Altered Notes

Something New.

田原総一朗氏の浅学非才に呆れる

2019-04-10 19:00:05 | 社会・政治
呆れたものである。
つい先日の拙稿 田原総一朗氏の「実質無知」 で田原総一朗氏の無知と無知故の間違った主張について批判したばかりだが、御老体はまたしてもやらかした。

田原総一朗「自由とは逆の意味の命令の『令』を使った元号への違和感」〈週刊朝日〉

↑この記事において田原氏は実に底の浅い屁理屈で新元号「令和」を誹謗中傷している。
ここで田原氏が展開する屁理屈は筆者が先日公開した記事「 新元号をディスる東大教授の薄っぺらさ 」の中で既に否定されている。

漢字一文字では良いも悪いもないのだ。それが例えば善悪の意味を成す場合は他の漢字と組み合わさった場合、2文字(かそれ以上)になった時に意味と価値が生じてくる。だから「令」は命令の令だから駄目だというのはそもそも無意味であるし小学生レベルの悪口でしかない。あまりに低次元であり呆れるばかりだ。

「令」を使ったらすべて悪い意味になるのだとしたら「令息」「令嬢」「令夫人」「令兄」なども悪い意味になってしまうし、「令名」などは良い評判の事を言うのだが…。

田原氏の屁理屈が正しいのなら、田原総一朗氏の「総」は個人の自由を制限する趣旨の「総体」とか「全体」という捉え方をするなら強烈な違和感がある、ということになり、だから総一朗は悪い名前だ、と言われたら田原氏はどう答えるのだろうか。「田」は「我田引水」の「田」だ、とか、「原」は「焼け野原」の「原」だ、というくらいヤクザ・チンピラのいいがかりレベルなのである。全く呆れ返る。

先日のツイートで田原氏は「実質賃金」の正しい意味を知らずに間違った使い方をされていたし、その自覚と反省も皆無である。今回もまた言葉への無理解と極めて浅い知識である。しかもこの記事を掲載したのが反日姿勢を前面に打ち出し部数が右肩下がりの朝日新聞直轄の週刊誌である。無知と反日姿勢が組み合わさるとかくも酷い屁理屈の展開になるのだと明解に示された実例かと思う。

また、田原氏は元号使用を気に入らないそうだが、今になって突然古来より続く日本の伝統文化に関わるものを否定するのもどうかと思う。往々にして進歩系を気取るメディア人は西洋文化は善で日本特有の文化を悪として否定したがるものだが。これもまた田原氏の浅学非才が顕になっている事例ではないだろうか。西暦だけを使用するとなったら、西暦とはそもそもキリスト教の暦なのだがそれは良いのですね?と質すことが必要だろう。西洋の、しかもキリスト教という宗教から出た暦をもって日本古来の重厚な伝統を潰してしまっていいのですか?と。ちなみに世界にはイスラム暦や仏暦、ユダヤ暦など多くの暦が存在する。すべて各々の国や地域・民族の文化から派生してきたものである。田原氏の言説は実に浅い次元の自国伝統文化否定の妄言と言えよう。

田原氏の言動は昔から極端ではあったが、近年ははなから理の通らない話が増えているし、その内容も目に見えて酷くなってきている。ご老体に無理させてまで社会をあれこれ引っ掻き回すのはいかがなものだろうか。彼が司会を担当する討論番組においてもその独裁的かつ独善的な采配ぶりは何処かの独裁国家を思わせるような酷い有様である。真実を探求する為の議論ではなく、田原氏が与する勢力に資する為の誘導も激しくえげつないレベルである。議論を進めるよりもただ引っ掻き回すだけの司会にどれほどの意味と価値があるのだろうか。

このような厚顔無恥な人物にはジャーナリストの資格は無い。全然無い。


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<2020年2月5日追記>
田原総一朗氏は先日の「朝まで生テレビ!(2020年1月31日(金) 深夜1:25〜4:25)」において、天皇についての歴史的事実を完全に間違った形で語った上で、さらにヤクザのようないいがかりをつけた。
田原氏いわく
「天皇は126代、全部男だった。つまり女性を蔑視してきた『恥』の歴史だ」
田原総一朗氏は現在85歳だが、この年齢の日本人が歴代天皇の中で、過去に8人、10代もの女性天皇が存在した事も知らないのである。しかも天皇家の歴史を『恥』だと決めつけた。これはヤクザ・チンピラのいいがかりレベルだ。知識が薄い人間にありがちな典型的なものの言い方であり、しかも天皇家(*1)を破壊したい左派系のバイアスがかかっていることが丸わかりである。田原氏は無知である上に左派系の価値観で物事を見るのでいきおいこうした展開になってしまうのである。どの分野についても知識が薄弱なまま知ったかぶりで偉そうに御託を並べた上で悪意ある決めつけをするので、このような恥をかく上に恥をかいた事にも気が付かない。…正に厚顔無恥が服を着て歩いているようなものである。(蔑笑)


