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象潟や 雨に西施が ねぶの花

2017-05-25 | 日記・エッセイ・コラム

夕暮れに近所を散歩していると、明治の芝居小屋・宮戸座跡の碑がある。

明治・大正。この界隈が、昭和の下北沢状態だったのだろうか。

 

この碑の隣に、松尾芭蕉の句碑がある。なぜだ?

   象潟や 雨に西施が ねぶの花

   ( きさかたや あめに せいしが ねぶのはな )

 

わたしは、大学には2年しか行かず、故郷にもどって家業のレコード屋になった。

だが、その札幌大学の2年間は、じつに勉強になった。一般教養の”日本史”が、石附喜三男教授の考古学、”日本文学”が、野毛先生の芭蕉だった。

日本文学の通史みたいな授業だろな、と思って履修した”日本文学”は、一年、松尾芭蕉から説く日本の文学史で、じつにおもしろかった。

 

奥の細道の、「象潟や 雨に西施が ねぶの花」が、なぜ浅草にあるんだ?

 

※ 象潟(きさかた)とは、秋田の名勝地だったところ。西施(せいし)とは、人の名。伝説の超絶美女。楊貴妃のように、呉という国が滅んだ原因の、傾国の美女。