ヘッドハンターという職業があります。
「あなたのことを必要としている会社があります」
「やればやっただけ、評価され、今の収入より収入があがります」
「拠点の責任者として期待されています」
などなど、いろんな言葉を巧みに、
ヘッドハンターは近づいてきます。
ただ、ここで冷静にならなくてはなりません。
ヘッドハンターは、誰から収益を得ているのでしょう?
そもそも、社員さんの募集をしょっちゅうしている会社って、
何か問題あるのではないでしょうか?
そしてなぜ、あなたに声を掛けてきたのでしょう?
そもそも、周囲を圧倒するような実績を出しましたか?
その昔、都内のクライアント様の社長のお誘いで、
ヘッドハントで有名なある会社の社長と、
会食をさせていただきました。
そこでいろいろと、
ヘッドハント会社のしくみを教えていただきましたが、
結論から言うと、
「あなたのことを必要としている会社があります」
というのは、全くの嘘だということ。
甘い言葉にそそのかされる、転職希望の人の情報が、
ヘッドハント会社の資産になりますから、
手当たり次第に声を掛けているのです。
そして転職を希望する人をある程度、確保してから
人に困っている会社を探す訳ですね。
そしてヘッドハント会社は、
転職を決断した人の将来を真剣に考えてくれる訳もなく、
採用が決まって、報酬を頂ければ仕事は終わりな訳です。
とまあ、裏側をちゃんと知っておく必要があるでしょう。
ヘッドハンターの言葉をそのまま真に受け、
いざ転職してみたら、以前の会社の方が圧倒的に良かった、
なんてこともよく耳にします。
ヘッドハンターからの評価なんて、何の根拠もありません。
自分自身の能力は、自分で客観的に分析しておくべきでしょう。
私は、自分の父から
「仕事における業績は、3分の2が会社の看板のおかげ。
自分の実力は3分の1程度だぞ!
自分を勘違いするな!」
と何度も教えてもらってきました。
そのおかげで、自分を結構客観視できていたと思います。
本当に素晴らしい会社で働けているのに、
ヘッドハンターの声で転職を検討している人がいたとしたら、
冷静に己の力を客観視してみるといいでしょう。