京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

PCR検査、軽症者に推奨せず 日本感染症学会と日本感染環境学会

2020-04-18 16:07:17 | 定年後生活


マスコミ各社は相変わらず、「日本は諸外国に比べて圧倒的に検査が少ない」、「日本も検査拡大を」と連日連呼しています。
マスコミに呼ばれる感染症専門?と称する医師からも同じような意見を耳にします。
さらにWHOのテドロス事務局長も「(今すべきなのはとにかく)検査!検査!検査!」と世界中にアピールしました。
残念ながらWHOはコロナ発生当初から対応に問題があり、信用失墜の懸念も指摘されていますが。

そんななか、全国に緊急事態宣言が発令されましたが、私は昨日の「時事メデイカル」の記事が目が止まりました。
以下記事転用します。

『PCR検査、軽症者に推奨せず―新型コロナ 感染2学会「考え方」まとめる』

 新型コロナウイルスの感染拡大が続き、政府は7都府県だった緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大した。
日本感染症学会と日本感染環境学会は、感染症診療のあり方を変えていく必要があるとして、診療に携わる臨床現場などに向けて「新型コロナウイルス感染症に対する臨床対応の考え方」を発表した。
ポイントの一つが、軽症の患者に対してはPCR検査を勧めていないことだ。
さらに、医療崩壊を防ぐために重症患者の治療に特化することを提言している。

◇治療のあり方柔軟に

「考え方」では現状を踏まえ、感染者が感染症病棟のベッドを占拠する率が高まっていく中で感染症診療の在り方を柔軟かつ適正に変えていくことが必要だとしている。
感染の有無の判定に欠かせない一方で、「検査を受けさせてもらえない」といった批判が続くPCR検査を最初に取り上げた。
検査対象を改めて「入院治療の必要な肺炎患者で、ウイルス性肺炎を強く疑う症例」と規定。同時に「軽症患者」に対しては、現状の帰国者・接触者相談センターを介した検査体制の中では「基本的にPCR検査を推奨しない」と明記した。

◇危惧された医療資源の逼迫

 「考え方」をまとめた感染症学会理事長の舘田一博東邦大学教授(感染症)は「流行がまん延期を迎えた現在、限られた資源は生命の危機に陥る可能性が高い重症者に集中的に投入すべきだ」と指摘する。ただし、診断に携わった医師が必要と判断する症例に対しては、帰国者・接触者相談センターを介さずに検査を依頼できる仕組みを構築する必要があると考えている。疑いが生じた患者に対しては、安全に検体を採取し一般の検査センターで検査できる体制にシフトしていくことが望ましいとしている。

その上で「院内感染の疑いがある場合などはPCR検査を実施して感染拡大防止に努めてほしい」と話している。

感染拡大初期から「風邪の症状だが、新型コロナではないか」といって検査を求める声が殺到したという事情がある。舘田理事長は「不安な気持ちは分かるが、治療法もなく、軽症でも入院が必要になるなど、医療資源を逼迫(ひっぱく)させてしまう可能性が学会では危惧されていた」と言う。


舘田一博・日本感染症学会理事長
患者が急増した東京都などでは、病床の確保が難しくなったため、軽症や無症状患者は自宅や自治体が借り上げたホテルなどで療養してもらう対策を講じた。
舘田理事長は「専門医療機関が重症患者を受け入れる能力を維持するには欠かせない措置」と評価した上で、「今後の問題は、医療機関はもちろんだが、これらの借り上げたホテルや在宅で療養している患者の診療に使う検査器具や医療用マスクなどの資材と感染症にある程度慣れた人材を確保して、必要に応じて配分していくこだ」と指摘する。
入院以外の場合でも2週間にわたって1日1回は電話で体温の変動、食欲や倦怠感の有無、健康状態を確認し、症状が悪化した場合は医療機関と連絡を取りながら感染防止策を徹底し、受診できる態勢が必要、としている。 

◇最優先は重症患者の救命

 同時に「考え方」で強調されているのが、肺炎などを発症した重症患者の早期発見と医療的な対応のあり方だ。重症化の指標としてはCT検査による肺炎を疑われる画像の広がりの程度、血液中の酸素量の減少、血液検査でのリンパ球や血小板の減少、炎症を示す検査数値の上昇などを挙げている。
舘田理事長は「この病気は急速に症状が悪化することもある。長引く倦怠感や食欲不振といった自覚症状、高熱の持続なども合わせて、診療に携わる側は経過観察中でもこれらの項目の変化を注意深く見守ってほしい」と話す。
舘田理事長は「感染者の8割が軽症ですむことを考えれば、重要なのは重症化した患者を救命することに尽きる。現在亡くなられた方の数は欧米に比べてかなり少ない数字に抑えられている。感染経路の解明とともに、重症者を発見して対処し治療することを最優先すべきだ」と訴えている。時事メデイカル(喜多宗太郎・鈴木豊)(2020/04/17 07:00)


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緊急事態宣言発令の京都 松尾大社の山吹

2020-04-18 05:52:28 | 2020 花


16日夜緊急事態宣言が全国に発令されました。
京都府はあらためて府民に、『医療機関への通院、食料の買い出し、職場への出勤など、生活の維持に必要な場合を除き、原則として居宅から外出しないこと。「3つの密」がより濃厚に重なる夜の繁華街への外出自粛を強く要請』しました。
昨日17日の新たな感染者は10人で、合計で235人です。
休業要請に協力した事業者には、中小企業に20万円、個人事業主に10万円を給付するそうです。
東京や大阪などの100万円、50万円に比べてずいぶん少ない気がいたします。
京都府の財源では困難なのでしょうか。
祇園祭は?
昨日のマスコミ報道は『山鉾巡行について、例年通りの実施は困難として取りやめる方向で調整していることが17日、関係者への取材で分かった』としています。
私も現在の感染状況では無理だと思いますが、もうじき結論が出そうです。


そろそろ松尾大社の山吹が見頃になる頃です。
ここの山吹はは関西一とも言われ、境内には約3,000株の山吹が植えられています。
境内を横切る一ノ井川の山吹がとてもきれいです。
毎年行っていますが、今年はあきらめます。

過去に撮影した松尾大社の山吹です。





楼門












一ノ井川の山吹

















本殿









一ノ井川の山吹


















白山吹













松尾大社は平安京より前の701年に社殿が創建された、京都で最古の神社の一つです。
この地一帯に勢力のあった秦氏一族が氏神様としてお守りしてきました。
一族は桂川に堤防を築き、堰を作り、用水路を張り巡らし、農地を開拓していったと言われています。
その水路が一ノ井川として現在も境内に流れ、名残を留めています。