が乗るにはかなりいいんじゃないかな、と。ただ、尖ったタイプが好きな人とか、パワーで踏める人には物足りないでしょうね。

○LAPIERRE AIRCODE 300 MCP 製品ページはこちら
 今回乗ったエアロロード系3台の内、一番加速の立ち上がりが早く、乗って軽い・速いを感じた1台がコレでした。というか、実はラピエールは乗れる試乗車が3種類あり、たまたまそこまで混み合っていなかったことと、ラピエールは購入候補に入っていたこともあって、全部乗ってきたりして。
 衝撃吸収の面では、実は今日乗った中ではそこまで高いわけではなく、ハンドル側は細かい振動をカツカツカツーンと一番拾ってきていました。ただ、それも収まりはかなり早く、また耐震性を差し引いても、とにかく走りが軽くて加速性がとても高いということが記憶に残る1台でした。私の脚力ですら、「あれ? そんなに踏んでないつもりなのにガンガン前に行くぞ?」というインパクトがあったくらい。
 コレ、私の脚力ですら結構簡単に加速していく印象でしたが、脚力のある人が乗ったらどうなるんでしょうね? 恐ろしくすっ飛んで行くことになるのか、興味があります。そうか、こういう方向性は、そういえば今回の試乗会で初めて乗ったかもしれません。ただ、コイツを長距離で乗った時に体力消費がどうなるかは、今回の試乗くらいの距離じゃ全然ワカランですね。
 なお、衝撃は拾ってきましたが、扱いやすさ自体は良好でした。振動の方はもう、サドルを快適性の高いものにしたり、タイヤを柔らか目のものにしたり、バーテープでまあ補いようはあるでしょう。コレ、個人的には結構欲しいなー。今回乗った中では、もう1つのこれまたエアロ系モデルと並んで、欲しいなーと思ったトップ2つの内の片方が、コレでした。

○LAPIERRE PULSIUM 300 CP 製品ページはこちら
 何というか、ラピエールのフレームは、上のエアコードもですが面白い形ですね。こっちはエアロではなく、振動吸収性の高さを強調したタイプの車体です。トップチューブ側の途中に、衝撃吸収の機構が仕込まれているそうで、更にサドルに快適性上位のアリアンテが搭載と、まあそこまでやったら快適でしょうね、と。
 実際乗ってみると、やっぱり快適です。……あーいや、単純に快適というのとは、ちょっと違うのかな? ラグジュアリーで全然振動が来ないという快適性ではなくて、振動はまああるんだけど収まるのも早いし、不快な振動の角をしっかり取った上で流してくれるというか。
 踏み心地はそれなりにしっかりしていて、私の脚力だとちょっと足りないか? とも。いやまあ、不足でも優秀な振動制御をしてくれるので、乗っていて楽でしたけれども。なお、本当はもっと高速域に入ったときにこそ、この振動制御と、しっかりした踏み応えの双方がフルに生きてくるタイプみたいですね。試乗コースの混み具合的に、そこまで踏めなかったのが残念。
 ……あ、ここまで書き忘れていましたが、実は試乗コースの路面、コンディションは結構悪かったんです。舗装路面ではあったのですが穴ぼこ、ひび割れが多く、砂利やら細かい砂やらがざりざり転がっていて、ちょっと怖かったくらい。ただ、このパルシウムは、そういった路面でも良い感じの安定性がありましたね。

