鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3546回】 自分の実力や魅力を客観視できるか?

2020年09月14日 | 住宅コンサルタントとして

ヘッドハンターという職業があります。

 

「あなたのことを必要としている会社があります」

「やればやっただけ、評価され、今の収入より収入があがります」

「拠点の責任者として期待されています」

 

などなど、いろんな言葉を巧みに、

ヘッドハンターは近づいてきます。

 

ただ、ここで冷静にならなくてはなりません。

 

ヘッドハンターは、誰から収益を得ているのでしょう?

 

そもそも、社員さんの募集をしょっちゅうしている会社って、

何か問題あるのではないでしょうか?

 

そしてなぜ、あなたに声を掛けてきたのでしょう?

そもそも、周囲を圧倒するような実績を出しましたか?

 

 

その昔、都内のクライアント様の社長のお誘いで、

ヘッドハントで有名なある会社の社長と、

会食をさせていただきました。

 

そこでいろいろと、

ヘッドハント会社のしくみを教えていただきましたが、

結論から言うと、

 

「あなたのことを必要としている会社があります」

 

というのは、全くの嘘だということ。

 

甘い言葉にそそのかされる、転職希望の人の情報が、

ヘッドハント会社の資産になりますから、

手当たり次第に声を掛けているのです。

 

そして転職を希望する人をある程度、確保してから

人に困っている会社を探す訳ですね。

 

そしてヘッドハント会社は、

転職を決断した人の将来を真剣に考えてくれる訳もなく、

採用が決まって、報酬を頂ければ仕事は終わりな訳です。

 

とまあ、裏側をちゃんと知っておく必要があるでしょう。

 

ヘッドハンターの言葉をそのまま真に受け、

いざ転職してみたら、以前の会社の方が圧倒的に良かった、

なんてこともよく耳にします。

 

ヘッドハンターからの評価なんて、何の根拠もありません。

 

自分自身の能力は、自分で客観的に分析しておくべきでしょう。

 

 

私は、自分の父から

 

「仕事における業績は、3分の2が会社の看板のおかげ。

自分の実力は3分の1程度だぞ!

自分を勘違いするな!」

 

と何度も教えてもらってきました。

 

そのおかげで、自分を結構客観視できていたと思います。

 

本当に素晴らしい会社で働けているのに、

ヘッドハンターの声で転職を検討している人がいたとしたら、

冷静に己の力を客観視してみるといいでしょう。

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