りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

よく視みると、どこも力が入ってた

2009年11月19日 | *市*議*会*

 先日の建設経済常任委員会の視察は何かと勉強になりました。視察先は山口県防府市・萩市、島根県松山市で、再開発事業や歴史まちづくり法を生かした取り組み、観光振興プログラムに基づく取り組みなど。それぞれについて調査を行いました。

 再開発事業では防府市を視察。事業主体が防府市で、事業施行者は市街地再開発組合。その規模は地上14階の再開発ビルと地上3層4段の駐車場となっていて、商業施設が約5300㎡、公益公共施設が約5300㎡、住宅施設が約4800㎡(57戸)、敷地内広場が約2100㎡、駐車場が約4700㎡(229台)というもの。事業費の総額は約54億8千万円、その内市の負担額は約23億4千万円となっていました。



(コーヒータイムはここで。この空間を眺めながらの右が上層の住宅施設)

 再開発ビルを視て周りながらまず感じたことは、ステキな空間があるな。新しくて気持ちがいいな。図書館はけっこう利用されているなということと、でも何となく全体にぬくもり感があまり感じられないといった率直な感想を持ったことです。

 特に空き店舗がいくつか目に飛び込んできて、維持管理がこれでは大変なことになっているだろうなとこれも率直に思ったのでした。実際にその辺りを伺ってみると、ビル完成当初はほぼ満室だった店舗も今では30%強が空き店舗となっているということで、再開発事業の厳しさを垣間見たように思いました。



(写真上が図書館で下が地域協働支援センター)

 小田原市の再開発事業はというと遠くさかのぼれば昭和59年に土地開発公社が国鉄貨物駅跡地を取得したときから始まっていて、未だにその着地点を見出せないでいる。近年では前市長の時の127メートルビルのホテル、コンベンションホール、大規模な商業施設の計画などいろいろとあったが、計画が実を結ばなかった理由には「市民の立場に立った計画ではなかった」そのことが一番の理由ではなかったかとふとこれまでの小田原市の再開発事業を改めて思ったのでした。



(上の写真は萩市役所のすぐ目の前にある明倫小学校。藩校・明倫館の面影をそっくり残しています。)
 

 萩市や松江市の古くからの歴史を感じさせる落ち着いた佇まいや豊富な水に囲まれた町並にどこか癒されるものを感じました。きっと人は訪れた町に我が町とはちがう何かを求めながらも、この癒しを感じながら明日へのエネルギーを蓄えることになるんだろうなー、何てことを思いました。

 再開発で新しいまちの演出をと考える一方で、古の町並みを保存しようとする動きが全国には多く見られる。新しいものも古いものも、そこに住む人々の日々の暮らしとよくかみ合ってこそまちづくりといえるのだとこの視察を通じて又さまざまに考えさせられるのでした。

 きのうある知人が電話の向こうで、小田原に生まれ育って小田原しか知らない。小田原が大好きだと言っていました。はにかみながらもキッパリ言ったその声に、本当にそう感じているとびんびん伝わってくるものを感じて、すごくハッピーな気持ちになりました。なんでかな~  小田原をもっとステキにしていこ~っと。

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