りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

議案、陳情の採決がありました

2022年06月17日 | 市議会
 昨日の本会議は各議案、陳情に対して質疑、討論、採決がありました。

 日本共産党は議案9件のうち1件のみに反対、他8件には賛成しました。
陳情は5件のうち4件に反対、1件に賛成しました。

 採決に当たり一般会計補正予算に賛成討論、条例議案1件に反対討論、陳情1件に賛成討論をしました。
 条例議案の議案第45号については次のように私が反対討論をしました。

議案第45号
小田原市立病院の診療報酬等に関する条例の一部を改正する条例について反対討論を行います。
改正理由は令和4年度診療報酬改定により、一定規模の病院における初診及び再診時に係る選定療養費の基準額が引き上げられることに伴い、小田原市立病院の初診時選定療養費及び再診時選定療養費についてこれに応じた措置を講ずるため改正するとあります。

内容は、まず初診時選定療養費を現行5,500円から7,700円に、再診時選定療養費を現行1回につき2,750円から一回につき3,300円に引き上げるということです。

次に初診時選定療養費の対象となる紹介状なしの初診で、保険診療に係る点数が300点・患者負担割合が3割の場合はどういう対応になるのかと言いますと、改正後は保険診療分が現行300点のところ200点控除ということになり、200点つまり金額にすると2000円分は公的医療保険から給付されず、病院の収入とはなりません。残り100点1000円分のみが保険診療分になります。

このことにより患者負担額は、初診時選定療養費の7,700円と保険診療分の患者負担3割の300円を払うことになりますので、患者負担額は8,000円にもなってしまいます。

一方保険者負担はと言いますと、患者3割負担の場合7割負担となり金額にすると700円になりますので、最終的に病院収益額は患者負担額8000円に保険診療分保険者負担7割の700円プラスして8700円ということになります。
現行以上の例の場合は、病院収益額は8500円ですので、200円プラスになるだけのことです。

要するに診療報酬改定に伴い患者負担は大きくなり、病院収益はそう変わらないということになります。さてこの間5年連続の診療報酬マイナス改定は、医療機関などの総額診療報酬引き上げを望む声に応えることにはなっていないと考えます。本条例議案の内容も含みこのような国の大本の考え方には反対致します。従いまして本条例議案にも反対を表明いたします。
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