tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

この見事な落差、どちらが本当の菅内閣

2020年09月19日 23時11分45秒 | 政治
この見事な落差、どちらが本当の菅内閣
 菅内閣の最初の本格取り組みは携帯電話料金の引き下げのようです。
規制改革、お役所の縦割り見直しなどに力を入れる姿勢を背景に、強烈にアピールしている様子が見えます。

 こうした問題に一つ一つ取り組んで、国民生活の質を上げ得てくことは大変結構なことだと思います。
 しかも発言がかなり強烈です。
「1割程度の引き下げでは改革にならない」といい、「7割下げたところもある」などと言われると、関係業界は真っ青かもしれません。
 
 更に、携帯電話の業界は3社の寡占状態で、市場の競争原理が働かず、20%もの営業利益を上げている、まだまだ合理化努力が不足である、国際比較でみても、ヨーロッパや韓国に比べても日本はこんなに高いと棒線グラフが出てきます。

 聞いていても、これはかなりの力の入れ方だと感じられますし、何よりも、上のような、詳しくも厳しい説明、解説がつくという丁寧さです。
世の、ガラケー、スマホの利用者にとっては正義の味方が現れたという感じでしょうか。

 話は変わりますが、世の中には悪い人もいるもので、磁気治療器の貸し出し業のオーナーになりませんかという勧誘で、2000億円の出資金を集めた結果が、出資者へのリターンはほとんど望みがなく、当初から詐欺だったのではないかと逮捕された方がいます。

 そんなに簡単に2000億円もの出資金を集められるなんて考えられないと誰でも思いますが、その人は、安倍総理の「桜を見る会」の招待状のコピーを入れた立派なパンフレットを作り、それを見せることで「安心して出資できる会社」という信用を得て2000億円集めていたのだそうです。

 この件について、新官房長官の記者会見で質問があり、本当に招待者なのか、安倍総理の枠でリストアップされたようだが、再調査の必要があるのではないかというのです。
 しかし、これに対する新官房長官の答えは、前官房長官(現菅総理)の発言通り、招待者名簿等はすべて廃棄されて、ありませんので、再調査は致しません、という何とも切り口上でにべもない物でした。

 同じ日の、こうしたニュースを見ていると、菅政権というのは、国民にとって正義の味方になってくれるのか、それとも臭い物には蓋で、国民には何も答えない政権なのか一体どっちが本当の菅政権なのか解らなくなって来ます。
 
 これからもいろいろなことがあって、だんだん本当の姿が解ってくるのかもしれませんが、どちらになるのかは、( ユネスコ憲章の前文 ではありませんが)菅総理の心の中で決まることなのでしょう。
 そして、国民はいつか、その結果で判断を下すことになるのでしょう。