20068月発行のアニメと同一原案?での並行の発行のようです。古本屋で見つけました。
アニメならどんなに荒唐無稽であっても、まあ、いいんですが、小説だとちょっとですね。
18世紀ルイ15世のフランス、イタリアが舞台です。革命がおきていない世界です。
短銃、小銃などがでてきますが、ちょっと早すぎでしょうね。まだ、マスケット銃の時代のはずですから。まあ、ファンタジーに、こんなこといってもなんなんですが。
ここまで、アナグラムを駆使した暗号というか通信ってありなのかと・・・なんか、昔あった世界終末予言を思い出しちゃいます。
さて、ファンタジーなんですが、剣と銃と文字魔法(幻影見せるのとガーゴイルに変身するだけ?)、超能力を駆使する指輪という変わったものです。
(ガーゴイルに変身すると、自分の意思なんかなくなるんですから、こんな能力がなぜ欲しがるのか不思議・・・・でも、これがなきゃ、この小説成立しないか)
ちょっと変なとこを
P56:死せる夫人の四肢が、巨大な毒蛇に変化していた。質量保存則はおいといても、これで、どう移動して人を襲うって?アニメ版でないとわかりませんね。
P70:「私が父に追い返されてしまう前に、遠きパリについて聞きたいと?」:父じゃなくて父上でしょうね、ここは。
P89:父娘の死体が燃えるのですが、火の気はどこから?
どこだったろ、署名に<われらが父>って?日本語じゃ、固有名詞に聞こえない。
P153:トートの剣を溶かして指輪にしたらしいのですが、1:質量保存則は無視か。2:そこらの実験室みたいな小さい炉だけで溶けちゃっていいのか?ふいごくらい使って欲しい。3:トートの剣の超能力は、溶かされてもなくならないようだ・・・・あとで、勝手に剣に戻っちゃうし
他:アニメの特性でしょうね、敵・見方ともに、相手が何かするまで待ってやるという・・・