★白猪山の風力発電に初めて質疑
平成20年6月議会で私が、初めて白猪山の風力発電について質問しました。この時は環境保全審議会事業費についての質疑でしたので、発電計画について詳しく聞くことはできませんでしたが、次のような質問をしました。
①現在、市のほうで把握している計画内容について。
②2社とも審議会で話し合いが行われているが、地元の反応について。
③この計画で、1社17基で市の総世帯の3分の1の電気量が賄われるということである
が、その根拠は。
④ほぼ同じ時期に同じ場所に2社が競合するというのは、偶然と思えないが、2社両者の間では話し合いは行われているのか。
⑤新聞では2社できると書いてあるが、地元でも、それぞれの会社でも2社併設は無理だということである。どちらか1社に絞るということになれば、静かなこの村を、二分するような対立が起こらなければいいなあと思っている。今回、環境保全審議会の事業費としてこの予算が見てあるが、この事業費に対して松阪市の持ち出しはあるのか。
⑥山の尾根付近であるので、騒音というのは余り問題はないかもしれないが、低周波とか電波障害などの問題もこれから検討していくことになると思う。山の上に人工物をつくるということで、景観や環境への配慮も考えていかないといけないのであるが、このことについてはどう考えているか。
などの質問をしました。質問の詳しい内容は次ぎをクリックして下さい→クリック(P-242)
★白猪山付近の地質
白猪山付近の地質は中央構造線の北側にあたります。中央構造線は関東付近から中部地方、紀伊半島から四国を抜け九州にいたる、延長1000㎢に達する日本最大級の大断層で、三重県では伊勢市二見町付近から玉城町、多気町、松阪市を通って奈良県に抜けます。 松阪市内では飯南町粥見付近で櫛田川を横切り、櫛田川の北側に位置を変え、中央構造線の露頭(ろとう・岩が外に露出している)で有名な飯高町月出を通り、高見山の頂上付近を経て奈良県に達します。なお月出の露頭は2002年に国の天然記念物に指定されました。
中央構造線の南側は外帯(がいたい)と呼ばれ、黒色片岩や緑色片岩、石英片岩、砂岩片岩、石灰岩等で構成される三波川(さんばがわ)変成岩類に属します。一方白猪山のある中央構造線の北側は内帯(ないたい)と呼ばれ、領家(りょうけ)変成岩類に属します。
領家帯には花崗岩や花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)などが分布する「花崗質岩類」と、片麻岩や輝緑岩、はんれい岩などが分布する「領家変成岩類」が複雑に混じり合っています。
★白猪山付近のこれまでの自然災害
これまで白猪山の麓では次のように何度か土砂災害や水害に見舞われています。
安永2年(1773)6月20日大風雨白猪山大崩れ上郷四郷大被害
住宅・農地・家畜が土砂・大石に呑まれる
天保7年 (1836) 大風雨深野地区被害甚大
天保8年 (1837)8月13日 夏明大水害田畑流失多く
安政元年 (1854)6月14日 地震頻発石尊神社大被害
昭和9年 (1934)9月 室戸台風この地大被害
昭和19年(1944)12月7日 東南海大地震 被害甚大
昭和34年(1959)9月26日 伊勢湾台風により飯南町死者3名、行方不明2名、重軽傷者33名、流失家屋87戸
昭和45年(1970)8月 台風23号夏明長野川大氾濫被害甚大
山崩れ発生、河川が決壊して住宅、家畜が流され死者が出た
昭和57年(1982)7月31日 台風10号により夏明を中心に大被害
山崩れ発生、河川が決壊して住宅、家畜が流され死者が出た
このように白猪山の麓では、大雨や台風、また地震による被害の歴史があり、地元の人にとっては騒音や低周波による被害とともに、山に触ることによる山崩れや水害が心配されています。
平成20年6月議会で私が、初めて白猪山の風力発電について質問しました。この時は環境保全審議会事業費についての質疑でしたので、発電計画について詳しく聞くことはできませんでしたが、次のような質問をしました。
①現在、市のほうで把握している計画内容について。
②2社とも審議会で話し合いが行われているが、地元の反応について。
③この計画で、1社17基で市の総世帯の3分の1の電気量が賄われるということである
が、その根拠は。
④ほぼ同じ時期に同じ場所に2社が競合するというのは、偶然と思えないが、2社両者の間では話し合いは行われているのか。
⑤新聞では2社できると書いてあるが、地元でも、それぞれの会社でも2社併設は無理だということである。どちらか1社に絞るということになれば、静かなこの村を、二分するような対立が起こらなければいいなあと思っている。今回、環境保全審議会の事業費としてこの予算が見てあるが、この事業費に対して松阪市の持ち出しはあるのか。
⑥山の尾根付近であるので、騒音というのは余り問題はないかもしれないが、低周波とか電波障害などの問題もこれから検討していくことになると思う。山の上に人工物をつくるということで、景観や環境への配慮も考えていかないといけないのであるが、このことについてはどう考えているか。
などの質問をしました。質問の詳しい内容は次ぎをクリックして下さい→クリック(P-242)
★白猪山付近の地質
白猪山付近の地質は中央構造線の北側にあたります。中央構造線は関東付近から中部地方、紀伊半島から四国を抜け九州にいたる、延長1000㎢に達する日本最大級の大断層で、三重県では伊勢市二見町付近から玉城町、多気町、松阪市を通って奈良県に抜けます。 松阪市内では飯南町粥見付近で櫛田川を横切り、櫛田川の北側に位置を変え、中央構造線の露頭(ろとう・岩が外に露出している)で有名な飯高町月出を通り、高見山の頂上付近を経て奈良県に達します。なお月出の露頭は2002年に国の天然記念物に指定されました。
中央構造線の南側は外帯(がいたい)と呼ばれ、黒色片岩や緑色片岩、石英片岩、砂岩片岩、石灰岩等で構成される三波川(さんばがわ)変成岩類に属します。一方白猪山のある中央構造線の北側は内帯(ないたい)と呼ばれ、領家(りょうけ)変成岩類に属します。
領家帯には花崗岩や花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)などが分布する「花崗質岩類」と、片麻岩や輝緑岩、はんれい岩などが分布する「領家変成岩類」が複雑に混じり合っています。
★白猪山付近のこれまでの自然災害
これまで白猪山の麓では次のように何度か土砂災害や水害に見舞われています。
安永2年(1773)6月20日大風雨白猪山大崩れ上郷四郷大被害
住宅・農地・家畜が土砂・大石に呑まれる
天保7年 (1836) 大風雨深野地区被害甚大
天保8年 (1837)8月13日 夏明大水害田畑流失多く
安政元年 (1854)6月14日 地震頻発石尊神社大被害
昭和9年 (1934)9月 室戸台風この地大被害
昭和19年(1944)12月7日 東南海大地震 被害甚大
昭和34年(1959)9月26日 伊勢湾台風により飯南町死者3名、行方不明2名、重軽傷者33名、流失家屋87戸
昭和45年(1970)8月 台風23号夏明長野川大氾濫被害甚大
山崩れ発生、河川が決壊して住宅、家畜が流され死者が出た
昭和57年(1982)7月31日 台風10号により夏明を中心に大被害
山崩れ発生、河川が決壊して住宅、家畜が流され死者が出た
このように白猪山の麓では、大雨や台風、また地震による被害の歴史があり、地元の人にとっては騒音や低周波による被害とともに、山に触ることによる山崩れや水害が心配されています。