○DARE MR1 公式Facebookはこちら
 さて、今回実はRL8のすぐ後に乗ったのが、コレともう一つのモデルで、どちらも新興ブランドのDAREのモデルでした。今回の試乗イベントで、一番興味があったのが、このDAREの車体がどんなもんなのかなーということ。特に、このMR1に興味津々でした。そして、感想を書く順番も、乗った順番とは逆に一番最後へ持ってくる……と。
 本来コレ、ヒルクライム用の軽量モデルなんですよ。なので、別に山登りするわけでもない私には無用かとも思うのですが、脚力と体重の都合で、私の場合はむしろ軽いモデルの方が向くんじゃないか、と。そんな思惑で試乗を申し込んでみたのですが、持ってみてびっくり、恐ろしく軽い……。ちょっと、コレ大丈夫か? と初めて思ったくらい、軽いんです。
 そして乗ってみるとやっぱり軽く、そして軽さに比して快適性も高い。先に乗っていた、RL8よりもさらに軽くて快適性が良いという、なかなかそういう意味でも恐ろしいモデルでした。ただ、軽いんだけれど、ハンドルがクイックだったり、全体の反応が過敏だったりすることもない。踏んでみてもスカスカすることもない。まあ、私の脚力じゃ、踏んでも抜けることなんてそうそう無いんでしょうが……。
 走行性能においてはすごいなーと思うのですが、若干気になるのが、耐久性の部分。軽くフレームのトップチューブを、コツコツっとだけ指で軽く弾いてみたのですが、間違いなく「薄い」ということが分かる感触でした。脆いってことも無いとは思うのですが、うーん、私の雑な扱い方だと、こけた時に一発でフレームのどこかをやられそうな悪寒。そこが唯一にして、最大の懸念かもしれません。どうなんだろ、耐久性……?

○DARE VSR 公式Facebookはこちら
 本日最後の、感想書きの1台。すぐ上にあるMR1と同じく、DAREのフレームです。メインの目的はMR1の方だったのですが、むしろ乗った後に欲しいなーと思ったのはこっちでした。ということで、今日の試乗会の中で、欲しいなーと思った2台の内のもう一台がコレ。
 どうも今回はたまたまですが、エアロ系フレームとしては「当たり」の部類を続けて引いたのか、ラピエールのエアコードといい、このVSRといい、やたら加速性が高いな、というイメージが残っています。エアコードのときも、このVSRのときも、私の脚力ですらどんどん速度が伸びて行って、試乗コースの混み具合的に慌てて「あ、コレ速度落とさないと前のケツを掘るかも」と思ってブレーキを当てる必要があったくらい。それだけ混んでいた、ということでもありますが。
 ぶっちゃけた話、このDAREは元々ラピエールも含め、他のメーカのOEM生産を請け負っていた会社だったりするようで。だからこそ、エアコードとこのVSRが似通っていても当然っちゃ当然な話なのでしょう。ついでに言えば、実はエアコードよりも、このVSRの方が乗り心地の面では上回る印象でした。うーん、こいつは今回の中で一番の「当たり」かも。
 実のところ、手に持ったときには、MR1の後だったこともあって、そんなに軽いわけじゃないんですよ。重たいってことも無いんですが。ただ、これまた走ってみると軽いというタイプで、私の脚力ですら速度伸びと立ち上がりが良く、快適性もきっちり確保されていて扱いやすいという……なんじゃこりゃーなモデルでした。欲しいなぁ。そして、欲しいと思ったモデル2つともに、結果的にどうもつながりが濃厚っぽいという。なるほどなー。


 ということで、以上、本日乗ってきた感想でした。試乗コースが結構混み合っていたり、折り返しターンでのコース組みだったのでちょっとやりにくかったり、路面コンディションがちょっと悪かったりという微妙な悪条件はありましたが、興味のあったモデルに幾つかちゃんと乗れてよかったな、と。ただ、やっぱり人身事故でのタイムロスが痛い……。
 他にももう3台くらい乗っているのですが、そっちは大した印象が無かったので、割愛。悪かったということではなくて、他にもっと光るものがちょいちょいあった、ということですね。特に今回、ラピエールとDAREに乗れたのが収穫としては大きかったですね。後は……未だにかんのんだれ……じゃない、キャノンデールに試乗できたためしがない、というのが惜しい。ビアンキも、インフィニートだけでも試したかったなー。
 あ、そういえば会場内、かなり試乗コースにも女性が多かった印象です。「弱虫ペダル」の影響なのかなぁ、と思いながら女性ライダーの尻を追う……余裕も無く、自分の試乗の感触を確かめるので手いっぱいでしたけれども。この状況を見ていると、女性用モデルがもっと増えてくるかもしれないな、とか。コーダーブルーム辺りは、むしろ女性モデルを強化してくる意図があるかもしれませんね。

 ではでは。ひゅう、どろん。

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