パラドックスの紹介のため(あまり熱は入っていませんから紹介としました)の、ミステリーならぬファンタジーです。
前書きの一文は、とぼけていますが、この作者ですから、それがどうしたっていうところです。もちろん、本書の内容とも一切関係ありません。
本書では、早々と、パラレルワールドらしきことを明かします。結局のところ、ミステリ学園と同様な小説の世界であるとわかります。
殺人事件そのものの謎解きは、いいかげんです。密室殺人では検討すべき2件(最後に閉める直前に殺していないか、最後に開けた時に殺していないか)を調べていまませんから。極論すれば、結論ありきの殺人事件です。
で、犯人は、読者ですと・・・・で、その殺害手段は・・・
これらが、ファンタジーとする理由です・・・
ついでながら、海外の著名なミステリー作家が複数登場しますが、全員ペン・ネームそのもので登場します・・・未婚なのにアガサ・クリスティって笑えるかも・・・わざとでしょうね、これは。
追記:他のインパクト強すぎて、忘れてました:P7:”痩せた躰とはいえ、全身、バネを感じさせる”って一文。逆に、バネを感じさせる躰って、痩せてるほうじゃないでしょうか。なので、”とはいえ”ってのが変です。