goo blog サービス終了のお知らせ 

高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、48年の歴史をもつ共同購入の会です。

こんなことありました ~たよりfrom天竺舎 3月7日記

2018-04-07 09:00:00 | 日記
 津野町 天竺舎の山下幸一です。

老境(?)に入いると平穏無事がいちばんなのだけど、些細ながら困ったことがよく起こる。
嬉しいことも勿論ある。
風呂の煙突の頭に据えてある傘が腐蝕して落ちた。
新しい物をさがして量販店を4軒まわったが、無い。
金物店が無い。
結局じぶんで作った。
稲刈りのあと、稲束を懸けてあった稲架(はさ)が台風で
――横倒しになるのはいつものことだが――
まったくの天地裏返しになってしまった。

   さかさまに稲架の稲穂はうちそろいSKDの跳ね上げた脚
   台風で吹き飛ばされし稲架を解き新たな結木に束を懸け置く


11月12日.脱穀が終わった機械を掃除するうちに、
昇る籾送り部に我知らず左手示指(いわゆる人差し指)を突っ込んで、救急車を呼んだ。
日本赤十字病院からフレッツクリニックに移されて、16日に手術。
一週間入院。

   ちっぽけな骨といえども示指手術第二関節二時間かかり
   点滴のしたたり数え横たわる事故の記憶が動画のように


還暦を過ぎて短歌を詠み始めた。
心象を切り取って額縁に入れるように、景・情・事を詠む。
景のなかに情あり、だったりが良い。
年末に末娘が帰省した。

   ネットにて十割そばの打ちかたを検索すれど母に従う
   年越しのそばをゆで終えごえもんの風呂のたきぎを娘は運ぶ
   元旦の夜うちの子は読書するそれぞれの背にストーブの暖


短歌はどう詠む(作る)か、どう読む(鑑賞する)か。
おもしろいものです。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2018年4月号より転載しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする