Altered Notes

Something New.

極めて危険な中華思想の野望は現在進行中

2019-04-27 18:13:56 | 国際
中国は中華民族が支配する国家である。チベット人やウィグル人は中華民族ではないが、中華に侵略されて中国に組み入れられてしまったのである。他にも中華以外の少数民族が多くあるが、すべて中国の人民解放軍によって「解放」と称して侵略されたのだ。「侵略」を「解放」と呼び替えるのはオウム真理教が「殺人」を「ポア」と言い換えたのと同じ発想であろう。都合の悪いこと、やましいことを言い換えて正当化する嘘・誤魔化しの手法である。

さて、この中国は周辺地域・海域に覇権を拡張しようとあの手この手で侵略を企てている。南沙諸島に勝手に埋め立てと基地建設をしているし、日本に対しても尖閣諸島に対する度重なる侵略的な姿勢、また沖縄に対して内側からひたひたと侵略の触手を伸ばすなどありとあらゆる手段でその版図の拡大を試みている。

先日テロ事件があったスリランカに対しても中国はその内側に侵食しつつある。

スリランカは十年前くらいまで内戦をやっていた。多数派を占めるシンハリ人とインド南部から渡ってきたタミール人の対立があって激しく争っていたのだが、2009年に急に終了した。

なぜか。

ここで中国が登場する。中国が当時の政権に爆撃機を贈ったのだ。それによって政権側は北部に集中していたタミール系の過激派勢力地域を爆撃して叩きのめしたのである。それによって早期に戦いを終わらせたのであった。

それだけで終わればまだしも、その時に中国は条件を付けてきた。スリランカ南部にハンバントタ港があるが、「ここを整備してあげる」と中国は言うのである。「整備してあげるから、その港を中国にも貸してね」、と。

それで、約1年前にその港を管理する運営会社のようなものがあるのだが、そこの株式をほとんど中国に取られてしまったのだ。

なぜか。

中国はスリランカに対して港の整備と称して資金を貸出したのだが、それは到底スリランカが返せないほどの金額になった。案の定スリランカはそれを払えず、借金のカタに株式を奪ったということになった。

内戦後の国内整備についても中国が手助けしてあげる、と親切に申し出てくれたように見せながら実はそうしてスリランカを借金漬けにして洗いざらい奪っていった、というのが事実である。

これはあたかも闇金融がやりそうな手口である。困っているところに僅かなお金を貸して…軒先を貸して母屋を取られるようなもので…これは「闇金ウシジマくん」と同じである。中国がいかにヤクザの手法で版図の拡大を謀っているか、ということを示す厳然たる事実である。

そして、これはあまり日本では報道されていなかった事実だが、10年前に内戦が終わる前後に「中国がスリランカの内戦に介入して港を取ろうとしている」という情報は外国のメディアでも一部は出回っていた。しかしあまり大きな話題にはならず、中国の思う壺の状態になっていた。

10年前に民主党議員であった松原仁氏は国会で前述の情報を元に「中国が軍事利用目的でスリランカの港を奪おうとしているのではないか」と質問をした。当時の日本は内戦続くスリランカに人を送ったりして和平に向けた働きかけをしていたのだが、最後に内戦を止めた決定打になったのは中国の爆撃機である。そういうことは判っていたと推測されるが、しかし当時の外務省側は「いや、完全にこれは商業利用だと聞いているので、その懸念は当たらないと思う」と呑気な答弁をしたのだった。しかし10年経過したら今のような状況になっていた、ということだ。外務省はどのように言い訳するのだろうか。

スリランカは前の大統領も中国の借金漬けになっていてガバナンスがうまくいっていなかったという実情がある。なのでテロ発生の懸念があると言われていながらずっと手を打つことができないままここまで来てしまった、というのが実態であり、そこへ国際テロ組織が入ってきて今回のテロ事件のような展開になっているのだ。

これでテロ組織が勢い付いたとしたら、今後アジア各地はテロ発生の危険に常にさらされると言っても過言ではない。日本は2020年に五輪開催を控えているので相当な警戒態勢が求められるところであろう。

さて、闇金方式でスリランカの内部にえげつなく侵食した中国だが、中国はなぜスリランカをターゲットにしたのか、である。

スリランカは国際的に非常に重要な場所である。日本のシーレーンにもあたるし、世界中の船が非常に多く航行する場所なのだ。そんな場所に対して中国は「港をくれ」と要求した。

2010年頃に中国がインドを包囲する目的で「真珠の首飾り作戦」を実施した。中国がインドを包囲する形で、前述のスリランカのハンバントタ港やパキスタンのグアダルという港を軍事拠点化した。グアダルは元々何もないひなびた漁港だったのだが、中国が「整備してやる」と言って軍港にしてしまったのだ。同様にミャンマーの港に対しても最初は「商業利用だ」と言って整備して、やがて人民解放軍の船がやってくるようになって結局は軍事施設にしてしまった。

こうして逆三角形型のインドの東西南側を取り巻くように中国の拠点を配置してインドを包囲する目的を着々と進めるその一環としてスリランカも取り込まれてしまったのである。

スリランカは位置的にとても重要な場所であり、その意味では日本も積極的に関与して中国の影響力を削いでいく方向に働きかける必要はあるだろう。

こうした中国の動きは一帯一路構想とも絡んで中国の壮大な野望につながってくるものである。

そもそも中華民族の中心にある中華思想とは

「中国は世界の中心であり、世界は中国のものである」

というとんでもない思想である。中国は一貫してこの思想の現実化に向けて工作を続けているのであって、これを許していたら日本を含めた国際社会は非常に危険な状況に陥るのは間違いないところである。

そう考えると、日本各地にある中華街や中国人が多く住む地域もリスキーな匂いがしてくるのは必然であろう。彼らは日本にありながら決して日本に同化しようとはせず、中国人同士で団結してむしろ日本人を排除するような姿勢すら見せているのだ。

1990年代には中国の李鵬首相(当時)は「日本なんて国は20年後にはなくなってますよ」と傲慢に言い放っていたくらいである。中国にとって日本は潰して当然な存在なのだ。

こうした基本的な背景を考慮して中国を眺めるとき、先日訪中して習近平主席に媚びまくっていた自民党の二階幹事長などはとんでもなく無知で愚かな人物であり売国奴である、と断言できる。二階幹事長のバックには日本の経済界が居るのだが、彼らは己の目の前の利益しか見ていない。自分たちの懐を肥やすことしか考えていないので日本が世界がどうなろうと知ったことではないのだろう。彼らは上述のような中国の本当の恐ろしさを全く理解していないし認識すらしていないだろう。実に無知蒙昧で愚鈍な人たちなのである。