ドブに捨てるとは、無駄になるものに、おカネや時間を費やすこと。結果生産性がなくゼロ回帰しかしないことだが、
私が子供のころから今でも集めている物を含めると、
この4大収集品に集約できる。
古銭、切手、刀剣、絵画。
どれも昭和から平成中期に隆盛を誇ったものだ。
【切手】これはアカン。昭和20年代末以降のバラがもっとも価値はない。価値がないから60年以上経過していても額面で使うしかない。
初日カバーも価値ナシ芳一。
集めるのなら、昭和20年代末以前のシートか初日カバーだが、それでもほとんどバラはアカンね。
コレクターは年々急激に減少傾向。
昔、エンちゃんには8円の新聞週間切手を盗まれた。彼の母親に連行されて内まで来た。父親がコレクターだった
タカノブはなかなかの目利きだった。
夕方みんなの家に廻って切手を見せ合っては悦に入っていた。
金沢市内の切手店に行くのはつらかった。
購入金額を100とすれば売却金額は40程度か。
【古銭】最近、収集家が増えているというが、まったく感じないが、切手よりも価値が上がっている。
古銭も向かいのウサチャンに盗まれ泣きながら父親に連れてこられた。確か500円の記念白銅貨だったか。
子供の頃の記憶は50年近く経過しても忘れないから残酷だ。
紙幣は知らないが、大判、小判が確実に上がっている。享保小判は5年前に48万円で売っていた美品が、
60万円出しても美品はむずかしいだろう。
江戸自体の純度の悪いイエローゴールドもローレックスとともに上がっているのだろうか。
購入金額を100とすれば売却金額は80程度か。
【刀剣】高祖母の父親が幕末から明治にかけて有名な武道家だったので私もつられて、武具刀剣を買って実家の納屋にしまい込んでいるのだが、
100年経過しても売れないだろう。ただ、地元で百姓一揆が始まれば活用の機会はあるかもしれない程度の、どうしようもない
ガラクタだ。
昭和の金持ちや政治家はこぞって刀剣収集をしていたようだが、今はそういう嗜好の人たちは、時計に走っている傾向がある。
購入金額を100とすれば売却金額は60程度か。
【絵画】NHKの日曜美術館で紹介されるレベルの作家のみ買っているが、よほどマトモナ画廊と付き合わないと、予備知識がなければ
画廊に騙される。だいたい15パーセント程度は値引きをしてくれる傾向があるが、画廊の店主は予備知識がないと思ってか商品を大げさにいう傾向がある。ローレックス同様にその作家、サイン筆跡など十分に調べ上げて購入する必要がある。
絵画は低学歴の資産家にはウケがいい。
何故かというと、絵画は飾っているだけで、違いの分かるオトコ、だと知的に思われると想像している連中がとても多いのだ。
購入金額を100とすれば売却金額は70程度か。
でも、どれもまったくもってローレックス、ロイヤルオーク、ノーチラスには絶対に遠く及ばない。
だから、時計収集はある意味〝貯金〟だと私は考えている。