tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

景気回復を本物にしよう

2012年12月29日 11時38分28秒 | 経済
景気回復を本物にしよう
 株価がほぼ一本調子に上げて、大納会に日に、年間最高値を更新しました。利益確定売りも織り込んだ一休みもなくです。
 株価上昇のエンジンは予想外の$1=¥86台にまでた来た円安でしょう。2つの事が特徴的です。
 1つは、未だ具体的には何もしていないのに、驚くほどに素早い¥の動きです。
 2つは、ほんの5円ほどの円安で、これほど経済全体の雰囲気が変わることです。

 1から見えてくるのは、円を動かす投機筋にも不安が大きいということ、2から見えてくるのは、矢張り日本経済の悪材料は決定的に円高だということではないでしょうか。
 「追風に帆かけて」ではありませんが、新政権の船出に、こんな好都合なことはありません。しかし、一方には、すぐに化けの皮が剥がれて、円も株価も元に戻るだろうという声もあります。

 学者も政治家も、「どちらが当たるか」などと言っていてはけません。経済運営はクイズではありません。
 やっと円安の効果が理解されてきた今。安倍さんはこの点を強調し、「円高阻止が景気回復への突破口」と胸を張って主張できます。
 この点を一層強調し、円安への政策を次々打ち出し。投機筋の円高期待を次々粉砕して、90円から100円への円安の実現に全力を挙げるべきではないでしょか。それでこそ、日本人、日本経済に改めて自信回復のチャンスが提供できるのです。

 投機筋は、日本の貿易赤字の激減傾向、大型補正による財政状態のさらなる悪化、消費増税の遅れ、なども十分読んでいると思われます。日本以外の国であれば、まさに、これでは「大変なことになりかねない」といった状況です。

 何かあった時、投機筋にしても、「今まで通り消去法で円を買ったら、円自身が実は危なくなっていて結果は大損」などということになったら、それこそ大変ですから真剣です。
 円が買う対象にあるのか売る対象に様変わっているのか、まさに様々な思惑が入り乱れる状況になっているのかも知れません。

 ここで、新政権には王道を取って頂きたいと思っています。本気で、日本が万年黒字国であることを止める経済政策です。
 今度は、口先や金融ではなく、実体経済の在り方を変えるための政策です。(以下次回)

 

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