ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

ラプラスの魔女 東野圭吾原作 東宝(株)作成

2022-09-19 16:47:06 | 映画
2018年制作のものです。
原作とは離れているかもですが、映画の方に少しコメントを。

1:温泉地近くの死亡事故というものは、現実には1951年からでも数年に1件は
  発生しているようです。
  2つの温泉地では絶対に死亡事故は起きないだの、細工しても死亡する濃度に
  達するはずがないだのと断定し続けるのは、不自然すぎです。
  ~断定しないと話の筋に困るからなんでしょうけど。
  ガスの流れを読める能力者が、その事故を起こせることを実演するわけですが、
  これ実写ですから誰でも起こせることだったわけです。
  ~画面外で扇風機を回した可能性はありますけど。

  ~最終的な結論は、事故で片付けちゃうわけですが、映画なので良かったです。
   現実には、危険区域で、散歩道など、全域が危険地域とされるから、住民の
   退去と廃村要請がでることになります。

2:現在も実現されていない科学技術がさりげなく登場しています。

 患者がかろうじて指の一本をわずかにしか動かせない状況で、コンピュータらしき
 ものを通じて意思を表示できるようになっています。
 ~入力方式は、カナ文字のみの表示で進行しますので、カナ入力と判別できます。
  ドッチデモイイのデはテの表示後に濁点を打っているので合っています。
  ~ドッチは表示した後の画面から始まりますから判定できません。
  キーボード式あるいはスマフォ式のドッチでも同じ入力経過になります。
  ただし、思考がそのまま文字に変わるなら、デが直接入力できるのが当然ですが、
  この画面では、人が入力しているので、こうなっても仕方の無いところです。
  ~デが直接入力できる方式は現在のところ存在しません。

 考えただけで入力できるシステムは未だに実現できていませんから、
 ラプラスの魔女を作るより、この技術の方が、まちがいなく、お金になります。

 でも作者のテーマはスリラーなので、放置です。

3:予測でサイコロの出目を読むことの説明はさりげなく、当然ぽく聞こえます。
  でも、ダウンバーストとか旋風などを読むのは、温度、風向き、風速、環境・地形
  (植生含めて)などなどを読む必要があり、目と耳と肌感覚だけで読むと言うのは無茶
  振りでしょう。
  生えている木や近くにある石が飛ばずに車だけが飛ぶというのも無理筋のように思います。

4:父親が、拳銃を持ち出して決着を付けようとするのですが、無罪で逃げられる
  道があったのでしょうか。
  出来損ないの家族を作り直すというのは良いとしても、再婚せずに架空の家族を作り上げる
  というのは理解しがたいところです。
  ~父親は狂人だったという線でいいのでしょうか。

5:最後に怪我をした女性がいたはずなのですが、ずっと放置されていました。
  すぐ救急車の手配をすべきところだったはずです。
  お話だからいいのだ?

6:概して、善悪両方に、言うべきことしたいことを全てやらせて次に進むという、お約束が
  守られています。

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