りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

どうなってる産科救急

2008年12月17日 | どの子もかがやくように

 きのうで12月議会が終わった。
 私の一般質問のテーマは「安心して出産することができる本市のあり方について」、①産科救急の現状と今後の充実について②小田原市立病院の産婦人科の拡充について。そして「バスで小田原市立病院を来院する方たちの利便性について」でした。

 12月始めにあった札幌市内での出産をめぐる事故は自宅で早産した未熟児が市内7つの病院で受け入れを断られ死亡。10月には都内で出産間近かの妊婦さんが8つの医療機関に受け入れを断られ脳内出血でお亡くなりになるという痛ましい事故でした。

 そこに見えてきたものは、医師不足、産科医療体制の不備、救急体制の不十分さで、特に国の政策が招いた医師不足は即刻改めるべきだということを思い知らされました。

 総務省消防庁によると昨年1年間で医療機関に救急搬送中に3回以上受け入れを断られたケースは約2万5千件。妊婦さんでは1千件強とのことで、その理由は設備やスタッフ不足のため処置が困難だという声が最も多くなっていました。

 そこで、小田原市では年間産科救急による救急車の出動件数はどのくらいとなっているのか、医療機関に断られたケースはあるのか、医療機関に受け入れ要請した回数は最多で何回か、その理由は?また、どのような急患を搬送し、搬送に係る時間等はどうだったのかを質問しました。

 そして、症状に適した医療機関にスムーズに搬送できているのかどうかなど産科救急の受け入れ状態についてその現状について質問し、さらに、人口20万に見合った救急車の台数・種別、救急救命士の人数はどうなっているのかを質問しました。

 平成19年中に産科科目で救急車が出動した件数は77件。平成20年10月末現在では61件。医療機関に断られたケースはあって、医療機関への要請は最多で4回、4回目にしてやっと搬送先の医療機関が決まるというケースもあり、受け入れ困難な主な理由としては院内処置中、処置困難だということが分かりました。

 どういった医療機関に搬送されているのかというと、一次、二次、三次救急医療に搬送されていて、一次はかかりつけ医、二次は市内の永井病院、小田原市立病院、三次は東海大学医学部付属病院で、平成19年中に比べ平成20年10月末現在ですでに三次救急への搬送が増えているということなども分かり、再度その理由についても尋ねました。

 救急車などついては、現在小田原市には7台あってその内高規格車の救急車が5台、救急救命士は25名となっている。全国的に救急車の現場到着時間が延びていることが指摘されているのでその点についても質問したが、全国平均より早く到着しているということは分かるのでした。 
(詳しくはインターネット中継にて見ることができます

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