Altered Notes

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当然の如く前言を翻すプーチン大統領

2022-09-23 21:30:00 | 国際
ロシアのウクライナ侵略は未だ終わらない。理由如何の問題ではなく、武力侵攻自体が国際法違反であり、国連・安保理の常任理事国であるロシアが率先して国際法を踏みにじっているのは論外なのである。

そのロシアを率いるプーチン大統領だが・・・。

下記は在日ウクライナ人であるナザレンコ・アンドリー氏のツイートだが、ご参照いただきたい。↓

『2022年3月のプーチン』

ツイート内の映像は、武力侵攻が開始されてそれほど日数も経っていない2022年3月のプーチン大統領の演説である。彼は次のように言った。

「強調する!徴兵された人は戦闘に参加していないし、これからもしない。予備役の動員も絶対にしない。決めた目標を達成するのはプロの軍人のみ。彼らはしっかりとロシア国民の安全と平和を守れると確信している」

「動員はしない」と明言しているが、そのプーチン大統領は9月21日に予備役を部分動員する大統領令を出した。前言を全く無視して国民に対する約束を反故にしたのである。寝耳に水のロシア国民は喫驚した。動員令への反発や不安も広がることになった。各地で抗議デモが発生して1300人以上が拘束されたと見られている。

このように国家のトップが国民に約束した内容を平然とひっくり返して真逆の内容を強いてくることはロシアのような専制国家・独裁国家では日常茶飯事である。実際に中国・ロシア・北朝鮮などは国内の約束はもとより、国家間の約束も守ったためしがない、と言っても過言ではない。


さらに、ナザレンコ・アンドリー氏の別のツイートもご参照いただきたい。

『反戦ではなく反動員デモ』

ロシア軍兵士の民度は極めて低く、ウクライナ国内で侵略行為・残虐行為を繰り返してウクライナ人家庭にあったテレビや冷蔵庫などの家電製品を略奪するなど非道の限りを尽くしているようだ。そんなロシア人だからこそ、ナザレンコ氏は

「ロシア人は反戦を叫んでいるのではなく、戦争の為に動員されることが嫌だ、と叫んでいる」

…と解説する。その意味は、

「戦争でウクライナ人が殺されるのは構わないが、ロシア人の自分たちが死ぬのは嫌だ」

…なのである。この身勝手さと身勝手である自分に無自覚なところがロシア人なのである。

ナザレンコ氏に依れば、ロシア国民は、ロシア軍がウクライナ全土にミサイルを撃ち込んでいた時に黙っていたのであり、ロシア軍がウクライナの住宅街に無差別砲撃していた時にも黙っていたのである。同じくロシア軍がウクライナの無防備の市民をブチャやイジュームで虐殺していた時にも黙っていたのだった。

しかし・・・

ロシア国民である自分自身や友人にプーチン大統領からの赤紙(召集令状)が届いた途端に「反対!助けて~連帯しよう!一般ロシア人は犠牲者だ」などと喚いて被害者ポジションを取り始めたのである。ナザレンコ氏は怒り心頭だが、当然であろう。だが、遺憾ながら、これがロシア国民の程度なのである。


動員令が出されたロシア国内では事態がどんどん深刻化しているようだ。下記の記事を参照されたい。

『ロシア動員令の抗議デモ参加者や取材記者に招集令状=人権団体』

ロイターの報道だが、動員に抗議するデモの参加者を次々に逮捕して、逮捕するそばから召集令状を押し付けている、ということだ。すなわち、デモに参加した事が”罪”と認定されて、最前線の戦場に連れて行かれて戦わされる事が”罰”になるのだろう。民主国家ではあり得ないナンセンスである。だが、ロシアや中国のような専制国家ではこれが普通にあり得るのだ。

そして、この先の見通しだが・・・
このように強制的に連行されたロシア人男性たちがウクライナの前線に送られたところで、そもそも戦争へのモチベーションが皆無な人たちである。従って、大した戦果も上げられないであろうことは考えるまでもない。戦況はますます混沌としてくるだろうし、ロシアの敗戦への道筋も見えてきた…と言えるのではないだろうか。


国連では9月22日に安全保障理事会に於いて「ロシアによるウクライナ侵攻」をめぐって初の閣僚級会合を開催した。その中でアメリカのブリンケン国務長官は次のように発言した。

「ロシアが戦いをやめれば、戦争は終わる。
ウクライナが戦いをやめれば、ウクライナが終わる」


この発言には本質が表現されている。
仮にロシアがプーチン大統領の欲望のままにウクライナを手に入れてしまえば、ロシアは「これで行ける」と味をしめて、他の独立国の領土も狙いに行くことは火を見るより明らかである。そして、何よりロシアがウクライナ侵略を成功させれば、独裁国家の欲望、例えば中国の台湾侵略に勢いがつくのは絶対に間違いないところだ。

その意味でも、ロシアのあまりに一方的で野蛮な欲望は否定され潰されなくてはならないのである。






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