鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3541回】 大手ハウスメーカー、大苦戦

2020年09月09日 | 住宅コンサルタントとして

日本は中小企業が多く、

大手に比べ中小の生産性が低い、

ということは、新聞等でしばしば目にします。

 

しかしながら、住宅業界においては、

大手だから生産性が高い、という訳ではないのです。

 

建築物として購入する人は減り、

ファッション感覚に近い感覚で購入する人が増えている。

 

そのユーザーの変化に適応できない、

頭の固いオッサンが大手を経営してくれているおかげで、

地場のセンスの良い住宅会社にとっては

本当にチャンスが広がっています。

 

昨日、クライアント様から教えていただいた情報によると、

総合展示場による展開しかしていない大手は大苦戦。

 

あるメーカーは、工場を動かすために、

採算度外視で受注を取っているらしく、

800万円引きをするメーカーもあれば、

他社のダメなところをレポートにまとめ、

お客様に配っているメーカーもあり、

もう節操ない戦いをしているようです。

 

そして今朝の日経に載っていましたが、

ヤマダ電機がヒノキヤグループをTOBで子会社化するそうです。

 

まあ、こういうことを大手がやっているうちは、

センスある地域の住宅会社は安泰ですね。

 

ファッションや飲食の世界では、

世界観やデザインの洗練度が非常に重要ですが、

この流れが家電(バルミューダなど)に入ってきて、

住に関して少しずつですが、感度が高いユーザーが

増えてきているのです。

 

こういうセンスのある方が、

ファッション感覚で住宅会社を探し、契約する時代。

 

こういう価値観の方が、行きたくなるような、

そんな業態で展開している住宅会社に、

お客様が殺到していることを

大半の業界関係者は知らないのです。

 

こういう流れを見ると、

弊社のクライアント様に対して、

やはり新業態をもっと推進していかないと、と思います。

 

何か、モチベーションが上がります。

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