黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

国民生活時間調査

2006年02月21日 19時50分02秒 | Weblog
2月21日分。

 昨日に『不思議の国のアリス』を読み返してみて、今日は『鏡の国のアリス』に移動してみている。『鏡の国~』は買っておいてそのまま放置していたという経緯があるわけだが、今更に読み返しているのは金曜に友人と会ったときに、アリスの話題が出たから。前に『不思議の国~』を読んだのはいつだったもんかと思いつつ、すっかり忘れてしまったので読み返して、ついでに読み足している。このどっかしら妙な童話は、右を見ても左を見ても変なのばっかりで楽しくて宜しい。ただ、自分でこんなところへ行ってしまったら、非常にこっちに迷惑この上なさそうではあるが。
 しかしまあ、ルイス・キャロルの経歴というのも面白い。オックスフォード大学卒で、卒業後業後にその大学で数学講師をしている。数学と論理学の人で、ついでに極端なロリコンというか、アリス・コンプレックスだったらしい。十歳以下の女児にしか興味を示さなかったし、生涯独身であったそうな。アリスというのは実在の少女であったようで、キャロルはこの少女が十三歳、彼自身は三十歳くらいのころに求婚したこともあったようだが、当然少女の両親が猛反発してアウトである。以上、角川版の訳者あとがきより。元々は、このアリス嬢に即興でしてあげたお話が土台となって、『不思議の国のアリス』は出来上がったそうな。
 作品と中の人は別個として考えられるものなんだなぁと改めて思いつつ、『鏡の国~』の項をぺらぺらめくってみる訳だが。そういえば、『鏡の国~』の方はそんなに日本では有名じゃないのかねぇと思ってみたりもする。他、何気にルイス・キャロルは数学者・論理学者の面も生かして、『不思議の国の論理学』という言葉のパズルの本も出しているようだ。日本語版だと、ちくま学芸文庫から出ているらしい。探してみたものかどうしたものか、ちょっと考えてみているところだが。そんなことを言っている時点で、大方その内に買いそうな気はする。
 無駄話。あるかなと思ってウィキペディアで「ロリコン」と検索してみたら、本当にある罠。どうやら、ロリータ・コンプレックスの大元は今の用いられ方とは違って、「年長の男性を愛する少女の心理として、少女の無意識的な願望や衝動の複合ととらえ、その内実を父親固着コンプレックスや去勢願望から説明するもの」であったらしい。日本では澁澤龍彦が『少女コレクション序説』の中で、少女の心理よりも視点を男性側に置くべきではないか、と指摘しており、今の日本でのロリコンと言うとこっち側の解釈である気もする。と言うか、『少女コレクション序説』って先月読んだぞ私……。な~んでこんなところで縁があるかね、この本は。縁の奇怪さを感じた一瞬ですた。

 NHK放送文化研究所というところが、五年に一度ずつ、「国民生活時間調査」というものをやっているらしい。今回の平成十七年度分で十回目だそうだが、そんな調査やってたのねぇ。貼り付けてあるアドレスは、ネタ元の方も参照先の方も扱っている元のデータはこの十七年度国民生活時間調査だが、分析している部分が全然違うようなので貼ってみた。共通している部分としては、前回よりも家事をする男性の割合が増えているという点くらいのものか。五十代、六十代男性の家事をする割合が顕著に上がっていると言うが、これはあれだろうか、昨今言われるようになった熟年離婚の影響なのかどうなのか。
 ネタ元の方を先に見てみると、「日本人がテレビを見る時間は平日が約三時間半、日曜は四時間を超える」そうである。加えて、「学校が週五日制となった影響もあり、土曜日は前回の三時間三十八分から四時間三分に延びた。また七十歳以上に限れば一日五時間半を超えている。全体では九割の人がテレビを一日十五分以上見ているが、二十代男性がテレビを見る割合は初めてどの曜日も八割を切った」とのこと。つまりはまあ、することが無いときにぼ~っとテレビを眺めているような習慣がついている、ということだろう。私自身もまあこんな感じだから、人様のことは言えないわけだが。何か別のことをしているときも、何となくBGM代わりにテレビをつけていることもある。
 できればテレビのどんな番組を見ているか、という割合も一緒に示して欲しかったものだが、まあそこまで調べるのは骨が折れるか。多分、バラエティーや音楽番組やらドラマという辺りが多くを占めるのではないかと思うのだが、私自身は大体はニュースばかりのような気もする。平日の朝は毎日、会社に行く用意をしつつニュースを聞き流すのが常で、帰ってきたらブログを叩くなりしつつやっぱりニュースを聞き流す。土日になると、確かにすることが無ければ、ず~っとぼんやりテレビを眺めているだけのような気も。七十代で五時間以上ということは、起きている時間の半分はテレビを見ているということに。老人の孤独死なんてことも言われるが、何かそれを裏付けそうな数字である。
 一方、「新聞は国民の44%が読んでおり、平均時間は二十一分。平日では男女十代と女性七十歳以上を除くすべての層で読む人が減っており、この結果、男女とも四十代以下で平日の新聞読者は50%を割り込むこととなった」という。減らなかった二つの層は、元からあまり新聞を読まない層なんじゃなかろうか、と思うのだがどうだろう。加えて、特定の男性層は競馬新聞とかスポーツ新聞を含めていそうな気もするのだが、さてはて。平均時間が二十分ほどと言うことは、ほぼ一面二面三面くらいまでと社会面を読んだら、大体そのくらいになるだろう。あまり精読している訳でも無さそうだし、時間的に通勤中に読んでいるサラリーマンが多そうだ。携帯ゲーム機でテレビなんぞも見られるようになったら、もっと新聞を読む人は減るのかも知れない。
 参照先へ行ってみて、睡眠時間が九分伸びたと言うが……週休二日で伸びたという割に、拡大幅が妙に少ない。大方、就労層は男女ともむしろ睡眠時間は削れてきているんじゃあるまいか。社会人になってしまうと、私のように定時でさっさと引き上げて家まで一時間ちょっとで戻れるという輩でも、寮に戻れば七時で寝るのは遅くても零時半。早ければ十時半には即死してしまう訳で。時間が無くなるのよねぇ……としみじみ思いつつ、人によっては十時くらいまで残業で自宅まで二時間、帰ったらもう日付も変わっていて子供の顔も見ずに寝るだけという場合もありえそうである。日本人は勤勉ねぇ。自殺者が年々増えていると言うのも、分かるような。それでも平均時間が七時間半を超えているというのは、さて、どこの層がよく寝ているんだろう。
 とまあ、数字を眺めつつチョップいれてみたわけだが、皆々様にはこれらの数字、どのように見えるだろうか。
(ネタ元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060221-00000002-san-soci)
(参照先:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060220-00000202-kyodo-soci)

 ニュースを漁っていたら、ちょっとした記事が引っかかってきたので貼っておく。受験がらみで役に立つのかどうなのか、と。
(おまけ:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060221-00000027-kyodo-soci)

読み:文庫『鏡の国のアリス』
買い:なし
途中:なし
文庫累積読破:文庫11冊、コミックス0冊、その他1冊
累積購入:8冊

それでは。