エクスプローラー1016の弓管(フラッシュフィット)はロレックス部品番号〝580〟,です。
都内の中古時計取扱いのショップでごく稀に,エクスプローラー1016を側面から見ると弓管の上方がラグよりもさらに盛り上がっているものをご覧になられている,方も多いのではないでしょうか。これは無理やり別のモデルの弓管をつけていることもありましょうけど,おなじパーツ番号〝580〟でも形状が違うものがあるのです。
下記写真をご覧ください。左側はエクスプローラー1016で,右側はGMT1675ですが,弓管は両モデルともに〝580〟です。
写真の左右モデルの,弓管部中央の凹部分の幅をよく見比べますと,違いがよくわかります。写真左の〝580〟ですと,エクスプローラー1016の弓管の盛り上がりは起きませんし,全体的な違和感も起きません。
しかしながら,現在,ロレックス社での交換用〝580〟パーツの多くが写真右側のそれであり,結果,エクスプローラー1016にそれを装着すると違和感が起きてしまいます。
ですから,エクスプローラー1016をオールニューにする場合,この弓管については違和感が起きることは覚悟しなければいけませんので,エクスプローラー1016用のオリジナルの〝580〟は大切に保存しなければいけません。
補足ですが,エクスプローラー1016のミドルケースを現在交換しますとやや厚みのあるケースに変更となり,オリジナルのシャープさは無くなってしまいますので注意が必要です(下記写真はRef.1016のオリジナルケースの側面)。