京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋下京(39)田中家、天**園、佐*家、小*家、中*家、福*家、池*家

2020-04-12 17:16:41 | 京都の町 町屋・建造物


京町屋下京区の続き、第39回です。
撮影は新型コロナ前です。

田中家
景観重要建造物、歴史的風致形成建造物

















天**園













佐*家









小*家









中*家










福*家










池*家

















京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。






桜(八重桜)いろいろ 28品種(4/2)

2020-04-12 05:38:23 | 2020 桜


自粛中です。
昨日は照明灯が切れたので買いに行ったのですが、人出が予想外に多いのに驚きました。
京都はまだ危機感が少ないのではと不安になります。

本日の投稿は4月2日に植物園で撮影したものです。
植物園はメイヨシノ満開中の4月3日から休園となり、連休明けの5月6日まで続きます。
1年で最も花の多い時期の休園は残念ですが、やむを得ない措置だと思います。
この土日は低気圧の通過で雨風が強くなるようです。
これで今年のソメイヨシノも終わりでしょう。

植物園桜品種見本園、大芝生周りなどに咲いていた桜です。
見本園には関山や菊桜などの栽培品種を中心に約100品種植栽されています。
当日は不安定な空模様で、雨の中で傘をさしながらの撮影になりました。
里桜本番前の桜です。

佐野桜
佐野藤右衛門が広沢池の実生ヤマザクラから選抜した品種





高森古城
御車返しに似るが一重で大輪





八房桜
茨城県桜川市の雨引観音から三好学が報告した品種。枝が横に広がる。





太白
1930年に英国人イングラムが来日し、日本で消滅したこの品種を自邸に持つことが明らか





糸括
小花柄が長く束になって垂れ下がる。





松前早咲
小花柄や筒にまばらに毛がある。





苔清水
一重中輪、東京荒川堤由来の品種





夙川舞桜
兵庫県西宮生まれの品種。夙川周辺のサクラから自然交配で生まれた。





西宮権平桜
4月上旬に葉と同時に丸みを帯びた白い花をつける。





八重山古志
2014年10月の新潟中越地震により旧山古志村にあった原木は絶滅。





墨染





白山旗桜
原木は東京都文京区の白山神社にあった源義家に由来とされるが古損した。





弁殿
東京荒川堤由来の品種。一重淡紅紫色の花





兼六園熊谷
原木は兼六園に、樹齢200年とされるものが二本ある。





小汐山
京都西山の小塩山由来とする説があるが、荒川堤の品種





雨宿
荒川堤由来の品種、白妙に近いが花柄や小花柄が長いところが違う。





紅笠
糸括とサトザクラの自然交雑種から選抜された品種





白雪
東京荒川堤由来の品種





御座の間
駿河台匂と呼ばれる栽培品種とほぼ同じと思われる。





南殿





平野匂
平野神社に由来するとされる匂桜





手弱女
平野神社に原木がある。花弁の先端や外面は淡紅紫色、花弁は8~14個





細川匂
もと東京荒川堤に栽培されたが、現在はないとされていたが、松前町で再発見された。
旗弁のある大島桜。





桐ヶ谷





林二号





白山一号





大島桜





八重大島
大島桜の八重咲きで、香りが甘い。