りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

岩手県宮古市に視察

2010年11月21日 | なんでもかんでもコーナ~

 先日、住宅リフォーム促進補助事業をやっている岩手県宮古市に、小田原民商、神奈川土建西湘支部、箱根町・山田町議、松田町・寺島町議と小田原市・原田市議、田中の総勢8名で視察に行ってきました。
 
 宮古市役所では都市整備部・建築住宅課の課長さんなどから事業についての説明をお聞きしました。適確でなお且つご丁寧な説明を頂戴し、終始元気ハツラツな課長さんのお話にすっかり引き込まれた視察メンバーの面々です。確か長い間行政の仕事に携わってきてこれほどやりがいのある仕事はないなどというような感想を述べられていたように思います。全身に確信がみなぎっているように感じました。

 この事業は畳替えやふすまの取替え、トイレやお風呂場の改造、屋根の修繕塗装などなど
1回20万円以上の住宅リフォームに対し、市が10万円の補助をするというものです。(わかりやすい!)今年4月1日に市は500件5000万の予算でスタートしましたが、初日の受付件数が176件、10日過ぎ頃には378件となったため、たった2週間で5千件・5千万を専決処分という形で追加したそうです。利用者が殺到している状況のなか結果3回の補正を組み、今や3500件・3億5000万の予算で大幅に事業の拡充を行ったということでした。
 
 11月15日現在の申請件数は2397件ということですが、申請に係る工事費は約10億7千9百万ということで、経済効果も大きいということでした。質問のコーナーを多くとっていただいたこともあり、双方に話が止まらないといった感じで質問も非常に多く出て、またそれにテキパキと答えていた課長さんの姿がとても印象的でした。

 市役所を出て次に伺ったのは宮古市の民主商工会です。会長さんはじめ建設業に携わる方たちとお会いすることができました。ここでの懇談も盛り上がり市内の業者さんのようすなど、多くの貴重なお話をお聞きすることができました。たまに突っ込んだ議論にもなって何かと大変勉強になりました。ある年配の大工さんからは仕事の量が増えたとお聞きし、ある方からは宮古では屋根に人が登っているのをよく見けると(修繕や塗装で)いうことで、それが笑い話のようになっているとお聞きしました。やはり評判通り!

              経済が低迷する下、中小零細企業は悲鳴を上げています。1昨年のリーマンショック以来この悲鳴は大きくなったと感じますが、仕事量がめっきり減少している建設業等の厳しい実態は今回ご一緒した民商さん、土建さん他大勢の方からそのことに関するお話しを聞いています。経済の活性化は直接人々のくらしの活性化に繋がっているので、くらしを応援する経済活動が大切なのにと思っています。建設業者は裾野が広く、経済波及効果は大きいと思っています。ぜひ宮古市を参考にしていきたいと思い帰ってきました(写真は市役所、エレベータの張り紙、原田市議と田中、民商にて) 


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2 コメント

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Unknown (らくチャン)
2010-11-27 07:46:31
この企画は、とても素晴らしいですね。私は、市議ではありませんが、地元で仕事をしている方々から下請けなんていっても仕事自体がないと云う事をやはり良く聞きます。もちろん、建築に限りませんね。やはり、地域が活性化しなければ、しょせん地域経済は、立ち行かなくなるだろうと思います。私は、金持ちなので関係がないと安直に考えてしまうと大きな穴に入り込んでしまう事もあります。リーマンショック後のアメリカでもオバマ大統領が選出されましたが、またしてもアメリカは、強い保守派によってリターンして行きそうですね。原理市場主義は、終焉しました。では、そのあと向かうべき方向性は、どこにあるのでしょうか?今までの歴史を振り返えると答えは、一つですね。
オバマによって、一つの民主主義の可能性が見えたような気もしましたが、夢のように儚く消えたような感じです。100年に一度を見誤ると大変な事になります。国民生活を安定させることによって本当の民主主義社会が実現するのではないでしょうか?そこのポイントが、地域経済であることを私たち国民一人一人が、考え、立ち向かっていかなくてはいけない時期に来ていると思います。
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中小零細企業を大切に (rieko)
2010-11-27 12:42:09
コメントありがとうございます。
 昨晩も大勢の業者の方たちとお会いした際に宮古市に視察に行って来たことをお話ししてきました。今回初めて業者関係の方たちと視察を共にしたわけですが、共通のテーマに沿って一緒に視察できたことは大変意義のあることだったと思っています。
 大きな企業からの単価の引き下げを迫られたり、仕事がないなど。中小零細企業はご商売も暮らしも成り立っていかないというのは当然だと思います。考えてみますといろんな経済活動がある中で企業でいえば99%が中小零細企業だというのですから、現在いかに地域経済が立ち行かなくなってきていることか、また日本経済全体が弱々しくなってきていることかと感じます。
 ですから私もおっしゃるように国民生活を安定させることがなんたって大事だと思っています。不安定では人間夢も希望も湧いてきません。暮らしに余裕がなくなって・・・、それに民主主義を踏みにじって、何でもありになってしまうようで恐ささえ感じます。
 抽象的になりますが、人間らしい暮らしを営んでいけるような世の中にしたいです。ぜひまたご意見等お寄せください。ありがとうございました。
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