2日前まで日中はノースリーブで過ごしました。 1日前は半袖でした。 そしてこの日は7分袖にベストを着てもまだ肌寒く、サービスエリアの自販機に温かい飲み物が売ってないのがちょっと悲しかったです。
土曜日は第48回日本現代工芸美術展高松巡回展に行ってきました。
出発して間もなく雨が降り出しました。
「雨女が二人揃って行くからねえ。」とぶじこ。 わたしはもう雨女の称号は返上したつもりなのですが、台風女を押さえるほどの力はないらしいです。
「まあ、台風が来ないだけましよ。」「そうじゃねえ。」
そんな会話をしながら高速道路を2時間半、高松市美術館に着きました。
雨のため地下の駐車場から直接美術館のエントランスホールへ。 外観の写真がありません。
2階展示場へは緩やかなスロープを歩いていきます。
上り
下り
愛媛県立美術館の、透明な板でできた手すりの階段はとても開放的な雰囲気ですが、ここは、ゆっくりと歩いていくうちにざわざわしていた心が落ち着き、騒いでいた子どもも無口になっていくような、そんな静かな空間。
ギャラリートークは終わっていましたが、その名残か会場内には多くの人がいました。報道関係者らしい人がインタビューしたり写真を撮ったり、 入選者らしい人が作品の前で記念撮影したり。
写真はOKなんですね。 それではわたしも・・・
展示場には、陶磁、金属、ガラス、木、竹、漆、染織、革工芸、パッチワーク、マクラメ織り、人形、七宝焼きといった多様な材料と技術を用いた、多彩な作品が展示されていました。 パンフレットによりますと
「時代に即した新しい感覚と、工芸素材をもとに新たな美意識を追求」しているということです。
わたしの師匠やお友だちのSさんの作品も展示されています。 ろうけつ染めの技法を用いた、色のぼかしの美しい布染めです。
おそらくこの作家たちよりははるかに若い、ぶじこの反応は? 人がいるので聞こえないようにひそひそと、しかし、独自の感性で好きなものはすき、いやなものはいやとばっさりと・・・・・。
気に入ったのは漆の作品、「こんなにきれいなものだと初めて知った」ということです。
さらに、めちゃくちゃ気に入ったのは、
「木偶坊」と題された人形。
衣装をはぎ取ったからくり人形を、木ではなく金属で表現しているのかな。 その表情や短足でおしりを突き出した姿態、頭部の材質感のちがいなど、強烈な印象だったらしく、正面から、横から、後ろからとカメラに納め、他の作品を見てはここに戻り、また離れては戻りして、いやというほど眺めておりました。 上の写真で言うと、緑がかったたおやかな女性の人形の向こうに見えている、手を広げた黒っぽい人型の作品です。 わたしは・・・もっときれいな優しいものが好きですわ。 しかしわたしも、このように人を惹きつけるオーラを出す作品を作りたいものだと思いました。
あれこれと自由に評しながら見ていくと、どの作品も楽しく、会場を2巡もしてしまいました。
さて、もう1時過ぎ、お昼ご飯を食べないといけません。ー続くー
応援ありがとうございます