tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

トランプさんの再選はなくなりそう・・・?

2019年11月05日 23時43分46秒 | 政治
トランプさんの再選はなくなりそう・・・?
 これは勿論勝手な私見ですし、アメリカの事だから解る訳はないのですが、アメリカのニュースや世界の動きを見ていると、トランプさんの独善的な発言や行動が目立ってきて、国内ではトランプさんの行動に批判的な声が目立ちますし,国際的にも、アメリカは身勝手、と見られるような行動が多く、多くの国はそれに反発しています。

 トランプさんは、確かに自分を支持してくれた人たちには非常に義理堅く、公約を果たそうとしているようです。気候変動枠組条約国の会議で合意された「パリ協定」についても期限が来るのと同時に脱退を正式に通告したとのことです。

 ご本人は義理堅くやっているつもりなのでしょうが、こうした国際舞台での行動が、世界中で評判がよくないということが、トランプさんの支持基盤だった人たちにも「やっぱりちょっとまずいんじゃないの」と思われ始めたのではないかといった気がします。

 株価も最高、経済の最高、トランプは最高の大統領と叫んでも、以前のような熱狂は感じられません。
 「アメリカ・ファースト」、「偉大なアメリカを再び」といっても、どうも現実は違うようだ、俺たちの生活はよくないっていないという実感が、熱狂の邪魔をしているのでしょうか。 

 冷静に考えれば、そこまで自画自賛をするような人は「余りまともではない」と判断するのが普通でしょうが、現状に不満を持つ人が多いと、現実には不可能でも、過激な発言をする人に惹かれるという人間の性が、一時の人気を作り上げたという事だったように感じられてなりません。

 対中貿易での関税合戦も、やたらに強く出ると、その影響はブーメランのようにアメリカに帰ってくる事が解り、強気に発言もややトーンダウンせざるを得ないようですし、中国経済痛手を受けて減速といっても、まだ、経済成長率は、アメリカの2倍以上ですから、中国が年々追いついてくる状況にあることは変りありません。

 最後はアメリカ国民が決めることですが、下院の選挙で民主党が勝ったというのは、やはり、このまままでは我々の生活はよくなりそうにないし、世界からの評判も悪くなり、「アメリカの栄光」は戻らないのではないかと、より多くの人たちが感じ始めているように思われます。

 始まった選挙戦では、とても上品とは言えない言葉がトランプさんの口からすでに出始めているようですが、他方では、そういった論戦で、アメリカの分断が進むのが問題といった指摘も次第に強くなっているようです。

 これからの1年、アメリカがどんな選挙戦をするかは、世界にも、もちろん日本にも大きな影響があるでしょうから、もう少し上品な選挙戦をやっていただきたいと思いながら、注意深く見守りたいと思います。