(ときどき会うエリー)
福祉文教常任委員会がありました。8件の議案と3件の陳情、報告に対して審議となりました。議案は賛成多数で可決。私は後期高齢者医療広域連合に関するところで反対を。討論で、8件の議案中3件に反対で他の5件には賛成ということを表明しました。
後期高齢者医療広域連合は75歳以上を対象に、独立した医療保険制度をつくり、それを広域すなわち神奈川県内、すべての市町村参加で設立、運営していくというもの。
なぜこのような広域連合をつくるのか、厚生労働省では負担の公平化などといっている。負担の公平化とは何か?もしかすると75歳以上の人たちはこれまで公平ではなかったということなのか?
負担の公平化とはこれもまた響きはよいが、医療保険が本来持つ、いつでも安心して医療機関にかかれるためにあるもの。この基本中の基本は確かなのだろうか。
この保険は年金からの保険料の天引となる。滞納者は保険証を取り上げられ、「資格証明書」扱いとなる。これになると、窓口で全額払い(10割負担)に。高齢者は当然、医療機関にかかることが多いので医療費全体が高くなるが、医療給付も増えれば保険料のアップにつながるということに。
国保は運営協議会があり国保加入者の現況等、市民の意見が一定反映されているが、今度のはそういうわけにはいかないようだ。高齢者の命、健康にかかわる大事な医療保険に市民の声が十分に届くのだろうかと危惧します。
とにかく問題点はさまざまにあり、高齢者には何かと負担が大きすぎる医療保険になること間違いない。負担の公平化といって、高齢者を若い世代と同じように考えていくのではあまりにも無理がありすぎると思います。
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