(*1)
一般的な人はついつい「天皇制」という言葉を使うところであるが、そもそも天皇は「制度」ではない。従って元々、日本に「天皇制」という言葉は存在しない。この言葉は日本共産党が悪意を持って言い出した言葉である。




性交渉、経験なしが25% 日本の18~39歳男女

2019-04-10 03:15:50 | 社会・政治
恋愛や結婚の適齢期にある男女の実態について、東大とスウェーデンの研究所が研究結果と称して発表した内容は我々市井の人間が以前から周知の事実として感じているものを今頃になって事実認定しているように思えた。

性交渉、経験なしが25% 日本の18~39歳男女(日本経済新聞)

性交渉、経験なしが25% 日本の18~39歳男女(サンスポ)

恋愛や結婚に縁がない人、特に男性側の理由として記事では経済的な基盤の弱さを挙げているのだが、実際には経済面だけではなくそれ以上に大きな理由が存在すると推察される。それは現代男性の多くは非モテ属性を抱えている、ということ。

過去の拙稿に於いても

「ただしイケメンに限る」を否定する人を否定する

男性の生涯未婚・彼女諦め その理由

上記2つの記事で男女をめぐる恋愛や結婚が困難となっている現代の実情について記している。

また、独身研究家の荒川和久氏(博報堂)が似たような趣旨でデータを発表している。下記を参照されたい。

恋愛強者3割の法則。彼氏・彼女がいない方が多数派

いつの時代も「恋してる男女」は3割だけ。独身研究家に聞く「私たちの恋愛がうまくいかない理由」

荒川氏に依ればいつの時代(江戸時代であっても)も恋人がいる恋愛強者は約3割しかいない。特に男性に限ると約2割である。男性の方が恋愛強者の比率は低く従って8割の男性は恋愛というものに触れることすらできないのが実態だ。そのようなデータを見ると、今回の研究結果で示された「性交渉の経験が無い人が2~3割」というのは真の実態よりも小さい数字のように思える。この場合の恋愛強者(性交渉経験済)の比率は7~8割となり、社会的な実感とは随分異なる。荒川データの方に普遍妥当性が感じられるのである。(*1)

前述の「現代男性の非モテ属性」について・・・これについては既出拙稿の中でも指摘しているが、現代は女尊男卑の時代であり女性は我が世を謳歌している一方で男性、それもモテない男性は多くの女性達に足蹴にされ侮辱され忌避され排斥され涙しながら隅っこの方でかろうじて生きている、というのが偽らざる実情だ。

女性にとっては恋愛は自分がその気になればいつでも得られるものである。モデルでタレントの藤田ニコルなどはTV番組で「男なんて選び放題だから」(サンデージャポンでの発言)と言い放つ始末だ。こんな認識が常態である女性にとってはモテない男性というのは見下されて当然、馬鹿にされて当然くらいに捉えられているのであり、人間扱いされないと言っても過言ではないだろう。特にモテる女性に依る非モテ男性蔑視の感情は正に半端ない。気に入らない男性に対しては暴言(時に暴力も)など徹底的な蔑視言動・行動で切り捨てていく。凄まじいまでの蔑視感情であり、それはもう半端ない。(*2)

女性の側が正にこうした攻撃的かつ凶悪な態度に依る男性への攻撃体制にある時、いったい男性にどうしろと言うのか。どうしようもない、というのが現実的な答えである。女性が「その気になればいつでも恋愛は開始できる」一方で多くの非モテ男性はそもそも恋愛というものを体験したことがない人が多数派なのであり、恋愛が成立したとしてもそれはよほどの奇跡的なケースである。圧倒的多数派の男性は恋愛を夢見て何度も試行錯誤するのだが、常に女性からの冷たく残虐な仕打ち・反撃にあうことで心を疲弊させていくことになる。そして、やがて全てを悟った非モテ男性は恋愛に向けていた動きを完全に止めて静かに全てを諦めるのだ。これが恋愛弱者たる男たち8割の実態なのである。

また、これは荒川氏が言う「男性は基本的に草食系」であり「待ちの姿勢が基本」であることと一致する。恋愛に対して試行錯誤して”自分には到底無理”であることが悟られたからこそ「諦め」もするし「待ちの姿勢(攻めない姿勢)」にならざるを得ないのだ。

冒頭で紹介した記事の背景に広がる実態は概ねこの通りであり、この傾向と潮流は既に行き着くところまで行っている。それは当事者にとってはあまりにも既知の事実であり、だからこそ冒頭の記事でそれが”研究によって初めて判明した実態”のように書かれているのはなんとも間抜けな印象しかないのだし、研究している学者も記事を書いてる記者もなんと呑気でおめでたいことか、と思うのである。



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(*1)
但し、その性交渉経験が恋愛によるものではなく風俗等によって成されたものであればこの数字は筋が通る。

(*2)
人は自分がうまくいっていると調子に乗って残酷な考えすら浮かぶものであり、女性によっては「非モテ男なんて踏み潰して殺せ」くらいに本気で考えている女性も決して少なくないのだ。恐ろしいことだがこれが実態である。