京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋下京(38)布*家、しらふじ庵、むすび食堂、二軒町屋、安居屋、しょうぶ庵、松*家、岸*家、竹中銘竹問屋、阿*家

2020-04-11 18:15:09 | 京都の町 町屋・建造物


京町屋中京区の続き、第38回です。
撮影はコロナ発生前です。

布*家





しらふじ庵(京町屋)





むすび食堂





二軒町屋





安居屋










しょうぶ庵





松*家





岸*家










竹中銘竹問屋













阿*家










京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。






昨年の仁和寺御室桜

2020-04-11 05:32:55 | 2020 桜


現在コロナで自粛中です。
京都も愛知県同様、国に緊急事態宣言の発出を要請しました。
昨日の感染数は9件、総数174件ですが、感染ルート不明が多くなっているそうです。

おそらく今は遅咲きで知られる仁和寺の御室桜が満開だと思います。
残念ながら今年の状況をお届けできません。
昨年の御室桜を投稿し、来年に期待したいと思います。

昨年4月14日の再投稿です。








中門









御室桜は日の当たるところはよく咲いています。





御室桜の入口



















入口付近は見頃ですが、中はまだツボミが多いです。





御朱印に列ができています。













観音堂





仮設の展望所ができています。





御室桜と五重塔

























出口























金堂





鐘楼





御影堂





ミツバツツジあちこちに咲いています。





八重紅しだれ桜





引き返します。





勅使門





勅使門の前の桜は有明という品種です。
御室桜に似ています。御室桜は御室有明という品種です。
御室有明は仁和寺(御室御所)境内に多数、植えられている品種です。
花が一重咲きの株と八重咲きの株があり、八重咲きの株を八重御室有明と呼ぶこともあります。









ソメイヨシノ





八重紅しだれ桜






寝殿





御室桜 仁和寺HPより

『御室桜は古くは江戸時代の頃から庶民の桜として親しまれ、数多くの和歌に詠われております。
また花見の盛んな様子は江戸時代の儒学者・貝原益軒が書いた『京城勝覧』という京都の名所を巡覧できる案内書にも次の様に紹介されています。
「春はこの境内の奥に八重桜多し、洛中洛外にて第一とす、吉野の山桜に対すべし、…花見る人多くして日々群衆せり…」と記され、吉野の桜に比べて優るとも劣らないと絶賛されております。
そして近代大正13年に国の名勝に指定されました。

御室桜の特徴

御室桜は遅咲きで、背丈の低い桜です。近年までは桜の下に硬い岩盤があるため、根を地中深くのばせないので背丈が低くなったと言われていましたが、現在の調査で岩盤ではなく粘土質の土壌であることが解りました。
ただ、粘土質であっても土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせない要因の一つにはなっているようです。
あながち今までの通説が間違いと言う訳ではなさそうです。
詳しくは現在も調査中です。』