今回の日曜美術館は、 『郷愁に染まる風景 ~版画家 川瀬巴水~』です。
私は版画が好きですが、川瀬巴水という人は番組放送まで知りませんでした。
番組で見た巴水の作品は、古来からのスタンダードな版画で、私の好きなものです。
この人の版画を見ていると、葛飾北斎の富嶽三十六景を思い浮かべます。
今回、縦長の版画は縦長でアップしてみました。画像が大きくなって見づらいかもしれませんが、版画の雰囲気は縦長のほうがより出ていると思います。
30年前、東京銀座で浮世絵や版画を扱う老舗の画廊に、ジーンズを履いたアメリカ人の若者がやって来て、巴水の作品を購入、後日その秘書が来て、巴水の作品を全て購入するとオーダーを出しました。その人は、スチーブ・ジョブスです。
版画はどこか懐かしい、心に染み入る作品です。
作者は版画家、川瀬巴水(はすい)です。
生涯、日本全国を旅し、600点に及ぶ大量の風景版画を残しています。
川瀬巴水(1883年~1957年)は、日本の大正・昭和期の浮世絵師、版画家。衰退した日本の浮世絵版画を復興すべく吉田博らとともに新しい浮世絵版画 である新版画を確立した人物として知られる。近代風景版画の第一人者であり、日本各地を旅行し旅先で写生した絵を原画とした版画作品を数多く発表、日本的な美しい風景を叙情豊かに表現し「旅情詩人」「旅の版画家」 「昭和の広重」などと呼ばれる。アメリカの鑑定家ロバート・ミューラーの 紹介によって欧米で広く知られ、国内よりもむしろ海外での評価が高く、浮世絵師の葛飾北斎・歌川広重等と並び称される程の人気がある。Wikipedia
「小樽」
「大阪道頓堀」
「那須塩原」
「雪の金閣寺」大正11年
「牛堀の夕暮」昭和5年
「清洲橋」昭和6年
「芝増上寺」大正14年
「馬込の月」昭和5年
「御茶の水」大正15年
東京二十景 「矢口」昭和3年
「新大橋」
次も巴水の作品を紹介します。