りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

「社会保障制度」といえるのだろうか

2010年05月25日 | なんたって住民福祉

 きょうは議会運営委員会があり出席しました。臨時議会が予定されているので、日程等審議がされました。

 それからきょうも所管とのヒアリングや調査を行いました。午後からは庁舎にある会派の部屋を尋ねてこられた方と介護の話になりましたが、ここのところ比較的お若い方が介護でご苦労されているお話しをお聞きします。どなたも大変だなと思うのです。

 きょうは姉妹で10年近くもお父さんの介護(要介護4)をされてきたという50歳の方に、先日は5年間お母さんの介護をお1人でされてきたという40代後半の女性の方にお会いしました。この方は介護の大変さから死のうとは思わなかったけど、「死ぬと思った」というのです。お話を伺えば、徘徊、昼夜逆転、何日も眠らないお母さんとの壮絶な実態がそこにはあって、これにはとても胸が痛みました。

 医療・介護・年金といった社会保障制度の充実は日々の生活にとって切り離せないものです。社会保障制度は国民生活を保障するものであると、こうなっていますが、でも日本の社会保障制度はこれでいいのかなと思うことが多しです。

 この制度は国民生活の何を保障するのかといえば、社会保険、社会福祉事業、公的扶助、公衆衛生となっています。でもここで肝心なのは国民生活を保障していると言い切ることができるのだろうかということです。

 医療現場では医師が足りない。看護師が足りない。介護の現場でもスタッフが足りないということで、いずれも重労働がまん延しているような状態があり、おまけに診療報酬が低い、介護報酬が低いときたら、適切な医療・介護を患者・家族に提供したくても思うようにやっていけないというのが実態ではないかと思うのです。

 患者や介護する家族側になると医療費や利用料が高すぎる。施設にみてもらいたくても空きがない。病院は3ヶ月もすると・・・いやもっと早くかな?転医せざるを得ない、自宅で介護と思うが、その体制がとれないなど。これでは安心できる医療・介護とはほどとおいと思うのです。国民の生活を保障するといってもとてもじゃないけどそうはなってないと思っています。

 日本と同じヨーロッパなどの先進諸外国を見ると、日本の社会保障制度はあまりにも貧弱です。この違いは何なんだろうと思うのですが、やはり国民生活を保障する社会保障費に予算をしっかりと配分していないところに大きな問題があると思っています。前政権では毎年のように2200億円もの社会保障費を削ってきた苦い経験があります。高齢者が増えているという自然増に対して予算を削ってきたというこのやり方が医療や介護などに与えた影響は大です。

 事業仕分けもいいですが、例えば前政権よりも16億円も増やした軍事費など大きなところにメスを入れるべきで、どうも核心に目をつぶるようなやり方に納得がいかない。核心をつけば社会保障費に回ってくる予算はずっと多くなるはずです。

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