りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

子どもたちをまもるのは大人の責任だ

2012年06月07日 | どの子もかがやくように

 子育て真っ最中の方と保育、原発について話しました。これからの保育園はどうなるのか、とにかく放射能汚染が怖いということでした。保育もそうですが、世の中あの原発事故によって何もかも一変してしまいました。 
 私は念願の保育士になったとき、といえば、子どもたちを連れて、近くの土手に散歩に行き、タンポポなど草花を見つけては、みんなで歓声を上げていました。心行くまで泥んこ遊び、水遊び、おにごっこに熱中して、毎日子どもと一緒に走り回っていました。それから子どもたちはおいしい給食をおなかいっぱい食べて、そのあとぐっすりお昼寝をしていました。しあわせだなぁ~

 乳幼児の発達には、おいしい空気と水と緑、楽しみながら食事をすることが大切です。いつもびのびと遊ばせることもとっても大切なことです。保育士など子どもの発達・成長に携るお仕事をされている方ならば、誰もがきっと大切にしたいと願っていることだと思います。

 だけど、保育を必要とする全員が、保育園を利用できるのかどうか?!、「子ども・子育て新システム」にいま大変危惧しています。これは今国会で審議されていますが、このシステムになると、施設と利用者の直接契約になる(市町村が必要性を認めても、選ぶのはあくまでも施設側)、株式会社など多様な事業者の参入を認めることで、保育の市場化になってしまうことなどが浮き彫りになってきています。

 すでに国は公立保育園の建設費補助をやめ、運営費も一般財源化するなど、国の責任を放棄しています。少子化、人口減少を嘆いても、実際にやっていることは、子どもの育ちに責任を負わない逆行した政策を進めていることです。利潤追求の営利企業に保育を委ねるとは、これほど保育と相いれないことはありません。日中保育に欠ける子どもが、安心して一日を過ごすことができるのか、本当に心配です。

 関西電力の大飯原発の稼動について、野田首相は「再起動すべきだ」と表明しました。本当に失望します。どれほど放射能汚染によって子そもたちの健康被害が危ぶまれているのか、首相初め政府の面々に怒りは爆発です。政府は稼動するために、原子力規制委員会をつくろうとしています。でもこれは環境省の外局として設置した「原子力規制庁」の一環で、その環境省は地球温暖化防止対策の法案に、「原発推進」と言っています。またもや原発推進側と規制側が一体となって規制委員会をつくるという、こんな矛盾したことはありません。

 除染と言っても不安は常にあるのです。おひさまの当たる園庭で、のびのびと遊ぶことも出来ない、子どもたちにとってこれほど苦痛なことはありません。未だ福島原発事故による県外等避難者は15万人。事故の原因の解明と収束も出来ない状態で、原発稼動を言うことは絶対に許されないことです。子どもの権利条約や保育指針に、子どもの最善の利益を保障することがうたわれています。その保障をするのは大人の責任だと思っています。ぜひ未来ある子どもたちを守っていくためにさらに頑張っていこうと思います。

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3 コメント

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不破氏に学んだ事 (スズキ)
2012-07-29 22:24:19
はじめまして。私は学生時代の先輩が民青で活躍されており、政治や社会問題について、色々と教えて頂きました。私自身は、共産党に入党をしておりませんが、当時の党首であった不破哲三氏のお話に感動することも多く、東京の文京区で開かれた共産党の集まりに度々出席しておりました。

ところで、気になる点があり、投稿させて頂きました。
「放射能汚染によって子そもたちの健康被害が危ぶまれている」という事でしたが、これまでの検診と各地で測定された放射線量から、健康被害は心配不要であります。この判断の基礎は、長崎広島の原爆とチェルノブイリ事故の調査、そして、これまで世界中で起きた被曝事故の研究などです。

既に報道されていることですが、チェルノブイリの事故で最も深刻なのは、身体の健康な人が「例えわずかであっても被曝してしまったので、私の人生には未来が無い」とか、やはり身体のどこにも異常が妊婦さんが「子どもの時に被曝してしまったので、子どもは奇形を持ってしまう」と不安になって、中絶を望んでしまうような、精神的ダメージです。医学的には心配不要の被曝にもかかわらず、放射線の恐怖を抱かせる情報の影響が非常に大きかったのです。

私が不破哲三氏に共感を覚えたのは、北方領土の問題や日米安保の欠陥などについて、よく調べていらっしゃって、批判され、意見を述べられていると思ったからです。

誠実さとは、十分調べることだと不破氏に学んだように思っております。

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訂正 (スズキ)
2012-07-29 22:26:54
ミスタッチをしてしまいました。次のように訂正させて下さい。

身体のどこにも異常が妊婦さんが→身体のどこにも異常がない妊婦さんが
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Unknown (rieko)
2012-08-15 08:41:05
コメントありがとうございます。

子どもたちの健康被害でもっとも気になるのは、低線量による被ばくだと思っています。放射線量を長期にわたって浴び続けることになると、小児だけに大人と比べると影響は大きいと思うのです。

チェルノブイリ原発事故後に明らかになったことに、放射性ヨウ素の内部被ばくによる小児の甲状腺がんがあります。それだけにぜひ将来を見すえて大人もそうですが、とり分け子どもたちの健康状態を見守って行くことが重要だと思っています。

ご指摘にあるように、放射線の恐怖を抱かせるような情報ではなく、情報は必要なことを正確にスピーディーに伝えるべきだと思います。 ありがとうございました。
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